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Shorinji Kempo

12月6日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな日差しの中、鍛錬に励みます。

今年は穏やかな秋が有り、12月に成ってもお昼時はまだまだ暖かい「修練日和」が続きます。そんな「修練日和」に用事やインフルエンザ、二日酔いと欠席者多数。スタートは中3初段のH君とのマンツーマン。15時過ぎに、小2八級のH君が来るであろうかと言う状況でした。

作務の時間に、先週の文化展時の片付けの影響なのか、カーテンのフックが滑らない様に付けられているのに気付き、会議室で打ち合わせをされていた公民館主事さんに確認し、脚立を使って協力して直しました。年明けの「泉田町芸能音楽発表会」への出演も含めて、地区の役員さん達との良好な関係を維持しておく事は、組織としても1人の人間としても重要な事でしょう。

年末年始に2週間弱のお休みがある為、1月の地区合同昇級試験や「泉田町芸能音楽発表会」での演武披露、また年明けに予定している安城の道院の新春法会の演武発表会への賛助出演に向けて、スケジュールがかなり詰まっています。そんな中で演武の構成を作る事が出遅れてしまっていましたので、今日は中3H君と他の人の演武も含めて一緒に考案する事にしました。

1月の試験では小6三級のA君の少年二級受験を予定しており、高校の入試とカブらなければ中3H君に相手をして貰おうと考えていますので、「芸能音楽発表会」も小教区での賛助出演もH君とA君の組み合わせで進めるつもりで、今週木曜日にも修練中にH君と少年二級試験の内容を確認したり、少し演武構成を試したりしていました。今日は当のA君がインフルエンザで休んでしまったので、私がH君の相手をして6構成を考案します。

試験だけなら6個の法形の習熟度を挙げ、順番を覚えるだけで良いのですが、演武披露としては何か物足りないなと思い、H君が掛ける側の時は二段科目や四段科目を交えてみました。私とH君がやるとサッサカサッサカ進み、なかなかカッコ良い構成に。「これ、A君は難しいとか言って、ふて腐れるんじゃないか~?」と言うと、H君も笑っていました。そのまま他の組み合わせの演武も、まずH君に「あなたなら、どうする?」と聞いて、それを2人で動いてみて確認。やる側を交代してお互いの練習にもしていきながら。構成を決めて行きます。ただ、年々身体にガタが来ていますが、投げられて起き上がるという繰り返しの中で、左膝を深く曲げられない状態になり、徐々に足を引きずる様になって来ました。

それ以降は私はほぼ動かず、キックミットを使用しての当身でもH君の突き蹴りをただ受けるだけと成りました(泣)。一発一発の威力も有りますが、それをコンビネーションで複数回やっても威力が落ちない所は、正直私ではもうここまでやれないだろうなと言うレベルまで成長してくれました。進学する高校や入学後の部活動の在り方によっては、少林寺拳法の修行を継続出来ない状況もあり得ますので、いつか何処かで復帰してくれる事も願いつつ、彼と一緒に練習出来る時間を大切にしないといけませんね。その為にも、体調の管理ともう少し動ける状態を構築しておきたいものです。

その後、小2H君が参座してくれましたので、団体演練の内容をやった後は。少年七級科目の習熟を。まだまだ意識して動くと言うレベルでは無いですが、H君に前に立って同じ動きをして貰うと、少し動きが変わって来ます。手本を示している時も、ほぼ観ていない・聞いていないH君ですが、時折り意識しているなと感じさせる時も有りますので、その部分を詰めていくとそこそこ向上していました。

夕方に向けてどんどん気温が下がって来て、1時間だけ暖房を点ける事に。2人のH君との修練の時間も、有って当たり前な時間ではないなと実感する瞬間でした。多くの人に関わって貰える道院にしながらも、それぞれの人にとって有益であり有意義な時間を提供出来る事も心掛けたいとの想いを強くして、帰路に着きました。

11月29日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。暖かな陽気の中で、鍛錬に励みます。

今日・明日と、泉田市民館では「泉田町文化展」が開催されます。その為、泉田会館で修練を行うのですが、近年は修練の途中で文化展を観覧する時間を取っています。地域行事に参加する事により盛り上げに一役買う事も出来ますし、門信徒や関係者が普段触れる事の無い文化的作品と関わる貴重な時間ともなります。泉田会館に到着した際、役割りで集まられていた組長さん達を見掛けましたので、「後でお邪魔します」と御伝えして、会館の階段を上りました。

今週水曜日に有給休暇で仕事をお休みしたのですが、翌日出勤すると私の机に2本の棒らしき物が。前日の仕事中に拾った先輩が、「そろそろ新しい物が必要かと思って(笑)」と下さったヌンチャクでした(笑)。「世間の少林寺拳法へのイメージって、やっぱりこれだな」と思いつつ、頭に浮かんだのは修練中に「誰が一番上手く回せるか」をやると盛り上がりそうだな~と言う事で。

