「理事長通信」カテゴリーアーカイブ

2019年3月 理事長通信

合掌

 天災が不意打ちする日本列島。“平成”は自然災害が特に記憶に残る時代でした。2019年3月11日・・・。2011年の発生から数えて8回目のその日を迎えました。「東日本大震災」の被災地では先週あたりから犠牲となられた方々を悼む鎮魂のための行事や未曽有の大災害を風化させないための様々な取り組みが紹介されています。しかし、昨年発生した西日本豪雨や北海道地震、それに相次いだ台風や記録的な猛暑などの自然災害によって多くの人が被災したことですらたった数か月で記憶が薄れがちになってしまう時間の流れはあらためて私たちに自然に向き合う姿勢を問いただす試練を与えようと準備しているのでしょうか。災害関連死を含む死者はこの一年で22,131人(昨年同時期より2,598人)に増え、行方不明者もいまだ2,533人(同 ▲52人)も残っていらっしゃるということです。避難生活を余儀なくされている方も約52,000人、復興住宅や商業施設などハード面での復興に比べて被災者の方々の止まった時間を動かすことの難しさを感じずにいられない8回目の春です。

さて、昨日行われた武専で最後の修了式(新方式への移行期間が2025年度までは残されていますが)を執り行いました。2018年度研究科修了者は6名。参列していただいた在籍拳士の方々もいささか少なく感じられる節目となりましたが、まずは無事に修了式を迎えられた方々の11年間の長きにわたる自己研鑽の取り組みに敬意を表します。と同時に、在籍者の減少になかなか歯止めをかけることができていない現状に対して改めて運営責任者としての責任を深く感じる機会となりました。どこに問題があるのか?どう対処していけばいいのか?の答えは一朝一夕に見出せることではありません。今年度は武専リニューアルの件もあって、一年間かけて在籍者の皆さんとの意見交換に努めてきましたが、まだまだ積極的にやりとりする雰囲気にまでは至っていないかもしれません。新年度においても皆さんとのキャッチボールを続けていくことで答えを見つけていきたいと思っています。何よりも、所属長各位に対して武専への参加を呼び掛けていきます。指導体制の構築も容易ではありませんが、可能な限り学ぶ意欲を高められるような選択肢も増やしていきたいと考えています。

愛知県における少林寺拳法は1962年9月に始まりました。以来57年間、諸先輩方によって布教・普及が図られて今に繋がっています。先の大戦直後に創始され、大きく変化していく社会環境の中で変わらない「教え」と「技術」を伝え、育み続けることは並大抵の取り組みではなかったと思います。今を生きる私たちはこの変わらない「教え」と「技術」を次に伝え続ける重要な役割を等しく担っています。各所属で、そしてこの自己研鑽の場を通してです。そして、県内のすべての拳士自身が日常生活の中で教えを実践し続けることがその役割に通じることだと思っています。

 

 

昨年の理事長通信11月号から武専改革に関する発信を続けてきました。来月以降の武専運営についてある程度理解していただけたのではと思っています。   ※以下、再掲

 

【主な変更点(抜粋)】

➀予科・本科・高等科・研究科の4科11年制から単年度の取り組みとなります。

 年間開催回数は10回から6回となりますが、愛知県独自に4回追加します。

※2019年度は全国大会開催のため3回追加して計9回開催します

 [UNITY武専]:6回

 [愛知武専]:4回(2019年度は全国大会開催のため3回) ※県連HPに開催日を掲載

 

➁在籍拳士(現在、予科1年~研究科3年)は「指導者養成コース」に所属して、武階別(初・二段、三段、四段、五段以上)で受講していただきます。

 旧研究会、旧研究院所属拳士は県独自開催の「修練応援コース」に所属して武階に関係なく引き続き受講していただきます。

  ・従来の内容に加えて特昇対策、僧階昇格、初心者・休眠復帰等(検討中)

 

➂制度移行期間(2025年度までの7年間)現在籍拳士(予科1年~研究科3年)が最長7年間(現在の学年によって1年ずつ異なる)継続することで研究科修了扱いになります。

   ※論文提出必要

 

※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。

 

(愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)

  ■15支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)

 

(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)

   ■56道院サイト掲載

 

再拝

2019 年 3月 11日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2019年2月 理事長通信

合掌

 競泳女子の池江璃花子選手が今月12日、白血病を患っていることを公表しました。来年の東京五輪では金メダルの有力候補と目されており、日本水泳界のみならず海外にも衝撃が走りましたが、弱冠18歳の女性アスリートの勇気ある告白に、各界から応援の声が上がっていることにとどまらず、骨髄バンクへの問い合わせやドナー登録が急増するなど、世界を舞台に活躍を続けるアスリートの発信力の高さに改めて驚かされます。「越えられない試練は与えられない」という前向きな考え方や意志の強さに勇気づけられた人も多いのではないでしょうか。今後、彼女が闘病生活を通じて発信されるだろうコメントについても注目されます。一日も早い回復を祈りたいですね。

