本日も、泉田市民館での修練。空気の冷たさは感じるものの、汗ばむぐらいの日差しの有る中、鍛錬に励みます。
今日は、久々に副道院長のNさんが顔を出して下さいました。県庁の仕事で、ジブリパークの開園に関わっていた為、この1ヶ月は土曜日に出勤する事が多く、また今日も3年後の万博20周年事業の関係施設に視察に出向く為に普段着姿でしたが、「あ・うん」と「刈谷北通信」を受け取り、作務を終えた小学生達と言葉を交わす時間を取れた事は実に貴重です。先日まで身体の不調も抱えてらっしゃいましたが、それもほぼ解消されたとの事で、また道衣を着て、身体を動かして欲しいものです。
ウォーミングアップに入り、「何の為に、何を意識してその動きを行うのか」をより明確にして貰う為に、ひとりひとり何をやるか考えて貰い、それを2人1組でアドバイスを受け合って再度取り組む、と言うパターンでやってみました。やっている瞬間にも「ちゃんと意識してる?」と声を掛け、自分と目の前の相手を意識しながらやる事を促します。全員がそれを出来る訳では無いですが、それぞれのレベルで少しでも向上出来ていればしめたものです。
学科・法話の時間では、作務をやっている時間からそのページを読もうと考えていましたので、作務のページを。「何の為にやるのか」を皆で回し読みして考えると共に、実際の作務の時間に、どの順番で他の人とどう役割りを交代して行うかも再確認しました。「自分のやるべき事」だけでなく、周囲の状況も考えた上で、改めて自分の在り方を点検し考える。正に「修行の在り方」そのものですが、その行いの中で感覚的な部分を身に付けていってくれたら有り難い事です。
学科・法話の後に、スイミングの為に早上がりするR君にお菓子を渡そうとして、家に忘れて来た事に気付きました。ですので、皆で単演を自分達だけでやる様に伝えて、家に帰宅し10分程で戻って来ると、小6茶帯のH君中心に「義和拳第一系・単演」に取り組んでいました。その後、全員で大まかな流れや細かいポイントを確認して、何度か反復しました。
その後の鎮魂行では、先日打棒の打ち方を皆で練習した後に実際の鎮魂行で打っていない事に気付き、誓願が終わって着座する前に急遽H君を打棒役に指名。瞑目の時間では、彼に打棒役をやって貰いました。最後の信条の部分での読本の持ち方でも、自分が主座をやって教典の巻物を手にしているイメージを持っている人が数人見受けられ、少しづつ意識が高まっている事を感じます。
小5緑帯のA君が、休憩中に「家でお父さんと足刀蹴の練習して来たから、足刀蹴をやりたい」と伝えに来てくれましたので、自由練習のスタートは廻蹴と足刀蹴の足の動かし方からスタート。観ると結構な人が、身体の向きとサポートの仕方で食い違っていましたので、ちょくちょくやらないとやっぱり忘れるのかと反復練習の大切さを実感します。特に足刀蹴の足の動かし方は、たまにやっただけでは習得出来ないものでしょうが、他の当身の細かい感覚も含めて、何人かの人に受け手をやって貰い、身体の動かし方の違いと受けた感覚の違いを実感して貰います。それでも「誰か受けてくれる人?」と聞くと率先して手を挙げる人が多く、技術に関する興味と関心もボチボチ高まっている様です。
当身の時間鵜を長く取ってしまったので、ラストは2週間後に迫るWちゃんの少年五級受験に関する習熟を優先的に。H君・Y君の上級者2人に相手をして貰い、レベルアップを図ります。身体を動かす事が好きな訳でも得意な訳でもないWちゃん。ついさっき出来る様になった事でも、すぐに意識から離れるレベルですが、そんな人でも向上しようと努力してくれるなら、サポートするのが仲間の役目でしょう。残り2週間、充実した鍛錬の期間にしたいものです。
他の4人は、小2A君の科目から少年六級の科目まで続けますが、先日少年六級に合格したE君のA君に対するサポートの仕方が、意識面で明らかに変わりました。自分の階級を挙げたなら、挙げただけの変化が技術面でも後輩とのかかわり方ででも欲しいものですが、実施にそうなる人もあまり居ないのが現実でしょう。締めの気合い出しの前に、全員に「自分の為だけでなく、他者の支えに成れる様な精進の大切さ」を説き、ホールに響き渡る気合いを出し、作務を終えて帰路に着きました。