作務を始め、祭壇の横にヌンチャクを置いておくと、一番乗りの小2八級のH君が早速ヌンチャクに食い付きます。ある程度の回し方を説明してやらせてみると、実に意欲的。「僕より上手に回してるなぁ」と言うと、結局終日ヌンチャクに御執心で。「チョロいもんだぜ(笑)」と微笑ましいですが、直接少林寺拳法と関係無い事でも意欲的に取り組む時間によって集中力を引き出し、それを修行への邁進に繋げる工夫は、常に模索しておきたいものです。

今日の修練も、小5A君の明日の少年五級試験に向けての習熟を中心に。法形や受身の習熟もそこそこ良い感じで進みました。後はA君自身の「より良い自分を体現する」事への意欲と集中度が、どれだけ試験の瞬間に顕わせるかでしょう。これは常々彼に伝えて来ている事ですが、入門して3年半経つA君も最近は行動の質が変わって着ている気がします。

副道院長のNさんが約1カ月ぶりの参座されましたので、法形演練・鎮魂行を経て、隣の泉田会館へ移動します。書道や写真、子供会の絵画を中心に、ミニ列車のジオラマやダカールラリーに出られた方の記録等、ここ数年内容の幅が拡がって来ている気がします。地域行事が廃れていく世相だと思いますが、そこに関わる人の在り方ひとつで、いくらでも空気や流れは変えられるなと感じます。

抹茶やお菓子のメインディッシュを頂いて、小1時間文化展を楽しんでから「自由練習」に。「掛かり稽古」的に攻者を入れ替わりながら、各自の科目・課題の習熟に努めます。小2H君は左右の区別や自分の身体の状態を認識するのには、もう少し時間や本人の意識が必要なレベル。まあ、そんなもんでしょうし、時間を掛けてでも本人に「成長したい」と思わせる関わりをすれば良いだけの話ですね。また、A君に対してはH君にするよりも高いレベル・感覚の説明を自然にしていましたが、時を経て彼もその段階に来ているのだなと感慨深く思います。ラストのターンでは、Nさんにいきなり「突きでも蹴りでも攻撃させて、それを投げ技に持って行ってみましょう」と課題を出しましたが、その前のH君とA君にしていた説明への聞き方が良いのか、それを反映させて上手く投げ技を繰り出していました。この辺りの「物の観方・話の聞き方」を、他の人も参考にして欲しいものです。

市民館の全ての部屋が文化展で使われている為。地区の役員さんが会議の為に数名事前準備にいらっしゃっていましたが、その中で繰り広げられる易筋行は、ある意味専有道場では出来ない公的施設ならではの空間と言えるでしょう。役員さん達が笑顔で小学生を見送って下さる様子に有り難さを感じながら、帰路に着きました。

11月22日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽気の中で、鍛錬に励みます。

11月も中旬を過ぎたのに、車の中では暑さを感じる程の恵まれた陽気。ここ数年、暑い夏が過ぎたと思ったら、直ぐに寒い冬が来て「秋の無い」11月だっただけに、何か穏やかな心持ちにも成れます。

今日も来週に迫った小5六級のA君の少年五級試験に向けた内容にしようと想定。序盤は中3初段のH君・小6三級のA君の先輩2人に相手をして貰い、単演から確認しますが、自分の姿勢や体捌きを細かい部分まで、手本を見せて説明しました。最近話の聞き方が進化しているなと感じさせるA君は、身体操作の勘が良い訳ではありませんが、自分で「こう動こう」と意識して動いていると思える瞬間が増えています。試験のみならず、金剛禅の修行自体がA君自身の成長にプラスに成る可能性を強く感じます。

今日は、座布団を活用しての受身の習熟の時間を長く取りました。恐怖心の強い小5A君は、「前受身」の反復も滞る事が多いのですが、「家で練習して来ないのに、ここに来てやるだけで出来るの?」と言いつつも、「普通の人は、こんな事やれないよなぁ」とも思いますので、少しづつアドバイスを伝えて、練度を挙げていきます。小2八級のH君は、逆に「恐れ」をあまり感じないタイプ。リスクに対する慎重さや失敗に対する反省も無いので、進歩・成長にはそれなりに時間は掛かりますが、「前受身」や「後受身」も恐れずに繰り返していますので、「この子は強く成るかもなぁ」と、思わせてくれます。

受身の練習の前に行った、連盟の会報を使用しての学科・法話では、「開祖語録」のページを回し読みしましたが、「目先の損得」や「効率の良さ」を上手く当てはめて行動する事は得意な面々では無いかも知れませんが、逆に困難さや辛さ・苦しさに負けずに、パッと見で無駄に思える事・社会的に評価されない事・お金儲けに繋がらない事でも、「社会的に必要な事」・「人の援けに成る事」と判断出来たなら、そこに傾注出来る人に育って欲しいと思います。

