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Shorinji Kempo

2023年1月度の振り返り

新年初投稿。大変遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願い致します。さて、年が明けて早1か月が過ぎようとしております。松平スポ少の今年の目標は「リーダー」を育成することです。まだまだ試行錯誤が続く日々ですが、まずは1月の活動をふり返ってみます。

 

■稽古はじめ

式典に先立ち、今年から正式に幹部拳士として活躍する隆成先生に、お手製の辞令と、幹部用の袖章を渡しました。今後の更なる活躍に期待です!

部員代表挨拶はY拳士が担当。物事に全力で取り組むこと、思いやりを持って行動すること、拳士の代表としてこの二つの事を抱負として述べてくれました。

来賓祝辞として、滋賀県少林寺拳法連盟事務局長・近江日野スポーツ少年団支部、支部長の柴田先生よりご祝辞を賜りました。昨年の全国大会で輝かしい成績を残された先生。それまでの体験の中から、「やりきることの大切さ」「感謝の気持ち」について熱いメッセージをいただきました。

式典後の稽古はじめでは、拳士は柴田先生が担当、そして今回ご参列いただいたご家族の方は私が担当致しました。こうやってご家族の方が一緒に参加してくださるのはとても嬉しく感じました。お正月の運動不足、解消できたでしょうか?今後もこういった誰でも参加しやすい環境を整えていく予定です(公益性の向上)。

■日々の稽古の様子

「まずは人前に立ってみよう」という事で、準備運動や基本、スピーチなどの時間で人前に立つ訓練を行っています。指導者主体ではなく、拳士主体の支部を目指し、皆で力を合わせていこう!

定期的に、日頃お世話になっている愛知梅坪道院より幹部拳士の方が来てくださいます。この日は道場にあるハンドミットをたくさん持ってきてくれました。意外にも持つ側が大苦戦!たくさんの気づきがある稽古となりました。

今月のベストショット、かな?「やればできる!」拳の修行を通じて、まずは変われる自分を信じられるように、一所懸命がんばろう!

■武専修了

指導者の話になりますが、私と保乃加先生は、この度武専コースの研究科修了扱いとなり、修了証書をいただきました。お世話になった先生方、仲間の皆様に感謝申し上げると同時に、今後も指導者コースで頑張って参りますのでよろしくお願い致します。

予科一年当時、担任だった智弘先生と共に。今後もよろしくお願い致します!

■月末はミニ武専の日

月末の日曜日は学科を重点的にやろうという話になり、多めに時間を取りました。初回は29日。想像以上に拳士の食いつきがよかったので、来月も楽しみです。来月からは実技にも力を入れ、武専っぽい感じの雰囲気で進めていく予定です。

真剣に学ぶ拳士たち。50分があっという間でした。今回のテーマは、原点でもある少林寺拳法創始の動機、目的と目指す人間像です。ここから学んだ事を、少しずつでもいいので実生活で実践してくれる事を大いに期待しています。

■まとめ

新しいことにチャレンジし始めた1月でした。上手くいかない事も多々ありますが、皆で乗り越えて、1年後には更に活気に満ち溢れた支部になっていたらいいなと思います。この活気が、もっといろいろな所に広まるといいなぁ・・・。

講話「気付く・疑問」

稽古の中で、様々な気づきや疑問を持ってほしいなと思います。この前の日曜日は、小1のR拳士が「これってどうしてこうなるの?」「あ、そういうことなんだ!」と、様々な気づきや疑問を見つけてくれました。これでいいんだよ。時間を掛ければいいんです。絶対にこれが正しいなんていうのもないから、自分なりの答えを見つけることも大事だよ。

「さて皆さん、稽古場に出入りするときの(特に最初と最後の)私のあいさつ、変わっている事に気づいた人いる??」

「え、ぜんぜん気付かなかった!」

変化しているのは皆だけじゃないんだよぅ。指導者だって変化してるからね。何が変わったのか、気付くのも楽しみの一つだよ(*^▽^*)

 

 

さてさて、拳士の皆さんが手元に読本を持っていたので一言。「これは解答集ですか?」

「う~ん、いや違う気がするけど~・・・。」

「そかそか。じゃあ、ここに書いてあること、実践してる?」

「(やばっ、やってない・・・)」

読本は解答集じゃなくて問題集です。しかも、必ずしも答えがひとつにはならないはず。もちろん、根元の教えの部分は変わっちゃいけないけど、枝葉の部分は、それぞれの答えが見つかるはずです。

