本日も、泉田市民館での修練。うだる様な蒸し暑さの中、鍛錬に励みます。
今日の午前中に自宅で過ごしている段階で、旋風機だけではとても耐えられない様な暑さ。例年、7月第1週目をきっかけにして、市民館のホールのクーラーを使用していましたが、気温的にはやや涼しかったコロナ禍の2年間を経て、蒸し暑さも復活して来た様です。
今日は、暫く身体のあちこちの痛みで参座を控えられていたNさんも顔を出して下さったので、大人の目がいつもより多い状態。その分、私もゆとりを持って全体に目を配る事も出来ます。基本演練では、「外受」や「上受」の様に逆の振身の受けの習熟を。この辺りの身体的感覚も、なかなか簡単には把握出来ないものでしょうが、やはり常に意識して目指しておきたいところです。全体的に集中力の無いメンバーが多いのですが、時折り質問を挟む事で、何とか意識と興味を持続させようと努めますし、Nさんもいらっしゃる事で、注意する「口」が増えるので逆に私が口を出す回数を減らす事も出来ます。
道院長研修会で学んだ「問い掛け」や、本部道院への出稽古時に一般拳士の方に頂いた、「遊ぶ時間を作ると、参座のノリが違って来ますよ」とのアドバイスを活用し、時折りエクササイズも兼ねた「鬼ごっこ」等を交えていますが、徐々に積極性で違いを見せる人が増えています。それが技術レベルの向上に繋がって欲しいのですが、「ただ、けじめが無いだけ」に成らない様に、手綱捌きを上手くやらないといけませんね。
今日も用事で遅れて参座する人が多数いましたが、その内の1人、小5緑帯のY君が散髪をして、3年前の小2の6月に体験入門した頃の髪型に成っていました。「その髪型、懐かしいな」と声を掛けると笑みを見せていましたが、何か今日は雰囲気が違います。普段は「一生懸命やっている様に見せる」段階で終わっているのですが、今日はやろうとしている事をしっかり意識している事が見て取れます。また、廻し蹴りをする際の、一字に構えた手の張りについて違いを判らせようと、「2種類やるから、違いを見付けて」と何も説明せずに皆に見せたのですが、急遽3種類に増やした蹴り方の違いを、Y君だけ全て理解し、言葉にして説明してくれました。「普段はこんなに集中してないのに、どうした?」と驚きましたが、この辺りが「問い掛け」や「遊び」を入れている効果だとしたら良い傾向ですね。
先週に引き続き、今日は刈谷市の「5年生大会」の日だったのですが、遅れて参座したサッカー部のY君が、試合に出ていない応援だけだったのに水筒のお茶を飲み干してしまった事や、熱中症で何人も倒れて救急車が来ていた事を話してくれました。その1時間後に、隣りの小学校のサッカー部の4年生で、試合の応援に行っていたH君がお母さんと一緒に参座してくれましたが、挨拶してホールに入ってくる顔を観て、「随分日焼けしたなあ(笑)」、「顔、真っ赤だぞ。大丈夫?気持ち悪く成ったりしたら、無理しなくて良いぞ」と伝えると、お母さんが「ホントその通りで。もし調子が悪く成ったら、休ませてください」と、サッカー部の試合会場の過酷さを話してくれていました。既にクーラーにコインインして涼しい中で修練していましたので、H君に「クーラーに当たっときん」と伝えて喜んだその顔は、赤くなっているだけでなく、目も充血していましたので、「世の小学生達は、大変だなぁ」と自分の置かれた環境の平易さを実感します。
自由練習では、グループ分けをして習熟を図ります。昇級試験や、今日公民館長さんから正式に出演依頼を頂いた「泉田町盆踊り大会」での演武披露等、それぞれの「課題」に向けて、どれだけ「自分で」やる気に成り、「自分で」意識するか。更に、意識して取り組んでも上手くいかなかった時、その時点で諦めるのか。それとも、「何とかしよう」と粘り強く取り組むのか。冷房の効いた涼しい空間であっても、「不撓不屈」の精神を養える様な修行を心掛けていきたいものです。