2020年10月 理事長通信

合掌

~“動機善なりや 私心なかりしか”~

京セラ名誉会長の稲盛和夫氏がKDDIの母体となったDDI(第二電電)を設立して巨大なNTTを相手に電気通信事業への新規参入を決断した時に自問自答されたという有名な言葉です。特に大きな決断を迫られた時には必ず何かに頼りたくなります。これまで積み重ねてきた経験であったり誰かの助言であったりと様々な要素を繋ぎ合わせて参考にする場合がほとんどでしょうが、全く直感的に決断する場合もあるように思います。それこそ神頼みもあるかもしれませんが。

この格言からは、まずは普遍的に動機が“善”であり、そこに“私心”がないことを判断基準とすることで、結果いかんにかかわらずその決断が正しい判断に基づくものであったと納得できるようになるのだと思います。安倍長期政権の功罪がきちんと総括されないまま高支持率を背景に菅新政権が発足しましたが、『説明責任』や『政治不信』がそのまま置き去りにされているような閉塞感がなかなか払拭されません。国の運営を任されている国民の代表たる国会議員であるからには自分たちにとって“私心”とは言わないまでも良いところ取りをするのではなく、“動機善なりや 私心なかりしか”と常に自問自答しながら自らの職責を果たしていただきたいものです。差別、分断、格差、改竄、私物化、意趣返し等々、およそ政の世界ではタブーとされる単語だと思いますが、ここ数年間にわたって辟易するほど各種メディアで目にした文字です。加えて先の政権、そして現政権の為政者たちの発言からは性善説も倫理観すらも薄れているように感じられ、この国の形が急速に変えられていっているような恐ろしさを感じてしまいます。

 

さて、コロナ禍の中で正解や出口の見えない闘いを強いられることに疲れ、徐々に感染防止対策に緩みが生じていく状況の先に何が待っているのだろう? そんな漠然とした不安も抱えながらの毎日ではないでしょうか。7月、9月に続いて今月18日には予定通り昇格考試を開催します。受験者数は約70名。3月以降の未受験者も含めての受験希望者数です。前回、前々回同様に愛知県武道館の大道場を含めた会場3ヶ所に分散して“密”を避けながら行います。グループ指針では10月から通常内容での昇格考試を実施可能とする方向性が示されていますが、県連の判断で通常審査への変更は1ヶ月遅らせてあります。3月以降開催していなかった所属長会議も“密”を避けるためになぎなた道場にて12時から久しぶりに開催します。遅ればせながらコロナ禍の中でのコミュニケーション不足解消に少しでも努めていきたいと考えています。

 

去る6月10日、20年以上にわたってお付き合いいただいてきた小山 勇・中日新聞社顧問がご逝去されました。副会長時代を含めると27年間(県連会長として23年間)にわたってご支援を賜りました。突然空席となった県連会長職を含めた部外役員体制については、県連として7月以降取組んできましたが、このたびご縁があって後任者が決まりました。新体制等、詳細につきましては所属長会議にてご説明させていただきます。

11月15日(日)に高校連盟主催の県新人大会が予定通り開催されることになりました。12月には学生連盟主催の大会も開催される方向で検討されているとの情報もあります。感染の再拡大も懸念される中、国の経済活動と同じく少しずつ社会活動が動き出しています。油断せずに感染防止対策を講じるという地道な自己防衛策の継続が求められます。

 

 

 

再拝

2020年10月10日

愛知県連盟理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




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