9月9日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。7月・8月に入門してくれた門信徒達の入門式を行いました。

今日はR君兄弟が野球の公式戦が入り欠席でしたが、7月入門のK君・Kちゃん・R君、8月入門のK君、4月から在籍して下さっているKさんの入門式として行い、入門者代表としてKちゃんに誓願文奉読も担って頂きました。久々過ぎて、誓願文の巻物が専有道場に有る事自体忘れてしまっていましたが、Kちゃんには火曜日の修練時に文言を起こしたプリントを渡して「練習しておいて」と御願いしておきました。その時も「練習して来ないよ」と言い、今日も専有道場に到着してすぐに「練習して来なかったから、上手く出来ないよ」と言い、巻物が有る事に気付いた私から「折角だから、プリントじゃなくて巻物でやろうか」と言われると、「上手く出来ないからヤダ」と言うKちゃん。流れはあらかじめ説明しておいたものの、私の表白文奉読の後にいざ自分の出番が来た時のKちゃんは、表情は全く変わらないもののその佇まいからは極度の緊張が感じられ、文言を唱和している時にも繰り返し唾を飲み込んでいる様子でした。それでも、繰り返し練習して来てくれたんであろう着実な読みっぷりで、読み間違えたところも自分で戻って読み直す辺りの、緊張しながらも冷静に自分の有り様を点検している様が頼もしくもありました。

入門式後に「緊張してたのによく頑張ったよ」と伝えると、「全然緊張してないよ。ちょっと噛じゃったから焦っただけで」といつも通りの淡々とした「強がり」や「憎まれ口」を口にするKちゃんを始め、新入門者ですら「個性派」の多い刈谷北道院。全員で「好きな食べ物」を絡めた自己紹介を行い、笑いに包まれた中で入門式を終えました。段取り自体から式の流れから、若干の「ダラダラ感」があったのは否めず導師としての反省点も多いですが、列席して下さった保護者の皆さんにも頷いて頂ける法話も出来たであろうと、勝手な自己高評価を以て専有道場を後にしました。

場を変えて易筋行へ。白帯組は私と「手刀打」と「上受」の練習、色帯組はNさんKさん中心に「切返抜」・「切小手」・「腕十字」・「立合掌固」を。

白帯達に初めて何かを伝える時は、極力全員揃っている時にした方が良いだろうと思うものの、参座日数・参座率・参座する曜日が各々によって違う為、なかなか全員が揃ってスタートと言う訳にはいきません。今日ようやく全員に「手刀切」と「手刀打」の違いを説明出来るぞ~と思っていたら、入門式には列席してくれた8月入門のK君が、15時頃からお父さんと釣りに行くとの事で早上がり。たまに土曜日出勤にもなるK君のお父さんが「今日は休みだから、釣りに連れてくわ」と言っていたとお母さんから伺い、その父子関係が良いなぁと微笑ましいものの「なかなか伝えたい事が伝わらんのぅ」と悩ましくもありますが、そもそも習熟度も含めて全員が「揃う」事は不可能な訳で。木曜日にR君に先に「手刀切」・「手刀打」を伝えた様に、相手や状況によって伝える内容と伝え方を工夫して行くしかありません。「先にやった人は次は2回目になる訳だから、初めて聞いた人に教えてあげられるくらいになる為にしっかりやろうか!」との言葉を必ず言って、都度都度の集中度を挙げて行く事も出来そうです。体験会の時期も含めて2~3ヶ月経って、「この子には、このアドバイスが必要」・「この顔触れの時は、こんな練習方法」・「この瞬間には、この言葉を言えばテンションが揚がる」というものが何とな~く掴めて来た気がします。

性格も運動能力も違えば家の方針・都合も違う人々が集って「家族」を形成していくのですから、人が来てくれる事をしっかり「感謝」して多少のズレや停滞感も許容出来るだけの幅を持ちつつ、進むべき道を進み高めるべき部分は着実に高めていける様に、それぞれの人に必要なアプローチをしていきたいと思います。

 

 

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