ゴールの無い道のりです。一緒に歩いていきましょう。開祖はとんでもない問題集を遺されたなぁ。。。

ディスカッション「どんな人なら手伝いたい?手伝いたくない?」

 すごく久々の投稿です。さて昨日、「どんな人なら手伝いたい?手伝いたくない?」という、うん?というテーマでディスカッションをやってもらいました。シチュエーションは、誰かに(簡単な)手伝いを依頼されたという条件です。その中で出た意見は、「内容次第!」「知っている人なら手伝う!」は少し別の視点だとして・・・

≪手伝いたくなる人≫

 ・優しい人

 ・(自分を)大切にしてくれる人

 ・いじわるを注意してくれる人

≪手伝いたくない人≫

 ・嫌がらせ、いじわるをする人

 ・自分の事を普段から悪く言う人

 ・人にやらせておいて自分は何もしない人

といった結果になりました。思わず「うん、うん」と頷きたくなりますね。

 次いで、「もし自分が手伝ってほしいなら、普段から何をする?」という質問をしました。色々な意見が出ましたが、「まずは自分が手伝いをする」というグッドアンサーがでました。これ、すごく大切な事です。

 ただ子ども達には、「この話には続きがある!どんな続きか考えておいてね」と一言。どんな続きかな?皆の意見が楽しみです(*^▽^*)

 

拳士の成長 成果発表会2021!

12月12日(日)、年末恒例となりました成果発表会を開催致しました!思えば今年で3回目。一番最初は思い付きではじめましたが、今となっては拳士の成長の機会として重要な行事の一つとなりました。では、発表会の大まかな様子(今回、全然文章にまとまりがありません)を書き綴っていきます。

【可能な限り自主運営を】

この発表会は成長の機会であると考えたときに、指導者が何でもかんでもやってしまっては、その機会を奪うことになると考え、司会進行やはじめの挨拶、鎮魂行の主座や打棒は、拳士にお願いしました。

主座はG拳士が担当。最初は全く自信が無く不安そうでしたが、何度も何度も練習し、当日は、「自信を持ってやればいいんだ」と何度も自分に言い聞かせ、見事立派な主座を務めてくれました!

打棒はO拳士が担当。なかなか練習時間が無く、最後の打つ瞬間が特に不安そうでしたが、当日は綺麗にきめてくれました!起立の掛け声もグッドです。限られた時間でも頑張って練習した成果が出たものだと思います!

はじめの挨拶はN拳士が担当。最初、挨拶の例文を渡したのですが、自分で考えてアレンジをし、かつ暗記までしてくれました!リハーサルの時は完全に詰まってしまったのですが、そこから陰で猛練習したことでしょう、当日は非常に立派な挨拶をしてくれました!

司会は小学生全員、交代で担当。今回は初めてマイクを使用しました。自分の声が会場全体にしっかりと響き渡るので、さぞかし緊張したことでしょう。それでも司会のトップバッターのI拳士、A拳士は上手に司会を務め、流れを作ってくれました。

【緊張をどう取り除くか】

身内の発表会とはいえ、昨今の事情もあり人前での発表機会が極端に減った拳士たちにとっては、ものすごく緊張するものであることに変わりはありません。ここは指導者も最近習ったペップトークの実践です。ペップトークとは、本番直前(大会、試合、発表会などなど)のプレイヤーを激励するショートスピーチです。なるべく緊張を取り除き、士気を高めるような言葉をチョイスします。

話が長くなる自分にとって、短い言葉で拳士を激励するのは至難の業ですが、頑張りました。

【自分たちで考え、自分たちで決める】

今回の発表会での単独演武と組演武は、拳士たち自ら構成を考え決めました。また、練習もこちらからあえて細かく口出しすることは避けました。きちんと自主性、主体性を持って行動できるようになってほしい、そういう願いからです。修練の風景を見ていると、ついつい口出ししたくなりましたが、練習をやるのも自分、やらないのも自分。発表が上手くいくのも失敗するのも、すべては自分の行いの結果であるということを拳士たちは学んでくれた事かと思います。こういう機会、絶対に必要だと思います。

単演ベストショットはR拳士!取り組み姿勢に変化が出てきてから、動きが変わってきたね!

組演武ベストショットはO拳士&S拳士!コミュニケーションを取れるようになってから良い練習ができるようになりました!