遅めの鎮魂行を経て、「あ・うん」の技術ページから「小手投」の体験を。小5A君と小2H君は「逆小手もどき」から・中3H君と小6A君はそのまま「逆小手」から始めて、後半は「小手投」まで繋げました。ラスト15分で中3H君の為に柔法の「掛かり稽古」を。3人に「一本背投」をして貰い、「諸手輪抜」~「諸手逆小手」~「諸手巻抜」~「諸手送小手」と進め、「諸手送小手投」と「振捨表投」の説明と手本を軽く済ませ、H君にやって貰いました。反復練習をほとんどしていないのに、簡単な説明でそこそこやれてしまうH君。「大したもんだなぁ」と驚きますし、ここまで成長してくれた事に嬉しさと共に感謝の想いも沸いて来ます。他の3人も、その前に行った「前受身」を上手く取れなかったですが、手を着くタイミングと転がる向きを説明すると、楽しそうに投げられていました。

暖かだった陽気が15時過ぎには徐々に空気も冷たく成り、終了前には陽が沈み始めているこの季節。それだけの長い時間を、年齢も性格・思考も違う人達が、同じ道衣を着て共に向上に励む空間は実に貴重な場だと思いますし、その場に参座してくれる人達にとって、後の人生に有効活用出来る「種」を残していって欲しいと願いながら、帰路に着きました。

 

11月15日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。穏やかで暖かな土曜日の午後に、皆が集まります。

中学校の定期テストや体調不良等での欠席もちらほら。私自身も昨日から若干の風邪気で、久しぶりの穏やかな気候に助けられます。今日は作務や鎮魂行の合間の時間に、「自分の成長を自分でコントロールする事」を軸にして、ちょくちょく法話を挟みました。それぞれにどう届いたかは判りませんが、そこも含めてそれぞれの意識をくすぐっていきたいものです。

「あ・うん」を使用しての学科・法話では、巻頭の女性道院長のページを回し読みします。愛知県の先生も載っていましたが、夏休みの「泉田町盆踊り大会」での演武披露時には、この先生の道院に息子さんを通わせているお母さんが挨拶に来てくれたりします。女性道院長ならではの気配りが記載されていて、大いに刺激に成りますし、逆に私の様な見た目のイカツイ人間は、より以上にきめ細やかな気配り・心配りが必要なのでしょう。と言って、簡単に出来る事ではないでしょうから、一人でそれをやろうとせず、全員で協力してそんな雰囲気を作っていきたいところです。

場を変えて、易筋行を。今日は小5六級のA君の月末の少年五級受験に向けての見極めを行う予定の日。小6三級のA君に相手をして貰い、その間Sさんと小2八級のH君はどうしよう、一緒に五級科目に関連した事をやろうかなと考えて、年末の「一品持ち寄り忘年会」に向けて、12月の市民館の和室の予約等をしている間、小6A君に準備運動と基本演練を御願いしていましたが、その内容が五級試験の予備審査でやろうとしていた事とかなり重なっていました。「なかなか考える様になって来たな」と喜ばしい事です。

小5六級のA君が到着したので、A君2人を前に並ばせ、基本科目のチェックを。Sさん・H君も後ろで同じ内容をやって貰いました。なかなか身体感覚が向上しない小5A君ですが、最近少し自分の状態を点検しながら身体を動かす事が出来る瞬間が増えて来た気がします。ただ今回の学科宿題でも、不備の部分を指摘されてA君自身がやり直すと言っていたのに、指摘されていた事を全く変えずに、同じ内容で提出して来ました。「これ、意味が有るか?」と言われて目を白黒させているA君。もう少し時間が掛かりそうですね。

予備審査を終え、残り2週間の習熟を経て、A君に少年五級を受験しての貰う事に。残りの易筋行の時間を、「あ・うん」の裏表紙の「下受蹴小手投」をやる事にしました。まずは「逆小手もどき」を反復して、バックダウンの投げ技の原理を復習。その後、八相構の状態で中段突を突いた状態を作って貰い、そこから「小手投」に入る練習をしました。

A君2人は、出来ている事出来ていない事を私が再現して見せると、次のターンではそこそこ修正して向上していきました。一方、Sさんは自分の状態を自分で点検する感覚が養われていない事を感じさせるレベル。H君は、練習はやりたがるものの「何をやるのか」と言う事を示す手本やアドバイス・注意点をほぼ「観てない・聞いてない」ので、全く違う事をやろうとします。2人に共通しているのが、自分の次の行動に繋げる物の観方・話の聞き方があまり出来ていない事で、「親子そっくりやなぁ」と微笑ましくもあると言えば言えなくもないですね。

ただ、自分の質を挙げ「自己確立」・「自他共楽」を目指す修行としては、そこら辺りから意識して変えて行く事が必須と言えるでしょう。日々の生活や日常の在り方も含めて、「自己点検」の感覚を養ってこそ、その為に必要な情報を収集する「物の観方・話の聞き方」も出来るのでしょうから、少林寺拳法の「型稽古」を通じて、より質の高い自分を形成して行って貰いたいものです。

