10月21日(土)の修練。

本日も泉田会館での修練。連日の雨ではありますが、衆議院選挙を明日に控えて泉田市民館に立ち入りが出来ない状態でも修練が出来る有難さの中で鍛錬に励みます。

今週は、運歩と順突の身体の使い方と体勢作りを重点的にやっていたので、今日もその流れで開退と下受をやろうと決めていたんですが、ウォーミングアップの締めに景気付けとして蹴上をやった時にハプニング発生。Kちゃんに前に出て貰い、二人が向かい合った近い間合いの状態でも、膝をしっかり引き上げれば蹴りは出来るよという事を見せようとしたら、タイミングがズレて私の蹴った後の足とKちゃんの蹴り上げた指先が正面衝突。衝撃や痛みに対してまだ耐性が出来ていない為か、いつもは強がるKちゃんが立ち尽くして号泣する始末。基本演練には参加せず暫く休憩して貰う事になってしまいました(泣)。

その事で私自身ちょっと変なスイッチが入ったのか、ホールの隣りの和室で防災会議が行われる予定だった事もあり、今日は雰囲気を締めて緊張感を持たせて修練を進める事にしまして、休憩中に「追いかけっこ」をしていて、「やってはいけない事」としていつも伝えているホールの外まで走り出たR君・R君にゲンコツのお仕置き。あまりやりたくない「お仕置き」ですが、やられた本人達も納得して受け入れた様で一安心。そのまま順突の体勢の確認から千鳥足と差込足の復習に入り、茶帯のR君I君にまず手本を見せて貰ってからの運歩の習熟に入りました。後千鳥足で退り続ける事や開退しての上受蹴や逆に差し替えて入っての内受突等、このメンバーではかなり苦戦するだろうなあと予想していたのですが、思いの外皆の理解度が高く、ほぼ全員やれていたのには驚かされました。

休んでいたKちゃんも、学科・法話の時間から復帰。「自己確立」と「自他共楽」の説明と、目的意識をしっかり持って集中して鍛錬に励む事を話しました。法形演練ではNさんと茶帯組は少年二級科目の習熟・白帯組は私と順突の習熟を。火曜・木曜とI君が休んでいる中で「送小手」を重点的にやってコツを掴みかけているR君は、即座に「送小手」を希望。3人で意欲的に修練に励んでくれました。鎮魂行後の自由練習でも同じ流れで行い、白帯組は下受しながらの開退を分解してゆっくり行ったんですが、こちらも予測していた以上に皆の習熟度が上がりました。が、始める前に「やる前の状態」を一人ずつ全員の前でやって貰い、締めに上達した姿を再度一人ずつ発表して貰ったんですが、やや気持ちが弱く人一倍「失敗」に対してメゲるK君が、やっている最中に緊張に負けてパニックに。結果全く練習する前の状態に戻ってしまい、その自分の出した結果に悲しみ泣きじゃくる事に。全員が発表し終わるまでそのままやらせ、その後に全員を集めて、再度集中して修練に励む事と自分の弱さに打ち克つ為の武技武術であり闘争心である事、そして得手不得手は誰にもあるので皆で援け合って頑張って行く事の大切さを話しました。K君にはトイレに顔を洗わせに行かせ、その帰りに「Kは自分をどう変えたいんだ?上手く出来なくて泣くだけの人間でいたいのか、それとも強く成りたいのか?」と聞いたら「強く成りたい」と答えてくれましたので、「すぐには強く成れなくても、皆で協力して頑張って行こう。だから簡単には泣くなよ」と伝えました。

締めの雰囲気としてはイマイチだったので、二人一組を作らせ何を練習するかを自分達で決めさせる、正に「自由練習」を10分だけ行いました。その後一組ずつ発表したのですが、K君もK君との組み合わせでトップに発表。動き自体はイマイチだったものの、先程は泣いて終わった人前での発表も逃げずにこなしてくれました。その後の「お茶の時間」も皆で楽しみ作務を終えられたので、4人が泣いた今日の修練も良い感じで締め括れた様な気がします。

 

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