本日は、専有道場からのスタート。ぼんやりとした曇り空の中、皆が集まります。
今日は開祖忌法要を挙行しました。副道院長のNさんを始め、都合の付かない方が多かったのですが、週を改めるのも手間でしたので、司会進行を小6緑帯のA君に・撮影係を小5緑帯のE君に御願いしてスタート。私自身、相変わらず事前の段取りをしないで行事に臨んでいますので、あれこれ抜けは多かったのですが、スタート前の説明である程度補足する事で、そこそこ良い雰囲気で進める事が出来ました。今回は、開祖忌法要前に「何故、開祖が金剛禅を開創したか」を学科・法話の時間で学んでおく事が無かったので、儀式中に「開祖って、何した人?」、「何故、そうしたの?」等の質問を挟んでいく事で、皆の集中力も維持出来ました。
今回はNさんがお休みされたので、場所の移動をA君のお父さんに御願いしましたが、移動する時間には外は土砂降りの雨。皆が傘を持って来ていなかったので、待ち合わせの最寄りのコンビニの駐車場ではなく、専有道場の在るマンションの前の道路に来て頂こうと思ったのですが、携帯電話の通信状態が悪く、メールも電話も通じません。A君に「コンビニまで行って、お父さん連れて来て」と御願いすると、玄関を出たA君が「父さん、もう来てるよ!」と車を発見しました。メールが届いていたのかと思っていましたが、後々判明しましたが、A君のお父さんが自分の判断でマンションの前まで車を回し、その連絡もメールで入れて下さっていました。保護者の方の積極的な御協力があってこその道院運営なのだと、改めて実感しました。
場を変えて、易筋行を。移動する前に、「2代目道院長候補」の中1茶帯のH君に、「打上受」の練習と相対で「打上突」と「打上蹴」をやる様に伝えておきましたが、そこそこ進めてくれていました。ただ、マスクを着けている上に口ごもる事が多いので、聞く側のテンションも挙がりません。「声張ろか!」とだけ伝えて、その後も任せます。「聞く側」の集中力の散漫さと聞き方の曖昧さは相変わらずの状態でしたので、体捌き・足捌きや受け手の腕の動かし方のポイントも改めて伝えます。また、相対で行う時の「外受突」とのポジション取りの違いも含めて、各法形に繋がるポイントも伝えます。
その後、出来れば連休前に済ませておきたかった、今月少年五級を受験するE君の見極めの相手を私が行い、その他の面々は3つのグループに分けて習熟に励みます。自発的な意欲が旺盛で、「あなたが参与道院長に成って、H君を支えるんだよ!」と伝えてあるE君は、若干精神的な弱さも持っています。目の前に立っている私が集中力を高めるに連れ、ビビり始めて動きが緩慢になるのが見て取れます。「気持ちを強く持てよ!」と鼓舞しつつ、幾つか技術的ポイントを伝えます。
見極めが30分強で終わりましたので、もう1ターン深い内容が出来るなと思っていたのですが、7月に少年六級受験を予定している小6白帯のA君に学科宿題の説明をするのに、予想以上に時間が掛かりました。自分が受ける試験の日程や宿題の範囲について、自分で全く考えようとしないA君。説明しても、それから考えているので時間も掛かるし、結局理解・把握出来る状態まで進めないと言う行いを繰り返しています。「時間が掛かるねぇ」と思いつつ、自発的意欲を沸かせられない人をどうやる気にさせるか。永遠のテーマに向き合う意欲を、私自身が湧かさなければと思います。
残り時間が15分を切ったので、急遽「天地拳第二系・単演」を。先に「義和拳第一系・単演」を復習し、そこに5分費やしたので「ひとつひとつ丁寧に行くか」と、号令ごとに区切って左右も含めて行きましたが、易筋行のスタートで「打上突」をやっていたので想定よりも早く進み、最後まで通す事が出来ました。技術的進歩にも、やはり段取りの良さが必要なのだなと、より工夫をして修練に臨む事の大切さを実感し、作務を終え帰路に着きました。