 

 

11月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。数年ぶりに訪れた秋らしい気候の中、鍛錬に励みます。

今日は、9月から体験入門を続けていた小5女子のRちゃんのお父さんに来て頂き、入門手続きや組織の在り方についての御説明をする予定の日。ただ、有段者から続々と欠席の連絡を頂き、さて説明の時間をどう進めようかと思案します。

その中心になって貰う小6三級のA君も早めに参座してくれましたので、家に忘れてしまった手続きの書類を、「時間が来たらH君と準備運動してて」と伝えて取りに帰ったのですが、正直ダラダラ時間を潰してるんだろうなと想像していました。が、市民館に戻り玄関に向かうと、外にも聞こえて来る号令と気合いの声が。人数は変わらず2人のまま、しっかりとした「基本演練」をしていました。戻る前にA君に「手続きの説明の時は、あなた中心に修練を進めて貰うよ」と伝えていたからでしょうか、「それにしても随分意欲的だなぁ」と驚きます。

小5六級のA君が13時半頃参座の予定でしたので、それまで少年七級と少年二級の科目を進めておくつもりでしたが、体験入門中のRちゃんが到着。先週行った「内受突」と「外受突」の反復に移ります。その後A君も到着し、今日参座予定の全員が揃いましたので、ラストの説明時の内容も考慮して修練を進めます。

頃合いを見て、学科・法話の時間に。「少林寺拳法の目指す人間像」のページの回し読みと、「誓願」の唱和の練習を。自分の目指すものをしっかり意識してこそ、結果に繋がる行動に成ると説きました。Rちゃんは判り易くスイッチが切れる瞬間が度々ありますが、逆に道衣組の先輩達の様に、他事をしたり気を抜いて背中を丸めたりはしないので、良い観方聞き方が出来て進歩が早いだろうなと思います。到着した時も、「自分で準備運動してて」と伝えると、座ってのストレッチ等自分の出来る事をやって、終わったらこちらに来ると言う自発性・積極性も有りますので、この辺りは先輩達も見習って欲しい所です。

小6三級のA君に打棒を任せ、鎮魂行を。小2八級のH君は、鎮魂行に対しては「絶対に手を抜かない」と言う意識を持っているのでしょう。「それを、他の事でも出来たらもっと進歩するのに」と思いますが、まあ、2年後に期待ですね。自ら打棒を打つと申し出たA君は、全く足音をさせずに役目を果たしました。先日面談をした時に「Hと練習するのは楽しい」と言っていたA君。手の掛かるH君との時間を楽しめる度量や「先輩らしい関わりをしよう」と言う意識が備わって来ているのかも知れません。

「自由練習」では4人で組み合わせを代えながら、それぞれに行う内容を指定して、私が離れた時の状態をイメージさせておきます。連絡した時刻にRちゃんのお父さんと妹のNちゃんが来てくれましたが、どうもNちゃんが泣いている様子。お菓子を渡して「座布団で部屋作っても良いよ」と待たせましたが、意外と機嫌を直すのは早いタイプの様で。その後のお父さんのAさんへの説明は、かなり早足だったので適切に出来ましたかどうか。専有道場の地図を用意するのを忘れていたりと、かなりの不備が有りましたし、御両親共に夜勤があったりと送迎が難しいタイミングも有るでしょうから、道院修練の時には私がRちゃんをピックアップして向かったりと、様々工夫して柔軟にサポートしていきたいものです。

説明をしている間、小6A君が中心に修練をまとめ上げ、Rちゃんに「天地拳第一系・単演」を教えてくれたりしていました。また、終了間際に猫耳のカチューシャ?を付けたH君の妹のМちゃんが登場し、走り回ったりみんなと一緒に「天地拳第一系」を練習したりしていると、普段は「やらな~い」と一緒に練習したがらない同学年のNちゃんも、皆の動きを真似て自発的に「天地拳」をやっていました。個性的な面々が「我」を出しつつ、先輩を中心にその場にいる人がお互いに気を配って良い時間・空間を創る。良い雰囲気の修練だったなと思いながら、帰路に着きました。

10月25日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。雨がパラつく天候の中、鍛錬に励みます。

今日は、運動会等で欠席や遅れての参座が想定される日。なので、小5六級のA君の五級試験に向けた内容にするつもりでいましたが、当のA君自体が運動会で1時間程遅れるとの事で。運良く揃った有段者で二段科目の復習を進め始めたところ、すっかり頭から抜けていた体験中のRちゃんが登場。「あら~!どうしよう」と思いましたが、そのままNさん・H君には二段科目の習熟を続けて貰い、Rちゃんは私が相手をしながら、休憩を挟んで二段科目のポイントの伝達としました。