さて、「第三者委員会」という名称を目にする機会、耳にする機会がここ数年圧倒的に増えた気がします。以前は大手企業の不祥事や事件、教育現場でのイジメ等による人権にかかわる深刻な問題が発生した時にその当該企業や学校、教育委員会や行政が「第三者委員会」を設置して事実関係を把握するための調査や再発防止策等改善案の提案を求めるための手法として用い、それなりに存在感を示して設置目的にかなうような結果に結びつけてきたように思います。しかし、ここ数年頻発している公的機関、特に最もあってはならない政府機関における数々の不正や疑惑、不祥事に対する「第三者委員会」の設置に関していえば第三者とは名ばかりで、委員会メンバーの選任からしてすべてに利害が絡む政争ツールとなってしまい、むしろ真実を隠蔽するために「第三者委員会」を設置して導き出された調査結果を正当化しようとする意図が見え隠れしているようにも感じられてなりません。そもそも第三者委員会とは当事者である当該企業や団体の構成員ではない独立した「第三者」によって構成されるべき委員会で、不祥事等を中立的な立場から調査・分析するために設置されるものであって、多くは弁護士や公認会計士等の専門家や学識経験者等専門的知見を有する者によって組織され、内部調査による事実を正確に把握することはもちろんのこと、原因究明や再発防止策の提案等まで明確に行うことでその存在感を示すものでなければならないと思います。権力側が自分たちをより正当化するための手法として利用するようになってはなりません。現場を押さえられない限りは何とでも言い逃れができるかのごときこのところの政権運営にため息しか出てきません。東京新聞・望月記者の質問封じの手法にしてもしかりです。国家の品格が問われます。

昨年の理事長通信11月号から武専改革に関する発信を続けています。併せて、毎月の武専授業の中でもディスカッションの時間を捻出していただき、20~30分間学生の皆さんと意見交換を行ってきました。2019年4月以降の武専運営についてある程度理解していただけたのではと思っています。ここに至る根本的な経緯についてはもちろん十分に理解していただきたいところですが、まずは制度そのものがどうなるかを理解していただき受講手続きに移っていただきたいと思います。  ※3/1~3/15日までの間にマイページから手続きをお願いします。

【主な変更点(抜粋)】

➀予科・本科・高等科・研究科の4科11年制から単年度の取り組みとなります。

 年間開催回数は10回から6回となりますが、愛知県独自に4回追加します。

※2019年度は全国大会開催のため3回追加して計9回開催します

  [UNITY武専]:6回

  [愛知武専]:4回(2019年度は全国大会開催のため3回) ※県連HPに掲載

➁在籍拳士(現在、予科1年~研究科3年)は「指導者養成コース」に所属して、武階別(初・二段、三段、四段、五段以上)で受講していただきます。

 研究会、研究院所属拳士は「修練応援コース」に所属して武階に関係なく受講していただきます。

   ※午前中の座学も含めて一日のタイムスケジュールは大きくは変わりません

➂制度移行期間(2025年度までの7年間)継続することで研究科修了扱いになります。

   ※論文提出あり

 

◎詳細については3月度の武専(3/10)で再々度説明します。

 

 全国大会に向けての取り組みは6月9日開催の東海大会でシミュレーションできるように準備しているところです。採点・集計はタブレット端末を使って行います。開催要項や申込ファイルの配信等順次進めていきますが、受付時点からの作業をシステム会社が担当することになるので、申込期限は厳守していただきます。これまでのように直前まで変更や追加受付することはできないことを十分にご理解ください。

※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。

 

(愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)

  ■15支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)

 

(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)

   ■56道院サイト掲載

 

再拝

2019 年 2月 20日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2019年1月 理事長通信

所属長の皆様へ

 

合掌

所属長の皆様におかれましてはよき年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

旧年中は県連運営・県教区運営、そしてUNITY運営委員会(昇格・武専)に対して様々なご指導・ご協力をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

 さて、昨年の理事長通信1月号では武専改革の第一報として専門学校禅林学園からSYORINNJI KEMPO UNITYに運営母体が移行することを取り上げ、詳細不明のままでまずは皆さんへの協力を呼び掛けました。その後、年度も変わった10月下旬になってようやく「2019年度からの武専について」UNITY運営委員会会則、武専の制度、運営、内容等の概要が示され、一気に2019年4月スタートに向けて動き出さなければならなくなりました。しかし、示された内容への理解度や準備期間の短さ等もあって各地区から様々な意見が出されたようで、中には2019年度実施の再考を求める上申もあったように聞いています。一方、愛知県は近隣県と意見を交わしながら一定の方向性を共有しつつ、あくまでも予定通りの実施に向けて準備を進めてきました。十分とは言えないまでも所属長や在籍学生の皆さんへの説明を繰り返すことも準備の一つでした。少林寺拳法創始の頃とは格段に社会環境が変化していく中で、その時々に組織は的確にかつ柔軟に対応を繰り返して今に繋がっていると信じています。前後を含めて6年間にわたったSKPは組織を取り巻く環境の変化に対応せざるを得なかったこととはいえ、一方では有形無形に大きな代償をもたらしたことも事実です。この度の武専改革もその延長線上にあると思っています。少林寺拳法の発展を草創期から支え、普及拡大に大きく貢献してきた武専の役割をこれまで以上に高めていかなければならないのがこの改革の最も重要なところだと認識してが、昨年末ぎりぎりのタイミングで、しかも唐突に「新制度の実施を一年間延期し、2020年度から」とする通知がもたらされました。理由は、移行期間が短いことに加えて詳細の周知不十分、各地区へ十分な理解が行き渡っていないと判断したとのことでした。県連では次年度の施設確保のための使用団体間調整も既に終えており、在籍学生の次年度受講手続きも始まっている中での“一年間延期”通知にどう対処するかを検討していますが、これ以上の混乱を避けるために個人的には予定通り粛々と進めていくべきではないかと考えています。

