ちょっと区別・分類が難しいんですが、今日は「愛知県少林寺拳法連盟の下部組織に位置付けられる」とされる「少林寺拳法西三河連合会」が主催する「第19回西三河大会」が岡崎市の岡崎中央総合公園体育館で開催され、刈谷北道院の門信徒であり一般財団法人少林寺拳法連盟の個人会員でもある6名が出場しました。
過去に大会で入賞した経験も無く、入賞する為のコツもポイントも知らずに指導も出来ない私は、どうしても大会出場に「おっくう」になってしまうんですが、やはり違う道院・支部所属の方々との交流は、門信徒達が自身の修行への取り組み方を省みる為の良い刺激を受ける事も有るとは思いますので、地区の大会を盛り上げる意味も含めて2年に1度開催される西三河大会へは参加・出場する事にしています。
今回刈谷北道院の個人会員は「小学生高学年・白緑帯の部」に「6年生4級お姉ちゃんタッグ」と「4年生5級弟タッグ」の4名二組と、「一般二段の部」に二段のNさんと女性初段のTさんが組んで出場したんですが、何と「白緑帯の部」で最高点で同点の最優秀賞・優秀賞のワンツーフィニッシュ・「一般二段の部」では優良賞と、出場した全員が入賞を果たすという快挙?を成し遂げました。
「大会入賞」や「技術の優劣」や「勝敗を競う事」が修行の目的になっては本末転倒でしょうが、やはり良い結果を求めて努力をしその欲求を満たせた時の喜びや安堵の表情は晴々しいものですし、「少しでも支えに成れれば」と関わって来た者としても喜ばしいものです。
何より大会会場では前日の出稽古で御世話になった愛知朝日の皆さんとも親睦を深められたり、昨年の演武祭開催時の賛助出演で力を貸して下さった他道院の方が挨拶に来て下さったりと、今までの「人の縁」を再認識する事が出来ます。
私自身は統制の補助員として朝から右往左往していたんですが、そんな中でも他道院・支部所属の補助員の方々と苦労を分かち合って縁を築く事も出来ました。
他の役割を果たしていた先生方の姿を見ても「大会を一つ開くのも、こんなにめんどくさいのか」と思いますが、それを19回も続けて来た先人たちの歴史の上に自分達が成り立っている事を鑑みれば、「めんどくささ」を越えて担って行かなきゃいけないものも感じられます。
今回の大会も、多くの人の関わりで成り立っています。
西三河と直接関係無くても参加・出場で盛り上げて下さった東海学生連盟や高校連盟の部員さん達。多くの来賓・顧問の皆さんや審判員を務めて下さった先生方。朝イチから最後まで列席された愛知県連盟の理事長やアナウンス役を果たされた事務局長。途中からでも観覧にみえた愛知県教区長。アトラクションの玉入れの段取りの為に、お昼休憩の時間を削ってまで打ち合わせをされていたスタッフの皆さん。出場した拳士や引率の保護者の皆さんは勿論の事ですが、それだけではない「人の繋がり」によって小さな地方の地区大会でも何とか開催出来ます。
数年前、「道院活動の充実」として「全ての活動が道院内で完結する事」と表現された事がありました。
しかし、社会における人生の構築が多くの他者との関わりの中で成り立っている事を考えれば、「ウチは、自分の道院だけで修行が完結出来るから他所とは関わらない」と自分達の殻に閉じ籠ってしまうよりは、価値観や意識・意欲・思考の違う「外部」の人達との関わりを大切にしていく方が、「社会の中で金剛禅を活かす事」に繋がるんじゃないのかなと感じた今日の一日でした。