年々、私の修練中の動く量は減って来ており、何とかもう少し取り組み方を変えたいなと、常々考えているのですが、図らずも今日はRちゃんに手本を示し、一緒に動き、相対の相手をし、としていますと、非常にハード。Rちゃんは全然平気で動いていますが、私は二段科目組にアドバイスをしながら、呼吸を整えている様な状態です。その間、Rちゃんには一人で反復して貰っていましたが、その姿を観て、逆に一人で習熟に励む時間に成るかなとも思いました。

1時間を過ぎ、小5六級のA君が参座。Rちゃんと一緒に座布団を敷いて受身の練習から入ります。なかなか身体感覚は向上しないA君ですが、最近は他者とのコミュニケーションで、チャンネルを合わせる事が上達している様と感じます。後は「ビビり」が強くて自分の状態を点検する事を疎かにする瞬間が多いのが、根本的な「課題」とも言えるでしょうか。今日はA君には改めて下半身を中心とした「軸の意識」と、精神的な「恐れ」に負けない事を説きながら、修練を進めました。

学科・法話では、読本の回し読みをしながらRちゃんの為に鎮魂行の「聖句」と「信条」の唱和の練習を。キックミットを使用しての当身で、「直突」、「熊手突」、「手刀切」の練習をした後、打棒の音を聞いて気合いを出す練習も数回繰り返してから、「聖句」と「信条」のみの鎮魂行を。Rちゃんも良い取り組みをしていました。

休憩を挟んで、「自由練習」に。道衣組3人で五級科目の習熟をして貰い、私はRちゃんと暫しの「面談」を。入門したい気持ちが有るか、何故急に「強く成りたい」と言い出したのか等、あれこれ話を聞きましたが、習い事の多さや送迎の手間、修練時間との合わせ方で、正式に入門する事は難しいのかなとも想像していますが、Rちゃん本人は入門したい意志は持ってくれている様です。入門する際の年会費や道衣の費用は、お母さんに預けている「お年玉」から出す様に言われているそうで、「なかなかヘヴィだねぇ」と笑えて来ましたが、一度入門したい事をお父さん・お母さんと話し合う事と、入門許可が出なくても体験を続けて良い事、もし入門させてもらえる事に成ったら、辛さ・苦しさ・痛さ・怖さに負けない様に取り組む事と、支えてくれるお父さん・お母さんへの「感謝」を忘れない様に伝えました。

面談後、16時半であがるRちゃんの相手をNさんにして貰い、今日練習した「内受突」・「外受突」の復習をした貰いました。Nさんも私同様体調を整える事自体大変なはずですが、参座された時はH君の相手をはじめ、ほぼ動き詰めです。「大変だろうなぁ」と他人事の様に観ていましたが、NさんもRちゃんも楽しそうに動いていました。

16時半であがったRちゃんは、迎えにみえたお母さん玄関先で入門したいと伝えた様で、果たしてどうなりますか。どんな状態であれ、どんな顔触れであれ、お互いの事を考えながら、協力して向上を目指し、お互いが「幸福感」を抱ける「理想境」を目指す事には変わりは無いでしょう。そんな在り方を常に心掛けたいものです。

10月18日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。雨が降りそうな湿気の多い空気の中、鍛錬に励みます。

今日の午前中、職場の先輩から「他の方が昨日釣ったサワラが有るので、来れるなら取りに来ないか」との連絡を頂きました。2年半前に転職した会社が隣りの大府市ながら車で6分ほどの所に在るので、喜び勇んで昼休み頃に取りに行きました。元・料理人の先輩が、昼ご飯も食べずにバーナーで炙ってタタキを作っている姿を観て、ふと刈谷北道院の面々にも食べて貰おうかと思い、刺身用の切り身も含めて、少し多めに頂いて帰りました。

帰宅してタタキを一口サイズに切り分けていると、「希望者居ないかな」と思っていた刺身用の切り身にも、Sさん親子と小6三級のA君の家から希望の連絡が到着。せっかくだからと、私が食べるつもりだった切り身もそちらにつぎ込みました。

市民館に到着して作務をしていると、小2八級のH君と共に妹のМちゃんも登場。お母さんのKさんに切り身を渡しながら、Мちゃんに「タタキ食べて」と皿を出すと目が一転集中。何でもМちゃんは刺身が相当好きで、お父さんのSさんが刺身で熱燗を楽しもうとお酒を温めている間に、刺身の3分の2を1人で食べてしまっていたとか。私も切り分けていた時につまみ食いをしましたが、塩気の効いたレアのサワラは、なかなかな逸品。小6三級のA君の妹のNちゃんや、「魚は刺身しか食べられない」と言う小5六級のA君も「美味しいです」と言って食べてくれました。

