4月1日(土)の修練。 | 刈谷北道院

4月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暑いくらいの陽気の中、鍛錬に励みます。

いつの間にか4月に成り、新年度が始まりました。1日1日全ての事柄が変化していきますが、あまりその事に気を留める事も気付く事もありません。「変わりたい」と願っていなくてもどうせ変化してしまうのなら、せめて自分の意識と行動で「より良い変化」をしたいものです。

今日の午前中に、夏の「強化合宿2023」に向けて宿泊施設の抽選に出向きました。コロナ禍が明ける今年度は、以前の様に10団体以上が押し寄せて倍率の高い抽選に成るだろうと緊張感をもって臨んだのですが、目の前に広がったのは誰一人いない受付前のスペース。昨年に引き続き、無抽選で土日での宿泊を予約出来ました。予約が出来た事自体は実に喜ばしい事なのですが、3年間の「自粛」によって失われたものの大きさを改めて感じました。特に、各スポーツ団体の運営は恐らく大半が指導役の方や保護者の方の「ボランティア活動」によって成り立っているのでしょうから、「お金に成らない」活動に対しての意欲や価値感がここまで低くなってしまうものかと、今後更に長引くであろう社会的な損失に、大いに心が痛みました。

今日も欠席者や遅れての参座の方が多くいましたが、それでも在籍して修行に励んでくれるだけでも有難い事です。少しでも、それぞれの人がその甲斐や意義を感じられる様な関わりをしたいものです。

今日は、基本演練で最近力を入れている移動稽古を。ひとつひとつの突き蹴りや体捌き・足捌きのレベルを挙げないで移動稽古をしても功は薄いでしょうが、やらないよりはやりながら全体的に高めて行くかと取り組んでいます。他の事でも同じですが、説明や手本をしっかり観て聴いてをしていない人は、意識する部分が全くぼやけた状態で反復していますが、それでも繰り返す中で何かを掴んでくれたらと思います。

自由練習では、全員で「衝立守法」の練習を。最初に動きや意識や形を一人で練習しましたが、相対ありきの柔法の守法を一人で練習するのも妙な話で。全員「なんじゃこりゃ?」みたいな雰囲気でしたが、この後の時間の為に段取りしておきます。その後小学3年生になった白帯のA君の面談を行い、中1茶帯のH君に小6白帯のA君・小5緑帯のR君に「小手抜」と「片手寄抜」を教えて貰い、小6緑帯のY君に同じく6年緑帯のA君・Y君に「突抜」を教えて貰う時間にしました。「説明を聞かない」A君・Y君に「突抜」を教えるのは大変だろうと事前に「衝立守法」をやったのですが、なかなかに苦戦していました。

それらの姿も見つつ、小3白帯のA君の面談を。こちらも「話を聞けない」A君に、少林寺拳法に対する意欲やその他あれこれを質問しますが、事前に聞いて居た「名前と使用している文字の由来」を、珍しく科目表にメモしてくれていましたので、少しずつ適切な行動を出来るだけの変化をしているのかも知れません。入門して1年が経過しましたが、少年八級受験に必要な動きを全く覚えようとしていませんので、7月の受験に向けて準備しようと伝えました。面談を終えた後には、「今日夜に肉を食べに行く」と自分から話しに来てくれたりと、面談をしたからこそであろう行動も見えましたので、「より良い変化」の為に効果的な刺激を与えたいものです。

自由練習後半は、移動稽古の内容に照らした条件設定での「運用法」を。基本の内容を上手く応用出来ている人も居れば、ただ動いている人も。それでも、「運用法」は皆のお気に入りの練習です。逆に、ちょっとビビりが強くて攻撃に対して顔を背けがちな小6白帯のA君には、「攻撃が届かないのは、判るだろ?届かない攻撃にそれだけ顔を背けてて、反撃が出来るか?」と言うと、動き方が少し変わりました。2週間前の「対抗戦」を経て、A君の「逃げ癖」にも少し変化が生まれた様に思います。

それぞれの人にとって、有益な変化を誘う様な修練に成っているか。なかなかに難しい課題ですが、常に模索していきたいと思いながら、締めの気合い出しと作務を終えて帰路に着きました。

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