5月14日(日)、5月度道院修練(一般のみ)。

本日は専有道場で一般のみでの易筋行を。NさんKさんと技術の探究に励みます。

今日は三級科目・二段科目・四段科目をそれぞれ1時間ずつ行う予定でスタート。実際にはなかなか科目を進める事は出来ません。「両手寄抜」と「巻抜(両手)」があったので、片手の「寄抜」だけ「巻抜」だけの復習から入ったらそれだけで30分が過ぎてしまいます。ただ級の科目の理解度・習熟度が低いと結果有段科目のレベルも低いものに成ってしまいますから、時間を費やしてでも丁寧に練り上げて行きたいものです。

時間もおして来ましたので、「肘抜より前天秤」の次に「内押受突」をやって三級科目を切り上げました。この「内押受突」、私が級拳士の時には無かった法形ですが実に重要な法形だとやる度に思います。「先の先」を踏まえてやれるかという剛法としての重要さもそうですが、「後の先」でやった時の身体の向きや重心移動・そしてその根幹となる膝の使い方が出来ているかどうかで、その人の「五花拳」のレベルが判ってしまうくらい重要な法形だと思います。そんなこんなを考えながらやっていると、級の科目の進み具合がどんどんゆっくりに成ってしまいます(泣)。

二段科目の「対天一」と「逆天一」を行った時にも、体捌・足捌を上手くこなすと共に受けの手先や反撃の蹴りの足先の力みを無くす為にも、膝を柔らかく使い下半身を充実させて動く事が大切だと感じましたし、結局は級科目でやった「寄抜」や「巻抜」といった柔法も同じ事だなと感じました。

「引天秤」・「逆引天秤」を行いましたが、柔法には更に「皮膚の遊び」を取る為にどんな接触の仕方をするかといった「ややこしい」要素も出て来ますし、それをクリアする為には「手先を力ませない」↔「肩の力を抜く」↔「下半身を安定させる」といった基本的な立ち方・構え方を精査する必要も出て来ます。また天秤を極める瞬間の体捌は順突が出来ないと出来ませんし、結局は基本的な突き蹴りの習熟が必要になり、「剛柔一体」の意識も大切に成って来るというリンクの仕方をします。

結果的に四段科目を行う時間は30分弱しか取れず、今日は送り系の法形が多かった事から「閂捕」と「閂送」をやって修練を締めくくりました。昨日はKさんは予定が重なり参座出来ず、Nさんは中学生の相手を務めて自分の科目はやれませんでしたので、やはり月一とは言え一般のみで技術の研鑽に励む時間は貴重だと思いました。社会人ですと土日も決して暇ではありませんから、日曜日の午前中の時間を確保するのも大変でしょうが、出来る限り機会を作りたいと思います。

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