修練メニューの中心は、来月少年五級を受験する予定のA君の習熟をメインの目的として進めます。開足中段構~レの字~相対と、五級科目の剛法を段階を経て進めましたが、自己点検の感覚の乏しいA君には、指摘をしてもそれに合わせて変える行動自体が発想に無いのかも知れません。「自分で考えて動く」と言う事にかなり苦戦するタイプでもありますので、時折りは「手取り足取り」教えてあげる段階なのかも知れませんね。

相手を代えながら、組み合わせによって少しずつやる内容を変えて行くと、統一された意識の中で段階も加味して習熟に励む事が出来ます。副道院長のNさんと中3初段のH君の組み合わせの時には、二段科目の復習に充て、私も「この時どうするんだっけ?」と思い起こす機会にもなります。また、小5六級のA君の試験の相手に成る可能性もある小6三級のA君も、今日は技術的なアドバイスも的確に行っていました。

学科・法話では、連盟の会報の開祖語録のページを回し読みしました。物の見方や取り組み方を工夫する事」、「人の為に力を尽くし、その行動により喜んでいる人の存在が、自らも幸福にする」的な内容でしたが、今日のサワラの話が実に判り易かったです。釣った魚を他人に振舞う人。他人が釣った魚を残さない為に、他者にコンタクトを取る人。昼休みの時間に、他人が食べるタタキを作る人。それらの人と関わった時に、自分が食べる事だけ考えるのではなく、他の人にも食べて貰える様に取り計らう。他者の喜ぶ顔を観る為に、時間や手間・労力を掛ける事をいとわず、そこに自分の幸せを見出す。私自身がページに書かれている事を実感した一日でした。

法話が長過ぎて鎮魂行をカットし、自由練習に。NさんとH君は二段科目の剛法の確認を行い、A君の少年五級科目の習熟に入るつもりでしたが、16時過ぎに体験中のRちゃんが登場。開足中段構からの突き蹴りの反復をした後、NさんにRちゃんに「横転より起き上がり」や「大車輪」を教えて頂きながら、私は小6三級のA君と面談を。小1の10月に入門したA君も丸5年続けている事に成り、何だかんだ技術レベルは挙がっています。あれこれ話を聞き、「後は、泣き言言ったり不貞腐れたりの時間を無くす事だな。その時間は、あなたは自分のレベルを挙げる為に努力してる訳じゃないし、自分の弱さに負けない強さが欲しいよな」と伝えると、「本当の強さって事?」と、学科・法話で、伝えている事も徐々に伝わっている事も感じます。今日は集中が途切れる瞬間も少なく、後輩の相手をしている時も良い関りをしていました。今後の成長に期待です。

受身の練習をこなしていたRちゃんに、残り10分で「逆小手もどき」を伝えて、人を投げる体験をして貰いました。締めの気合い出しの後にも、Мちゃん・Nちゃんの妹コンビが作務を手伝いに来てくれましたし、Rちゃんの妹のNちゃんも来てくれたので、お菓子を渡せました。皆の楽し気な雰囲気を味わえる幸福を感じながら、帰路に着きました。

 

10月11日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。細かい雨が降り出した空の下、鍛錬に励みます。

今日は専有道場で達磨祭を挙行する日。仕事・テスト週間・部活の試合と、参座出来ない人も多かったですが、実施出来るだけ有り難い事です。出来るだけ段取り良くしようと、先週から学科・法話の時間に達磨に関連するページを回し読みしていましたが、当日は導師法話も含めて「ぶっつけ本番」で。ただ事前に式次第や司会進行の台本をプリントアウトしておかなければいけなかったのですが、家を出る時刻を知らせるアラームが鳴った瞬間、まだプリントしていない事に気付きまして。このまま無しで行こうかとも思いましたが、2年続けて忘れている状況でもありましたので、急いでパソコンを立ち上げ、プリンターの電源を入れて、ファイルの列を修正して5分で用意しました。

何とか準備もし、専有道場で他の人を待たせる事も無く済みましたので、そのまま作務を経て達磨祭へ。釈尊~達磨~開祖の繋がりも含めて、達磨のエピソードを話し、「諦めない・挫けない」達磨の「不撓不屈」の精神を伝えましたが、それぞれの日常に有益な時間に成ったでしょうか。

場を変えて、易筋行を。明日の泉田町の祭礼行事の準備に市民館ホールを御貸ししたので、泉田会館で。小6三級のA君も、会館から参加です。当初は、11月に少年五級を受験予定の小5六級のA君の習熟と、連盟の会報の技術のページを体験しようと「小手抜」から相手を代えて行っていましたが、16時前に体験入門中のRちゃんがお父さんのAさん・妹のNちゃんと来てくれました。

10月の体験入門期間中に土曜日しか参加出来ず、「体験期間を延ばしてもらって良いですよ」と御伝えしているのですが、火曜日・木曜日も習い事が有り、土曜日も家族の予定が多いそうで、「本人はやりたがっている」らしいですが、「これは入門までは至らないかな」と思っていましたが、1カ月ぶりに顔を出してくれましたので、予定を変更して柔法の動きを体験してもらう事にしました。

