本日も、泉田市民館での修練。冷たい空気ながらも、何処か暖かさも感じる陽射しを浴びながら、鍛錬に励みます。
先週の「成果発表会」を終え、何かホッとした気分で1週間過ごしましたが、昇級試験の段取り等、気を抜いてばかりではいけませんね。木曜日には少年三級を受験するH君と、マンツーマンで習熟に励みましたが、ふと少年五級を受験するY君と少年六級を受験するH君に、「試験の雰囲気」を感じさせる練習をしてないなと思い立ち、今日はその段階に来てない人も含めて、ちょっと高めの内容と厳しめの雰囲気で修練を構成しようと目論みます。
作務を終え、ウォーミングアップを割愛して、構えや運歩の審査をしてみますが、やはり付いて来られない人も居ますし、そもそも受験する人がオタオタする部分もあり、「やっておいて良かったわ」とホッとします。また上手く順応出来ていない人でも、何とか喰らい付いていこうとする姿勢が各自に見られ、この1年で入門した人達の、普段の雰囲気の良さを感じさせます。
学科・法話の時間では、3月に昇級試験を予定している面々に、その後に宿題について説明する事も踏まえて、合掌礼に関するページを回し読みし、挨拶の大切さやそこから始まる円滑な人間関係の構築について説きます。泉田市民館も利用者顔触れは高齢者が大半で、この2年間は行事開催や利用頻度が極度に減っていますが、それでも時折り訪れた方々が、小学生達から元気に挨拶をされるとやはり喜ばれる様で、後々「良い指導をされてますね」と声を掛けて頂く事もあります。技術の向上も大事ですが、地域の活性化に繋がる行動の強化も欠かせない要素でしょう。
修練メニューと順番・組み合わせを変えたので、少しゆとりを持って鎮魂行に入れますし、うがい手洗いの時間も取れます。自由練習では受験する3人の確認で、それぞれの組み合わせを呼び寄せ、他のメンバーにはそれぞれの時間で、課題を伝えます。まだまだ集中力の続かない人達が大半ですが、試験を3月に控えた人達を始め、自分の課題に取り組む姿勢が少し良くなって来ましたし、気持ちが崩れた後の持ち直しの時間も短くなって来ています。
3組それぞれの組み合わせで、「なかなか上手いなあ」と思わせる部分と、もう少し強化したいと思える部分もあり、「試験の為」では終わらない弛まざる精進の大切さを再認識します。また入門して1年以上経っても、「小手抜」の動きを覚えられない小4白帯のA君も、3月の受験を意識させ続けていく内に、徐々にながら動きを向上させつつあります。運動能力や身体操作の感覚が鋭い面々ではないですが、少しでも上手に成ろうと努力する習性は身に付けて貰いたいですし、それを仲間で協力しながら出来る様になってくれればと思います。
また今日受験するY君・H君を「小手抜」を練習するグループに入れた時は、2人共に上級者である自分達が練習台に成る事で、ポイントを相手に伝えようとする姿勢が見て取られ、「良い雰囲気だなぁ」と嬉しくなります。受験組の確認を済ませ、締めの気合い出しと作務を良い感じで終えると、今日で休眠するI君のお父さんが御菓子を持って挨拶に来て下さいました。「高校合格してからの復帰」と言うのも簡単では無いでしょうが、今日の受験の相手をバッチリ決めて、その可能性を少しでも高めおいて貰いましょう。