9月30日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。心地良い風の吹く中、鍛錬に励みます。

今日は白帯組が通う小学校で運動会があり、全員が欠席。残る茶帯組と普段出来なくなったちょっと高度な事や乱捕り等をやろうかと考えていたら、茶帯組全員が部活動や野球・バスケで全員欠席となり、結果的に先週の一般のみの易筋行と同様にNさんKさんのみの参座となりました。2週続けてなので御休みにしても良かったのですが、先週一般のみの易筋行終了後にNさんから「茶帯達に教える時の為にも、10月は一級科目の復習をして有段者全員でポイントを共有しておきたい」とのリクエストもあり、貴重な機会としての活用を選択しました。

まずは軽く基本演練で開足中段構での上段突・中段突の確認と下受・打払受の復習を行い、一級科目の「諸手突抜」・「片手押抜」・「片胸落」・「襟十字」を。どの法形も「正中線を立てる」・「肩の力を抜いて足を効率良く運ぶ」といった軸の意識が無ければ、単なる手足の動かし方の繰り返しになってしまい、型としての精度が落ちてしまいます。先週に引き続いての体捌・足捌の説明だった為か、NさんKさん共に理解度が高かった様に思います。

今日は専有道場での易筋行ではなく、正規の刈谷北道院の修練であるので一般3人だけで学科・法話も鎮魂行も行いました。Kさんに僧階補任に関する説明をした後に読本を読み、日常生活に有益な信仰の在り方や金剛禅の修行の在り方を話しました。内容も着地点も一切想定せず話し始めたので「つまり何の話なの?」という感じの法話になってしまいましたが、結論として「高い目的意識を持って、自分の取り組み方で有意義な修行にして下さい」との方向に何とか着地する事が出来ました。

気持ちの充実した鎮魂行の後に自由練習。Kさんのリクエストに応じて、二段科目の序盤に出て来る「逆小手」からの変化技を。まずはバックダウンの法形全般に共通する「理」の確認をした後に、「龍投」・「逆手投」・「外巻天秤」を行いました。「龍投」では「軸の意識」・「逆手投」では「ケサ切り」の体捌・「外巻天秤」と関連としての「外巻落」では、密着した状態での投げ技のポイントになるであろう「壁を作る」身体の使い方を意識しながら進めます。出来る・出来ないはともかくとして、本人が何を意識して行うかで身体の使い方も法形の質も変わって来ます。それは修行の価値も同様でしょう。そんなこんなを考えながら行っていると、4時間という修練時間もあっという間に終わってしまいます。「早いなあ~」と思いつつも、ほとんど動かずまた「掛けられ役」もやっていない私自身の修練の在り方に反省しきりです。「もう1人大人が居てくれれば、もう少し身体を動かすかもなぁ」と他力本願で修練をまとめて、家路に着きました。

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