まずは先回までの復習として、突き蹴りを反復し、キックミットの当身で身体をほぐします。3種類のぬいぐるみを抱えて座布団で「基地」を作っているNちゃんは、相変わらず「やらな~い」と言いますがキックミットを持って「おいで~」と誘うと、突き蹴りをちゃんとやります。手は擦れて痛そうにしますが、蹴りはなかなか良い蹴りです。

段階を分けて、「掴みに来た相手から、移動して避ける」~「掴ませて、反対側の手で打って抜く」を相手を代えながら繰り返し、ラストはランダムに攻撃してくる相手から守って抜く「運用法」を。AさんもRちゃんも楽しそうに取り組んでくれます。途中何度かNちゃんを呼び、キックミットを蹴らせながら修練を締めくくりました。Rちゃんは動きの良さもあるので入門して貰いたいとも思いますが、時間のやりくりや送迎の確保が難しそうなら、親子で参加してくれている事もあり、逆に「入門していない人の関わり」として充実させる方向に切り替えても良いなとも思います。

お迎えに来た小6三級のA君の妹のNちゃんに、「あなたと同い年だし、来年同じ学校だから自己紹介したら」とRちゃん・Nちゃんに伝えたら、恥ずかしそうにしながらその後走り回っていました。作務終了後に見送りに行くと、「見て~」と自分で作ったおもちゃ等を見せてくれましたが、取り敢えず来られそうな時に来たいと思って貰える様な関わりを繋げておこうと思います。

10月4日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。細かい雨が降り続く中、鍛錬に励みます。

ようやく涼しく成って来た最近。雨で湿気が上がってはいるものの、土曜日の修練時にクーラーを点けないのも今日が初めてです。スタート時の作務で使用している市民館の備品の掃除機が、どうやら不調の様で。昨年度から、地区会計で購入されたルンバがホールのカーペットを随分綺麗にしてくれているのですが、「修行の一環」として掃除機やモップ床掃除をする事を継続しています。「新しい掃除機を購入して欲しい」と要望を出しても、需要が無くて通らないでしょうねぇ。さて、どうしましょうか。

今日の修練では、投げ技の際の掛手の使い方と、そこに行くまでのスムースな「型の造り方」の習熟に努めようと考えていましたので、ウォーミングアップの時間では肩甲骨を動かす動きを中心に。軸を意識して身体を動かしつつ、末端や部分の動かし方にも精査する。簡単ではないですが、常に意識し追い求めていきたいものです。

基本演練では、少年八級に合格した小2H君の七級科目になぞらえ、「内受突(裏)」~「内受突(表)」~「燕返」、対構からの「内受突(表)」と進みます。動きを習得する事は勿論、「正中線を立てる~合わせる~外す~捕える」を意識して動けるレベルまで進歩させたいもの。「何となくやらない様に」と繰り返し伝えますが、なかなか身に付く感覚では無いかも知れませんね。

学科・法話の時間では、達磨に関するページを回し読み。来週が専有道場での「達磨祭」挙行予定の日でして、毎年「達磨祭」や「開祖忌法要」の前には関連するページを読むようにしています。小6三級のA君に「達磨って、何した人?」と聞くと、「面壁九年をやった人」と答えます(笑)。達磨のストーリーの全体像は把握出来ていなくても、少しでも残っていればOKでしょうか。

鎮魂行では、小2八級のH君が良い唱和をしています。褒められる事が大好きなH君は、褒められた事だけは頑張ります。「苦手な事ほど頑張らなきゃいけないよ」と伝えますが、まずは得意な事を頑張れるだけでも良い方でしょうか。先週の地区合同昇級試験でも、終了後審査して頂いた先生から「白帯なのに、あんなに大きな声で言えるなんて凄いねぇ!」と激賞されていましたので、これから先も良い唱和を続けてくれる事でしょう。

自由練習では、全員で「巻小手」、「逆小手」、「送小手」とそこに繋がる抜き技を、相手を代えながら反復します。相変わらずの「かまってちゃん」ぶりを発揮する小6三級のA君は、ダラダラしながらも時折レベルアップに向けての意欲を見せます。厳しくしたところでやる訳でもありませんので、やる気に成った瞬間に、如何に進歩させられる関りが出来るかが鍵となるでしょう。

Sさんも身体操作の意識を高める事に苦戦しています。そもそも少林寺拳法をそう言うものだと思って取り組んでいなかった事もあるでしょうが、自分を進歩させる為の「話の聞き方」、「手本の見方」が出来ていないなと感じます。考えてみれば、ただ年を重ねただけで、「人の質」を高められる訳もなく、自分を高める為の物の見方・話の聞き方をし、高める為の行動をし、その在り方を出来ているか自己点検する事こそが、人の在り方を追求する「修行」と言えるでしょう。Sさんが、少林寺拳法に「相手の手首を攻めて倒す技術」として取り組むか、「自分の在り方を高める修行」として取り組むかで、技術の進歩のスピードも変わってくるでしょう。