組織を構成するものにとって「組織決定」は重いものです。ここに至る意思決定の段階での課題や問題点は地方組織の我々にはわかりませんが、実施に向けた手順に問題はなかったかといえば、間違いなくあったと思っています。引き続き、武専学生の皆さんには極力影響が及ばないことを最優先に検討を進めているつもりですし、所属長各位、休眠中の有段者の皆さんにとっても参加していただけるような取組にしなければならないと考えております。引き続きご理解をお願いします。

 さて、本年11月23・24日に開催する「2019年少林寺拳法全国大会inあいち」(スカイホール豊田)に向けての準備をいよいよ本格的にスタートさせていかなければなりません。愛知県で初めて全国大会を主管したのが1984年の愛知県体育館でした。次いで2004年にナゴヤドームでの開催、そして今回が15年ぶりの全国大会開催となります。連盟本部には全国中学生大会やインターハイ等で実績を重ねてきたタブレット端末を使用した採点方式導入を提案しました。今後の大会の在り方に少しでも繋がるようなアイデアを他にも盛り込んでいきたいと考えています。会場へのアクセスは名古屋駅を起点にすると所要時間1時間程度。来県者のための宿泊施設確保交渉も会場のある豊田市を中心に第二段階に入りました。全国各地の選考会開催に合わせて早めの放出も検討しています。愛知県連盟のホームページには既に全国大会のバナーを貼り付けて、準備の状況も逐次発信しています。大会当日には結果も含めて全ての情報発信をここから行っていく予定ですから、今からでも是非ご覧いただきたいと思います。(『愛知県教区』各道院の活動情報もご覧になれます)

 

本年も、引き続き県内各所属の活性化に向けて試行錯誤を繰り返しながらの取組みとなりますが、皆様との十分な対話を心掛けてこれまで以上に風通しの良い、そして柔軟な組織運営を目指していきます。

愛知県連盟・愛知県教区にとって充実した一年となるよう引き続き皆様のご理解・ご協力をお願い致します。

 再拝

2019年1月吉日

愛知県連盟理事長 多月 文博

愛知県教区教区長 林  正義

 

 

※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。

 (愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)

  ■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)

(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)

   ■54道院サイト掲載




2018年12月 理事長通信

合掌

2018年も残すところ10日となりました。平成最後の年となったこともあって、今年一年の振り返りだけではなく平成の時代30年間を振り返る報道をいろんな機会で目にします。そんな中で先日、恒例の今年一年の世相を一文字で表す漢字が「災」と発表されました。西日本豪雨や北海道地震、それに相次いだ台風や記録的な猛暑などの自然災害によって多くの人が被災したことやスポーツ界でのパワハラ問題、財務省の決算文書改ざんをはじめとした国の機関によるあるまじき行為、そして大学の不正入試問題等々によって多くの人がこれらを人災と捉えたことが挙げられています。今では年末の恒例行事の一つともなっている“今年の漢字”は平成7年から始まり今年を含めてこれまで24文字が選ばれています。第1回目の平成7年は「震」。この年の1月17日に阪神・淡路大震災が発生して大きな被害がもたらされています。平成最後の今年が「災」。“地震国日本”、自然災害と向き合わざるを得ない我が国の歴史を象徴的に捉えているように感じます。

さて、11月の「理事長通信」で2019年度からの武専運営について概要を説明しました。その後、(一社)SHORINJI KEMPO UNITYから各所属長と武専在籍者に対して「2019年度からの武専について」の説明文書が一斉配信されました。これを受けて12月9日(日)の所属長会議、武専授業の中で愛知県としての方向性をお話ししました。しかし、次年度から大きく変わる武専の形を理解することはなかなか難しく、教員を含めた運営スタッフの中でも理解が進んでいないことを痛感させられました。何よりも、今現在武専に在籍されている拳士の皆さんに理解していただかなければ継続判断等検討のしようがないので、方針概要について再度説明を加えます。

 

《(一社)SHORINJI KEMPO UNITYからの通知》

 ■各科11年制(予科~研究科)そのものが廃止となり、単年度4コース制で6回/年となります。内訳は

① 指導者養成コース…従来の予科~研究科に該当します

② 指導者コース…従来の研究院、研究会に該当します

③ 聴講生コース…年間を通じて受講できない拳士のためのコース(指導者養成コース所属)

④ 修練応援コース…休眠拳士も受講できる地区企画の自己修練の場

※在籍特典についてはこれまでどおり昇格考試の際に基本受験条件が減免されます。

※2018年度在籍者への特例措置として2019年度~2025年度の移行期間中にいくつかの要件を満たせば昇格条件等に関わる「研究科修了」扱いとされます。

例えば今年度高等科3年~研究科3年に在籍する拳士は2019年度1年間の受講と論文審査に合格することが要件。予科1年に在籍する拳士は2025年度までの7年間の受講と論文審査に合格する等、学科年に応じて要件が定められています。(※一部を紹介)

