9月21日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。うだる様な暑さの中、鍛錬に励みます。

普段から、修練が始まる前に参座するメンバーを想定して修練メニューをイメージしておくんですが、遅れる方や欠席される方から連絡を頂く度にメンバーと内容を修正して行きます。今日は部活動の大会や家族行事、太陽不良等の連絡を続々と頂き、最初に参座してくれる人の登場まで相当な時間が掛かりそうな気配で。それまで私1人でホールの掃除鋳掛けをしていましたが、あまりの暑さに「勿体無いな」とも思いつつも、1人でもクーラーにコインを入れてしまいました(笑)。

暫く経って、副道院長のNさん、その後に10月転籍復帰予定のSさんがいらっしゃり、45歳オーバーの有段者のみで修練スタート。「次の参座者が現れるまで」と、柔法の鈎手守法に必要な体捌き・足捌きの反復と、逆技に繋がる抜技の連携を休憩を挟みながら繰り返していましたが、かつてコロナ前に月1回専有道場で「一般のみの易筋行」として行っていた時間を懐かしく思い出しました。

Sさんは、「力を生み出す」、「力を伝える」身体操作をあまり意識せずに法形をやっていたんだなぁと言う感じの動きで、力まずに動くと言う事に随分苦戦しています。それでも繰り返し取り組まれていますから、少林寺拳法が好きなんでしょうねぇ。またコロナ禍以前からコンスタントな参座が出来ていなかったNさんも、間合いや力を伝える角度と言う点で、観ていて「あれ?そこでやるんだ?」と随分感覚が鈍ってるんだなぁと感じましたが、「ここ、もうちょっとこうしましょうか」と伝えると理解して再現出来ますから、やはりレベルが高いですね。

「次の参座者が来るまで」のつもりで進めていましたが、どうやら先週地区昇級試験で合格したK君・Rちゃん兄妹が16時前に来るまで3人だった様で。3人で鎮魂行も行い、度々休憩を入れながら易筋行を続け、新たな組み合わせを待ちます。。

火曜日に体調不良で欠席したK君・Rちゃん兄妹とは、Nさん・Sさん共に試験合格後初対面。お祝いの言葉やその他やり取りが自然に行われているのも良い光景です。今日はほとんど剛法をやっていなかったので、基本演練で突き蹴りや上中2連突、前後の運歩や順蹴を練習してから、「義和拳第一系・単演」をK君・Rちゃん兄妹に初めて伝えます。その前にほぼ同じ動きを行っておいたので、細かいポイントを伝える時間も取り易かった様に思います。また剛法と柔法の違いはあっても、力の生み出し方や伝え方は同じだなと再認識します。

先週の試験に向けて、K君は随分成長してくれました。運動能力やセンスと言う点では決して秀でている方ではないでしょうが、意識して自分の動きを変えようとしている点では、最も高いレベルで行えているでしょう。集中力や意欲・積極性や他者との関わり方でも変化している事を感じますし、長く続けて人間的に成長してくれる事に期待が膨らみます。妹のRちゃんは、ポイントに対する意識はあまり高くないですが、意欲はピカイチ。試験会場である安城の道院に出向いた時に、先生が1人で作務をしている姿を観て、「手伝って来て良いですか?」と自ら聞きに来たりと、行動面でも質が高まっている様です。この高まりが、道衣を着ていない日常まで反映してくれると良いですね。

後半は、六級科目を相対で相手を代えて行いましたが、意識を明確に出来ている人ほど、技術レベルも挙げて行ける様です。それも相手と合わせて、共に高まる事を意識出来てこそ金剛禅の修行と言えるでしょう。今日休んだ面々の中にも、「自分を変える」事を意識出来つつある人が生まれている事も感じますので、みんなで協力して良い修行の空間を創っていきたいと思います。

 

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