久々の合格証書授与

 7月末に実施した単独開催での昇級試験、今回は2名の拳士が受験をし、無事合格致しました。おめでとうございます!

 思えば昨年の10月に試験を実施して以来、度重なる修練の休止で思うようにスケジュールを組むこともできず、昇級が大幅に遅れてしまいました。今回の試験も、6月末まで修練休止、さらに追い打ちを掛けるかのごとく、7月より交流館が土日、新型コロナウィルスワクチン接種会場となった関係で修練曜日の変更(その為、修練に参座できない拳士が増えてしまいました)など、厳しい状況下に置かれました。

【今回の試験をふり返って】

◆やれない事を嘆くのではなく、今自分がやれる事を探し、全力で取り組んだO拳士

O拳士は5級に昇級。試験に対する取り組み姿勢が素晴らしかったです!

 O拳士は修練休止前までは後輩の面倒を見ることが多く、自分自身の修練はほとんどやれていませんでした。そのまま休止に突入しましたが、オンラインや個別対応、書籍等をうまく活用し、新しい技術に挑戦。わからない事はお母さん経由で都度、私に質問をしてくれました。

 非常に厳しい条件下でしたので、延期も提案しましたが、それでも今、自分自身がやれることのすべてを(自分自身で考えて)やって、彼は試験に臨みました。物事に対する取り組み姿勢としては、大いに他の見本となる素晴らしい行動だと思います。私自身も見習いたいと思いました。

 試験直前もイレギュラーで何回か参座できない日がありましたが、その分、自宅で修練、学習を行い取り組んでくれました。ついつい逃げ出したくなってしまうような境遇ですが、一切弱音を吐かず、勇敢に挑戦をしてくれました。この経験は必ず、様々な場面で活かされることだと思います。今後の成長に期待です!

 

◆家族一丸となって挑戦したS拳士

はじめての試験となったS拳士。前々から黄帯に憧れを抱いていました!

 S拳士は姉のN拳士と共に、修練休止期間も動画配信を有効に活用し、自宅で修練に励んでおりました。修練再開後、曜日変更の関係で週1の参座となってしまいましたが、来れない分は自宅で修練し、万全の状態で試験に臨むことができました。

 なりたい自分になる、という本人の決意、共に修練を行った姉、全力でサポートをしてくださったご両親、まさに家族一丸となって試験に臨んでくれました。O拳士同様、不利な状態を嘆くことなく、やれることを全力で行う、こういった取り組み姿勢は非常に立派なものだと思います。

念願の黄帯。ちびちゃん拳士たちがうらやましそうに眺めていました。次は君たちの番だよ!

 技術だけが出来れば、学科の宿題が上手に書ければ、それさえできていれば試験に受かるのか?それは違います。少林寺拳法の試験は「人間としての成長」を特に大切にします。今回の2名の拳士は、不撓不屈の精神で、目の前にある事に対して全力で取り組んでくれた、まさに「一所懸命」な姿を見せてくれました。文句なしの昇級でしょう。

 彼らに引き続き、周りの拳士も刺激を受け、「一所懸命」な生き方、どうか一つ意識して、1日1日を過ごしてくれたらなと心から思います。

 最後になりますが、今回の試験は非常に厳しい状況下で行われました。本人たちの頑張りはもちろんですが、ご家族のサポート無しでは実現しませんでした。献身的にサポートしてくださったご家族の方に厚く御礼申し上げます。

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