※開催回数は6回/年となるほか11年間の修行年限や出席回数、審査も廃止となります。

※今年度在籍拳士への特例措置や授業内容、年間予定表等々の細かい部分については省略しますので、各自で一斉配信された通知文書を熟読して下さい。

《愛知県の方針(案)》

■“在籍学生のサポート”を最優先するためこれまで同様に昇格考試と武専は同時開催することとし、2019年度は9回開催します。具体的な開催日は愛知県連盟ホームページを参照してください。但し、岐阜県・三重県での合同開催は反映されていません。

 

これまでの各科11年制(予科~研究科)は以下のコースに変更します。

【指導者養成コース】※受講費用については一斉通知文を参照してください

  ・従来の予科1年~研究科4年生は資格別(武階別)に分かれます。

【指導者コース】※受講費用については一斉通知文を参照してください

  ・従来の研究院生が所属し、これまで通りの指導内容、体制となります。

【修練応援コース】※受講費用については別途説明します

  ・所属長を含む研究会生が所属し、考試員・審判員養成や特昇対策の技術修練等地区独自のプログラム内容で行います。

 

岐阜県・三重県とも同じ方向性をもって連携が取れる環境を目指します。合同開催も希望が多いため維持していく方向で調整しています。今回の武専改革が所属長や学生の皆さんにとって少しでも参加しやすく自己研鑚の手助けになるようこれまで以上に内容の充実に向けて検討しているところです。

いろんな制約が示されている中でどう展開していけるのか、運営経費の捻出、確保も頭の痛い運営要素の一つです。現在在籍されている拳士はもちろんのこと、所属長にも可能な限り参加していただき物心両面でのご協力をお願いします。

 

※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。

 (愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)

  ■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)

(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)

   ■54道院サイト掲載

再拝

2018 年 12月 20日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2018年11月 理事長通信

合掌

4期13年にわたってドイツ首相を務め欧州連合(EU)をけん引してきたメルケル氏の決断に注目が集まっています。2000年に党首に就いたメルケル氏は2005年にドイツ初の女性首相となり、長年にわたってドイツの利益と国際社会のバランスを巧みに保ち政治的手腕を発揮して存在感を示してきました。特に、アメリカ・トランプ大統領の自国第一主義や保護主義には真っ向から反対し、欧州の防波堤的な存在だったと言えます。調整能力にたけた強い指導者の出現がEU安定の鍵となることは間違いありません。

さて、10月27~28日に群馬県高崎市にある“高崎アリーナ”において「2018年少林寺拳法全国大会inぐんま」が開催されました。大会会場となった高崎アリーナはJR高崎駅から徒歩7分程度のところにあり、2016年完成の真新しい近代的な多目的施設でした。全国584所属から約2,700名が出場し、日頃の修練の成果が披露されました。大会運営面ではスケジュール管理が非常に素晴らしく、ほぼ予定通りに審査も進められ、アトラクションも郷土色をふんだんに盛り込んだ温かい大会となりました。「全国、どこでも主管団体として手が挙がるような大会運営を目指す」との群馬県連盟・江原理事長の意思が明確に表された素晴らしい大会でした。(※県連ポータルサイトにも関連記事が掲載されています)

そしていよいよ「2019年少林寺拳法全国大会inあいち」に向けて具体的な準備に取りかかっていかなければなりません。2004年のナゴヤドームでの開催から数えて15年ぶりの全国大会は豊田市“スカイホール豊田”に舞台を移して2019年11月23・24日に開催します。そして、それに先立った同年6月9日に同じ会場を使ってプレ大会(近隣3県を加えた東海大会)を開催していろんなシミュレーションをしたいと考えております。既に会場は豊田市の先生方にご尽力いただき確保されており、早々に概要(企画)を説明する機会を設けたいと考えておりますが、県連ポータルサイトを最大限に活用して情報を発信していきたいと思っています。手始めに、県連ポータルサイトのトップページに「2019年少林寺拳法全国大会inあいち」のバナーを設置し、順次ブログをアップしているところです。記事にもご注目ください。また、多くの拳士に参画していただくためにも積極的に県連事務局へご意見をお寄せいただきたいと思います。

ところで、2019年度から武専運営形態が大きく変わるというよりも全く新しい形態(リニューアル)となります。今年度については暫定措置で以前の専門学校の形態を踏襲した形で運営されていますが、来年度からは11年制そのものが廃止となり単年度4コース制で6回/年の運営となります。内訳は、

① 指導者養成コース…従来の予科~研究科に該当します

② 指導者コース…従来の研究院、研究会に該当します

③ 聴講生コース…年間を通じて受講できない拳士のためのコース(指導者養成コース所属)

④ 修練応援コース…休眠拳士も受講できる地区企画の自己修練の場

受講特典については昇格考試の基本受験条件が減免されるということです。2018年度在籍者への特例措置として、2019年度~2025年度の移行期間中にいくつかの要件を満たせば昇格条件等に関わる「研究科修了」扱いとするということです。例えば今年度高等科3年~研究科3年に在籍する拳士は2019年度1年間の受講と論文審査に合格することが要件となります。予科1年に在籍する拳士は2025年度までの7年間の受講と論文審査に合格する等、学科年に応じて要件が定められています。(※特例措置の一部を紹介)

