4月9日(日)、4月度道院修練(一般のみ)。

本日は、専有道場で一般のみの易筋行。Nさん・Kさんと共に、技術の習熟に励みます。

今日は序盤は四級科目・後半は二段科目を行ったんですが、それなりに関連付けて練習する事が出来ました。

「外受蹴」の逆の直蹴バージョンは「半月蹴」とかなり似ていましたし、「送小手」・「送巻天秤」を練習した後に「吊落」・「吊上捕」をやり、同じ線上で流れを意識する事が出来た様に思います。

「吊落」は私の五段受験の抽出科目にも出て来たのですが、私が初段の時に教わった『「吊落」は「送小手」からの変化で、「吊上捕」はそれを仕掛けでやったもの』はどうやら違っていた様で。何とな~く、『昔ながらの「吊落」をやると怪我をする危険性が高いから、一旦攻者の反撃を止めて腕を極める。だから「吊上捕」に似て来たんだな」と思っていたんですが、連盟から出されたDVD「柔法原理3」でも新井先生がそれとは違う動きをしていて「ん?」と思っていた事を、五段受験時に考試員の先生から「腕の極め方が違うな」と御指摘頂いて、今までやって来た「吊落」を変える事にしました。それをNさん・Kさんと練習しましたが、上手く対応して下さっていて一安心です(笑)。

今週頭から特殊支援学校での講師の仕事も始まりましたので、Kさんは1週間ぶりの参座になるのですが、しっかりした取り組みをしてくれました。この4月より晴れて刈谷北道院に転籍して頂く事になり、只今「申請中」です(手続きはしたのですが、おそらく大学拳法部の時とメールアドレスが違う為、本山からのその後のメールが届かないだろうなあ)。まずは早く職場に慣れて役目を全うする事と、今年度の教員採用試験に合格する事を最優先して頂ければ良いですが、その中でも時間・機会を作って技術レベルの向上に励んで頂きたいですし、道院運営にも力を貸して頂ければ有り難いなと思います。

と、言わなくても向上心の高いKさんは基本の身体の動かし方や各法形の習熟にも熱心で、年齢的には細かい事を考えずにバリバリ身体を動かしたいくらいでしょうに、立ち方・構え方や突き蹴りの際の身体の使い方や意識の持ち方への「しつこい」指導にも、しっかり喰らい付いて来てくれます。この辺りは大学時代の拳法部での修行で身に付いたものなのか、それとも元々本人の持って生まれた性質の為せるものなのか。最近、結局は大半が元々の本人の性質によって決まってしまって、努力出来る人間は元々出来る人だし、言い訳して逃げ出す人間は少林寺拳法を何年やろうが強くは成れないし、嫌な事・辛い事からは逃げ出すだろうなと思ってしまいがちですが、本来修行によって少しでも人間性の向上への意欲やきっかけを提供してこその武道としての少林寺拳法の道院の存在価値ですから、真面目で熱心なKさんにとっても有意義な関わりの出来る空間にしていきたいと思います。

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