来週の地区の祭礼行事を控え、関連する備品でホールの3分の1が埋まっている状態での修練。この環境で「邪魔くさいなぁ」と思うか、「使わせて貰えて有り難いなぁ」と思うかで、違う人生を歩む事に成るでしょう。私自身が常に自分自身の在り方を見詰め、また刈谷北道院の関係者の方にも伝えていける存在でありたいと思います。

 

9月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。戻って来た「夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

先週は、岐阜県大垣市での愛知・岐阜・三重・滋賀の「4県合同武専」に参加する為に修練をお休みしましたので、2週間ぶりの土曜日の修練。明日に地区合同昇級試験を控え、また体験入門中のRちゃんとどんな練習をしようかと思案してましたが、Rちゃんが用事が有り欠席。明日の受験者である小2白帯のH君が、妹のМちゃんの幼稚園の運動会を家族で観に行く為に遅れての参座と成り、スタートは早めに揃ってくれた面々で、「鈎手」・「捌手」・「掛手」の使い方の練度を挙げようと、「小手抜」、「龍王拳第一系・相対」、「逆小手」を相手を代えながら行います。

小6三級のA君・小5六級のA君共に、鈎手守法で相手を崩すと言う感覚があまりありません。抜いた時に相手の手首・肘が折れているか。ここをテーマにして進めますが、自分が何をやるかに精一杯で相手がどんな状態かを気にする余裕が有りません。14時頃に副道院長のNさんが到着されましたので、引き続き習熟を進めます。なかなか簡単に向上するものではありませんが、上級者と一緒に練習出来る時間を有効活用して欲しいものです。

14時半頃にSさんとH君が到着しましたので、少し習熟を進めてから学科・法話を。その後、キックミットを使用しての当身を行いますが、膝の向きや足の寄せ、重心の動かし方や腰のキレ等、意識しないといけない事は山ほど有ります。全力で取り組んでこそ、少しづつでも向上していけると言うものでしょう。「手抜き」をする癖のある小6三級のA君には、私がミットを持って「もっと強く!」、「全力でやれよ!」と檄を飛ばします。「いつまでも、やらされでやっとんなよ」と思いますが、まだまだ手が掛かりそうですね。

休憩を挟んでの鎮魂行では、小2白帯のH君が実に良い唱和をしています。他の事では集中力がもたないH君ですが、入門当初に褒められた鎮魂行は常に全力で取り組んでいます。文字の理解度も低く、読本の回し読みもほとんどの文字の読み方を他の人に教えて貰わないと読めないぐらいですが、鎮魂行だけは完璧と言って良い程の出来です。本人の意欲・意識で次第で、レベルは幾らでも挙げられるのだなと言う実例と言って良いでしょう。

休憩を挟み、自由練習では引き続き、「鈎手」・「捌手」・「掛手」の役割りを意識しての「小手抜」、「逆小手」と「巻抜」、「送小手」を、組み合わせを代えながら。小2白帯のH君の相手に成った人には、明日の少年八級試験の内容も復習して貰いました。

小5六級のA君は、相変わらず自分の身体が今どんな状態なのかを点検・理解するのが苦手ですので、「相手の身体が今どうなっているか」を意識する事は、更にハードルが挙がる要求でしょう。それでも上級者からアドバイスを貰いながら反復していると、「おっ、ちょっと理解して来たか」と思わせる部分も見受けられます。次に参座した時には、それをすっかり忘れて来るのも予想出来ていますが、その瞬間出来る事が増えているなら、まだまだ可能性が残されていると言えるでしょう。

SさんもA君同様に、自分の身体や相手の状態を意識する事はほとんど出来ていません。動きで手本を見せ、言葉でも説明をしますが、全く違う動きをしていますので、「何を聞いとんのかな?」とも思いますが、ふと「A君と同じで、自分を点検して動く事が苦手なのか」と思うと、何となく納得がいきます。何よりクーラーを点けてるホールの中で、汗が噴き出すまで動き続けるだけのやる気は有ります。ある意味「余暇」の時間ですから、ただストレスを溜めてるだけでは良くないでしょう。と言って、「単なる武道やスポーツ」で終わらない、自分にとっても周囲の人にとっても有益な「修行」の在り方を、常に追い求めて欲しいものです。

私自身は、ほぼ口を動かしているだけでしたが、それでも時折手本や説明を示しているだけで、道衣の下のシャツは濡れています。他の人はもっと動いている訳ですから、それだけでも「頑張っている」と言えるでしょう。後はそのせっかくの「頑張り」を「結果」に繋げられる取り組みを意識する段階まで行くだけですが、その支えをしてこその「指導者」ですから、その為に私も汗を流そうと思います。