開催回数は6回/年となるほか11年間の修行年限や出席回数・審査も廃止となります。受講費の変更や授業内容も一部変更となる予定です。今週中には所属長やUNITY武専在籍者に一斉展開される予定ですからまずは内容を読み込んでいただいたうえで12月の所属長会議で意見交換したいと考えています。組織運営にとって必要な要素の一つに「柔軟性」が挙げられます。絶えず変わり続ける社会環境の変化に柔軟に対応できる組織でなければならないからです。昨年、創始70周年を迎えた我が組織も例外ではありません。2011年からの組織機構改革はまさに組織の柔軟性と決断力が問われた大改革だったと思っています。今年度からの武専改革もその延長線上の決断に基づくものでしょう。組織を取り巻く環境の変化は運営形態に大きく関わってくるということを再認識させられています。制約の中でどう展開していくかが問われています。早々に具体案を示せるようにしたいと思っています。大切なものを守る取組みです。ご協力をお願いします。

 

※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。

 (愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)

  ■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)

(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)

   ■54道院サイト掲載

再拝

2018 年 11月 5日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2018年10月 理事長通信

合掌

「旬」は十日間を意味する漢字です。中世、朝廷では、毎月一日、十一日、二十一日に、天皇が臣下から政務を聞く「旬(しゅん)儀(ぎ)」という儀式が行われたそうです。これを略して「旬」というようになったということです。この日には季節に最も適したものや、その時季に最も味の良い食物が支給されたそうで、やがて季節の食物が出盛りの時のことを「旬」というようになったとか。最近は、「旬」がわかりにくい時代になっていますが、それでも特にこの時季は“実りの秋”と言われるように美味しい果物や魚が巡る季節を実感させてくれます。1935年に開場し、日本の台所として世界的にも知られた東京・築地市場が長い歴史に幕を閉じ、10月11日に新たに豊洲市場として歩み始めました。2004年の基本計画策定から14年間の時間をかけた移転に関しては紆余曲折があり、多くの問題が解決されたとは言い切れないにしてもメディアの取材に対して、今を起点に新しい歴史を作り出そうと前向きに語られる関係者の方々の表情が印象的でした。尾張旭道院長の坂本利通先生が先々週末(10月12日未明)に逝去されました。私と同年の65歳でした。道院長歴19年、特に小中学生を中心とした道院運営で青少年の育成に真摯に向き合ってこられた方でした。昨年は、東海地方の少林寺拳法普及に尽力された名法道院・高橋法昇先生、豊橋道院・徳嶋繁先生を。また一人かけがえのない仲間を失ってしまいました。

私たちの体は歳と共にゆっくりと衰えていきます。それは誰もが等しく経験する避けがたい人生の苦しみの一つでもあります。でも体の衰えと同じように心まで衰えさせてはならない、劣化させてはならないと思います。肉体が衰えていくからこそそこに宿る心には生きることの本質的な部分を見通す力とそこから生まれる他者に対する深い優しさが備わってくるように思うのです。先日、ある行事の運営方法に関して厳しく指摘をされる場面がありました。指摘内容はともかく吐き出される物言いには敵意、憎悪とも受け取られかねないニュアンスも含まれているように感じて愕然としてしまいました。そこには同じ志を持って道を歩む者同士の礼儀も信頼関係のかけらも見いだせない一方的な空気が感じられました。

『本当に必要なものは“実現したい志を共有する仲間である。志が同じなら上から目線も下から目線もない。困ったら一緒に行く道を確認すればよい。』はトヨタ自動車社長・豊田章男氏の言です。私たちは何を求め、何を目指しての生涯修行なのでしょうか?単なる拳技の練習になってはいないでしょうか? 常に自身を振り返る謙虚さを忘れたくないものです。

 

さて、今週末は群馬県高崎市の“高崎アリーナ”において「2018年少林寺拳法全国大会inぐんま」が開催されます。そしていよいよ「2019年少林寺拳法全国大会inあいち」に向けて具体的な準備に取りかかっていかなければなりません。2004年のナゴヤドームでの開催から数えて15年ぶりの全国大会は豊田市“スカイホール豊田”に舞台を移して2019年11月23・24日に開催します。そして、同年6月9日に同じ会場を使ってプレ大会(近隣3県を加えた東海大会)を開催していろんなシミュレーションをしたいと考えております。早々に概要(企画)を説明する機会を設けたいと考えておりますが、県連ポータルサイトを最大限に活用して情報を発信していきたいと思います。たくさんの拳士に参画していただくためにも積極的にご意見をお寄せいただきたいと思います。

 

 

※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。

 (愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)

  ■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)

(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)

   ■54道院サイト掲載

再拝

2018 年 10月 22日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2018年9月 理事長通信

合掌

今週末の9月1日は「防災の日」です。毎年全国各地で様々な形で“防災訓練”や“災害に備える”ことをテーマにした啓発行事が行われていますが、「防災の日」は1923年9月1日に発生した関東大震災に由来しています。関東大震災は、相模トラフが震源のマグニチュード7.9の大地震に加えて日本海を通過する台風に伴う強風が大規模な火災を引き起こした複合災害だったということですが、自然災害への認識を深めると共に教訓として災害対応への心構えをより強くする目的で1960年に制定されています。関東大震災から95年、阪神・淡路大震災から23年、東日本大震災からも7年が経過しました。今年7月の西日本豪雨でも200人を超える人命が失われ、被災地域は酷暑の中で今なお厳しい状況が続いていることはご承知のとおりです。近い将来発生すると言われている南海トラフ地震は広域かつ甚大な被害をもたらすと予測されています。自助・共助の備えはもちろんですが、「防災の日」に具体的に水消火器を使った消火訓練や修練場所からの避難訓練を行っている所属もあると聞いています。最低でも所属ごとに災害時の安否確認がとれるような体制を作り上げておかなければならないと考えています。

