本日も、泉田市民館での修練。汗ばむぐらいの気温の中、鍛練に励みます。
今日は事前に半数の人が休む事を把握していましたので、「さて、どんな内容にしようか」と思案しながら、掃除機を掛けます。先週少年五級に合格したE君と、相手を務めたA君。副道院長のNさんでのスタートでしたので、少年四級に向けての内容と、少し細かい技術のポイントの習熟に努める事にしました。
先週の試験は、久々の地区での合同試験と成りましたが、開催場所を提供して頂いた道院の先生から、「裏の畑で採れたから」と全員に玉ねぎを頂いたり、少年一級を受験した他所属の小5男子に「この2人は小6と小5だから、あなたがしっかり練習して立派な初段に成って、この2人を引っ張って行ってね」と2人に紹介すると、少し恥ずかしそうにしながらも、その後に3人で楽しそうに過ごしていたり、地区での合同試験での良い部分を改めて実感する事が出来ました。これを上手く小教区活動にも繋げていきたいものですが。
今日の基本演練では、「外受」の体捌き・足捌きを中心に行い、更に「単・連・段」の違いを説明した上で、「突・蹴・受」に繋げてみる事にしました。開足中段構からの「外受突」、「外受蹴」、「外受段突」をやってみたり、「連蹴」の練習を繰り返した後に、「飛連蹴」に繋げたり「金的蹴」と「廻蹴」の段蹴に繋げてみたりしました。小3白帯のA君の様に、動きを理解出来ない人には少し動きを分解した簡単な事を繰り返し、上達した人には次の段階に進める事で、様々な水準の人が同時に同じ事に取り組む事が実現しました。
学科・法話の時間では、「人助けは、御節介なぐらいで良いから出来るだけやりましょう。相手が喜ばない事も、御礼を言ってくれない事もあっても良いから、できることをやりましょう」と説きました。私自身、得意な事ではないのですが、積極的に行動してこそ教えも意義を増すでしょう。
自由練習の時間も短めに成りましたが、防具を着けての法形演練と運用法に入ります。上段攻撃に対する「外受突」からスタートしましたが、それまで行っていた体捌き・足捌きを全く活かせない人が続出しましたので、連反攻やバリエーションを付ける運用法まで進めませんでしたが、こちらも人によっては水準を下げて、「運歩で避けるだけ、をまずやってみよう」と進めました。なかなか基本をしっかり煮詰めて行ける人も増えないなと残念に思いながら、1回だけ限定無しの運用法を「今日やった事を踏まえながらやりましょう」と伝えて行いました。「まあ、外受突をやるぐらいかな」と思って観ていると、攻撃で飛連蹴や段蹴をやる人が多く出ました。自分の予想や意識に囚われ過ぎずに物事に向き合う事の大切さを感じながら、締めの気合い出しを終えて作務に入りました。