さて、“障害者雇用の水増し”問題が大きく報道されています。雇用義務がある国の33行政機関のうち27機関において不適切な処理が行われてきたということです。「障害者雇用率制度」によると“障害者がごく普通に地域で暮らし、地域の一員として共に生活できる「共生社会」実現の理念の下、全ての事業主には法定雇用率以上の割合で障害者を雇用する義務がある”(抜粋)として、民間企業:2.2%、国・地方公共団体等:2.5%、都道府県等の教育委員会:2.4%という具体的な数値が示されています。今回、対象となる行政機関の8割以上において雇用者数6,900名のうちの半数にあたる3,460名が水増しだったという驚愕の実態が公表されました。(国税庁に至っては7割強、1,000人以上の水増しがあったということです。)民間企業に対しては法定雇用率の遵守状況について3年ごとに監査があり、未達成ペナルティは5万円/人という納付金が課せられるということですから、数値目標をクリアすることはかなり大変な取組みとなっていました。もちろん単なる数値のクリアだけでなく制度の目的を理解したうえで実現を目指すという点でもCSRの一環としての取組みでもあったわけです。しかし、“範を示すべき”国の機関がこの体たらくではお話にならないし、何よりも政府を挙げて取組むという『一億総活躍社会実現』に向けての本気度が疑われます。どこかの組織ではありませんが、実情に合った施策であったのかも含めて一考が必要なのではないでしょうか。振り返ってみれば、自衛隊の南スーダン国連平和維持活動(PKO)では、派遣部隊の日報に「戦闘」が起きたと書かれているのに、日報は残っていないことにされ、当時の防衛相の国会答弁では「衝突」と言い換えられました。「武器輸出三原則」は「防衛装備移転三原則」に、「共謀罪」は「テロ等準備罪」に、「カジノ法」は「統合型リゾート実施法」と、手を変え品を変えての手法による法案成立が続きました。財務省の決裁文書改ざん、森友・加計学園に関する文書のずさんな管理をはじめこうした国民を欺く一連の不祥事と同じように、全て“バレなければ何をやってもかまわない”という“官のおごり”という以外、表現のしようがありません。自浄能力のない組織は必ず崩壊すると言われますが、行政をつかさどる組織に自浄能力がなければ私たちの生活そのものが危機に瀕することになります。このところのアマチュアスポーツ界の不祥事も大なり小なり組織の自浄能力にかかわる部分が問われているのだと思います。体制的に健全な組織と硬直した組織の差を考えるときに組織の中の風通しの良さやコミュニケーションの大切さを感じます。利害関係のない組織であればなおさらです。

私自身、2011年に皆さんからの信任を得て現職を務めていますが、あっという間に8年が過ぎようとしています。自分なりに会員の皆さんの声に耳を傾け“できることを精一杯”取組んできたつもりですが自己満足ではなくいかに皆さんに受け入れられる組織運営を行うことができたかということだと思っています。稲盛和夫氏(京セラ・KDDI創業者)の言で「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉は常に自分を振り返ることに繋がっています。これからも肝に銘じておかなければならないと思っています。

「人、人、人、すべては人の質にある。」と喝破された開祖の言葉。私たちは少林寺拳法開創の目的をしっかりと心に刻み、“どう生きるのか”を問い続けなければなりません。

 

 

 

 

※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。

 (愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)

  ■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)

(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)

   ■54道院サイト掲載

再拝

2018 年 8月 30日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2018年8月 理事長通信

合掌

8月6日午前8時15分、73年前の今日も広島市内の空は晴れわたり、道行く人たちは半袖から突き出た腕を朝からじりじりと照りつける太陽に焼かれながら職場や学校へと向かっていたことでしょう。人類史上初めて市民の頭上に投下された原子爆弾によって奪われた死没者は8月5日現在で31万4118人に。遡れば2009年4月にチェコの首都・プラハでバラク・オバマ米国大統領(当時)が提唱したのが「核なき世界」でした。「唯一の核兵器国として行動する道義的責任がある。核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するという米国の約束を表明する。」と宣言し、2016年5月27日には現職の米国大統領として初めて広島市の平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑で「広島の教訓を生かさなければならない」と演説しました。そして今日、広島市で行われた平和記念式典で松井一実市長が「人類は歴史を忘れ、直視することを止(や)めた時、再び重大な過ちを犯してしまう」と訴えました。それに対し、同じく平和祈念式典に参列した安倍首相はその挨拶の中で、国連加盟の122ヶ国が賛成して昨年採択された「核兵器禁止条約」について今年も触れることはありませんでした。核の開発・保有・使用に加えて使用をちらつかせる「脅し」も違法と定めたこの条約を唯一の被爆国である我が国は拒絶しているからなのでしょうか。しかし、米国はオバマ大統領からトランプ大統領に変り、核廃絶を目指す風景も一変しました。開祖が説かれた『人、人、人、すべては人の質にあり』をここでも実感させられます。果たして人類は、「人道」という共通の価値観に立って「核なき世界」を創り上げることに英知を結集することができるのでしょうか。最優先すべきことが明確に決まっているのに・・・。8月9日、長崎でも「原爆の日」を迎えます。昨年の式典終了後に被爆者団体の代表者が安倍首相に対して「あなたはどこの国の総理ですか?」と詰め寄った光景が印象に残っています。唯一の戦争被爆国として果たす役割を問われ続けていることに背を向け続けているとは思いませんが、毎年発せられる型通りの首相コメントに「核廃絶」に向けた覚悟が感じられないのは私だけでしょうか。

さて、先週8月3日(金)~5日(日)にかけて『2018 彩る感動 東海総体(翔べ 誰よりも高く 東海の空へ)・少林寺拳法競技』が西尾市総合体育館において開催されました。今大会には全国44都道府県から選抜された185校744名(男子388名、女子56名)が参加し、男女とも単独演武・組演武・団体演武の3種目でこれまでに培ってきた技術度と表現度を競い合いました。インターハイの正式種目となって今回で5回目、当初から評価されてきた出場拳士をはじめとした高校生拳士たちの立ち居振る舞いはもちろん、危惧されている“競技偏重”傾向とも無縁の爽やかな大会だったと感じました。その一方で、個人的には演武構成順序の共通点の多さに違和感があり、前大会で評価を得た演武のコピ―化傾向も少し案じられました。そういう意味では審判技術の向上が常にそして増々求められていることを痛感しました。その他には、最寄駅から30分くらい歩いてやっと大会会場に到着したといった声も聞かれ、高体連専門部として会場選定に関する様々な制約を含めて今大会開催に際しての行政との関わり方も含めて裁量範囲がある程度限られているような印象も受けました。いずれにしても、猛暑・酷暑の中での大会運営で非常に神経を使われたこととお察しします。従事された全ての関係者各位に対しあらためて敬意を表します。

大会期間中(2日~5日)、川島会長付で様々なお話をさせていただくことができました。組織機構改革以降の地方の現状や愛知県の考え方、取組みに対してもしっかりと耳を傾けていただきました。

最近、ワイドショー番組の話題を独占し続けている感のあるアマチュアスポーツ界ですが、「専横」(好き勝手にふるまうこと)という文字をよく目にします。財務省の決裁文書改ざん、森友・加計学園に関する文書のずさんな管理等、国政における公文書や情報管理といった国民の「知る権利」をないがしろにした問題も“根っこ”は同じに見えてしまいます。

私たちの取組みはまず自分が変わり続けること、そして身近な環境から変えていくことです。目的を見失わず、常に“再思三省”を繰り返しながら活性化を図る組織でありたいと思っています。そのためにも風通しのいい環境づくりに引き続き取り組んでいきます。ご意見等、積極的にお寄せください。

 

 

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再拝

2018 年 8月 6日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2018年7月② 理事長通信

合掌

全国各地で連日最高気温を更新するという酷暑が続く中、7月22日(日)に「2018年愛知県少林寺拳法大会」を予定通り愛知県武道館において開催し、無事に終えることができました。今大会の出場拳士は1,050名。昨年より約90名少ない規模での開催となりました。例年の開催場所である愛知県体育館に比べて観客席は約1/3の1,500席。官庁街で日祝日の路上駐車が広範囲にわたって許されている県体育館周辺の駐車事情に比べ、県武道館は地下駐車場と隣接する高架下駐車場を合わせても圧倒的に駐車台数が足りないため、周辺駐車場(東海建設㈱所有の臨時駐車場)の確保に加えて名古屋競馬場の臨時駐車場も確保し、加えて他団体との無用な混乱を避けるため全館を借り切って臨みました。会場から延々と続く車の列、入り口での混乱等々、最悪のスタートも予想してはいましたが、7時30分過ぎには滞る車列もなくスムーズに入館することができました。かなり早い時間から現地で待機されていた車両もあったと聞いておりますが、はじめての会場で何とか無事に開催することができましたのは偏に参加拳士や保護者の皆様の絶大なご協力に加え、前日の準備を含めると延べ約200名のスタッフの皆様の献身的なご協力の賜物であると、実行委員会を代表してあらためて心より感謝申し上げます。

さて、今大会は来年の全国大会開催を睨んで会場の確保が大きな検討課題でした。当初描いていたのは今年、来年と全国大会会場を2回使用することで会場の使い勝手や運営プランを実際に試してみて、大会計画をより確実性の高いものに仕上げていくつもりでいました。しかし、結果的に“スカイホール豊田”の使用が難しいとなった時点で7月度の昇段・武専会場として確保していた県武道館を急遽県大会の会場に振り替えることで何とか開催にこぎつけることができたという綱渡りの開催でもありました。

大会では演武審査が一部昼食時間にズレ込み、出場拳士や審判の方々には慌ただしい休憩時間となったこともありましたが、何とか時間内に退館まで持って行けたことも皆様のご協力のおかげと深く感謝申し上げます。ただ、表彰式の最中にエアコンが切れて会場内の室温が急激に上昇したことや審査結果に対する厳しいご意見も寄せられ、個別に順次説明、回答しているところです。大会後に寄せられたご意見やご相談の中には今回も他の所属拳士から心無い言葉を浴びせられたといった内容も含まれており、あらためて日々の指導、修練の大切さを痛感させられました。このところ頻繁に本部から注意喚起を促すメールが届いています。熱中症予防に関するものと“各種ハラスメント”に関するものです。大会成績を修練の一つの目標として取組むことを否定はしませんが、全てであってはならないと思います。私たちは“何を目指しているのか?”“修行の偏りはないのか?”を常に振り返っていなければなりません。今大会を午後から観覧していただいていたCBCテレビと東海テレビの事業部の方から大会運営もさることながら、「競い合いの場で互いの健闘をたたえて拍手を送り合う姿は綺麗ですね」との感想をいただきました。単なる武道やスポーツではない「行」としての在り方の一端を大会という場を通して部外の方に少なからず感じていただけたことに誇らしさを感じました。

また、当日会場ロビーにて行いました『西日本豪雨被災者支援』の募金活動には多くの方々がご協力くださいました。合計130,208円は愛知県大会での募金活動結果として本部に報告させていただきます。支援先等の活用結果については後日ご報告します。

 出場申込み段階での課題、演武審査の課題、会場設営や進行上の課題等々、満点を目指して毎年取組んでいる大会ですが、なかなか万々歳で終えることができていません。しっかりと総括し、次回大会、そして全国大会に繋げていきたいと考えています。一般拳士からも全国大会運営への協力の申し出もいただきました。次世代にいい形で“バトンタッチ”できるような大会を県内が一体となって取り組めるような環境づくりを進めていきたいものです。

来年は、6月9日(日)にスカイホール豊田で「東海大会」に格上げして開催することが内定しています。

『2019年少林寺拳法全国大会inあいち』は2019年11月23・24日に開催します。引き続き拳士各位の絶大なご協力をお願いします。

 

 

 

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再拝

2018 年 7月 25日

愛知県連盟理事長  多月 文博




2018年7月 理事長通信

合掌
“平成30年7月豪雨”(2018年6月28日以降、西日本を中心に北海道や中部地方等全国的に広い範囲で記録された台風7号及び梅雨前線等の影響による集中豪雨)によって被害に遭われた方々や関係者各位に対して心よりお悔み、そしてお見舞いを申し上げます。
発生以来、時間の経過と共に被害状況も刻々と変化していてとどまるところがありません。連日の報道からも被災現場の状況にただただ目を覆うばかりですが、少しでも状況が好転することを願うばかりです。今後は募金活動や復旧作業へのボランティア参加等々、検討を進めたいと考えています。ご協力をお願いします。
さて、6月14日に開幕したサッカーワールドカップロシア大会がいよいよクライマックスを迎えています。前回大会優勝のドイツが早々と予選リーグで敗退するなど、世界ランク上位の強豪国が次々と敗れる波乱の連続で、世界トップレベルの戦いはまさに“やってみなければわからない”勝負の厳しさを見せつけています。そんな中、大会前の予想を大きく覆して決勝トーナメントに駒を進めた日本代表は残念ながら1回戦で惜敗してしまいましたが、世界ランキング3位の強豪ベルギー相手に“あわや”というところまで追い詰めた大健闘にサッカーファンならずとも大きな感動を与えられました。母国の誇りを身にまとい、鍛え上げられた者同士の最高峰での真剣勝負・ぶつかり合いはその妥協のない場だからこその緊張感の中での一挙手一投足から多くの感動が生まれ、見るものすべてを魅了します。敗戦が決まり、ピッチに横たわる日本選手に言葉をかけ手を差し伸べるベルギー選手たち。そこには死力を尽くした者同士の勝敗を超えた光景が広がっていました。また、ベルギーに敗れた直後のロッカールームに残された日本代表の去り際の行いとメッセージが世界中の注目を浴び称賛を受けたことや日本人サポーターの試合後のスタンド清掃など、世界が注目する一大イベントの中で市井(しせい)の日本人の道徳心、品格がいかんなく世界から評価され、発信されていることに誇らしい気持ちにさせられます。このところの国内での防衛省、財務省、文科省と国民を欺く相次ぐ不祥事の中でその根源ともされている政治家や官僚の道徳心・品格の劣化に辟易していた中で、久々に“日本人らしさ”を認められたようでホッとしました。「人、人、人、すべては人の質にある。」と喝破された開祖の言葉。少林寺拳法開創の目的をしっかりと私たちは心に刻み、あらためて“どう生きるのか”を問い続けていかなければなりません。
来週、7月22日(日)に愛知県大会(兼全国大会選考会)が開催されます。会場選定にあたって他団体との調整が上手くいかなかったこともあって、例年の開催場所とは異なる愛知県武道館にて開催します。観客席や駐車場は例年のように十分に確保されていません。他団体への影響も考えて全館借り切っての使用を目指しましたがどうしても弓道連盟の行事と重なっています。来館に際しては、会場からは少し遠い駐車場の利用や公共交通機関の活用等でご協力をお願いします。会場使用に関する注意事項や駐車場情報等、愛知県連盟のホームページに掲載してありますからご活用ください。

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                                                      再拝

                                                2018 年 7月 11日
                                           愛知県連盟理事長 多月 文博