【おわりに】

今年一年の成果という事で、年初の拳士たちと比べると、内面的な成長を物凄く感じられました。少しずつですが、その成長、成果が表に出始めています。人を育てるという事は決して容易な事ではありません。ものすごく時間と根気が必要です。だからこそ、決して焦ることなく、じっくりと拳士が人間的に成長できる場を提供できるよう、今後も邁進してまいります。

今年一年もありがとうございました!感謝、感謝でいっぱいです!!!

熱い男、近江の国より見参!

12月5日、およそ2年ぶりに滋賀県にあります近江日野スポーツ少年団より、支部長・柴田 宙先生がお越しくださいました!以前の記事にも書きましたが、柴田先生と私は同い年で、四段の特別昇格考試の際に仲良くなりました。以後、コロナ禍もありしばらくお会いしておりませんでしたが、実はその間、オンライン修練等を通じて交流をしていたので、そこまで久々という感じはしませんでした(*^▽^*)

ちなみに前回はこんな感じです↓

朋有り遠方より来る!

その日の修練はすべて柴田先生にお任せ致しました。その一部分をご紹介致します!

【工夫を重ねて】

最近の支部の修練では、ストレッチや体幹トレーニングにも力を入れられているとのことです。実際に私もストレッチをやってみると、普段何気なくやっているストレッチに一工夫入れている、という印象を受けました。なにも特別難しい事をやるわけではなく、ちょっとした工夫で楽しく、かつ有効なストレッチが行えるのは大変勉強になりました!

こちらはアニマルレースの様子です。最初は地を這う動きから段々四足歩行となり、最終的に二足歩行となっていく、どんどん進化していくのがこのレースの特徴です。ちなみに二枚目の写真は蜘蛛の動きなのですが、上腕三頭筋が破裂するかと思いました(笑)

基本修練では、基本作法の大切さを皆で考えました。普段やっている着座の姿勢だって「着座構え」です。まず柴田先生がお手本を示し、部員も挑戦しました。

いつ攻撃されるか分からない緊張感!油断する暇など無いのです(+o+)

【ポケモンと少林寺拳法】

このイラストのキャラ、だ~れだ?

これも柴田先生の工夫で、講話の際にスケッチブックを使用しております。その日お話しする内容に合ったイラストを自ら描き、見せながら講話されます。うちの子たちの反応を後ろから見ていましたが、いつも以上に聞く姿勢が良かったです!子ども達の心をつかむ先生の工夫、私もいただきます(*^▽^*)

さて、このイラストに描かれているのは、初出はポケットモンスターの第四世代、ダイヤモンド&パールの御三家でありますヒコザルの最終進化系「ゴウカザル」でございます。幸いなことに部員全員知っているキャラクターということもあり話が盛り上がります!

その日のお話では、アニメポケットモンスター・ダイヤモンド&パールでのエピソードを紹介。どんなに辛い事があっても、努力を続け、諦めることをしなかった様子を熱く語られました。どんな困難があろうとも決して挫折せず立ち上がる不撓不屈の精神、私たちの教えにもありますね!実在する人物での説明はもちろん、こうやってキャラクターを例にするとより子ども達にもわかりやすいと感じました!

https://dic.pixiv.net/a/サトシのゴウカザル

【合掌礼一つで通じ合える】

そしてもう一つのお話は合掌礼について。写真では見にくいですが、合掌礼をする拳士のイラストの周りには、さまざまな言語での挨拶が書かれております。話す言葉が違っても、住んでいる地域が違っても、人種が違っても、合掌礼一つで通じ合える!

ただ作法として、構えとして大切にするのではなく、こうやって様々な人と通じ合える、繋がり合える良さを学びました。大変すばらしい講話でした!

【全力を伝える】

その後は発表会での演武練習を行い、柴田先生から一組ずつアドバイスをいただきました。しかし一番大切な事は、「全力でやること」です。修練場所が違っても、普段から全力で修練をしていれば、遠く離れた人とも全力で演武をすることができる!という事を証明したく、柴田先生と私で、5分だけ修練した即興全力演武を最後に披露しました。合掌礼に限らず、演武だって繋がりあえます。これこそ私たちがもっと誇っても良い事だと思います。

どんなに離れていても、そこに信頼関係があるからこそ、お互い全力で演武ができます。

【楽しい時間は時の間に】

気付いたら修練終了時間でした。このブログでは書ききれないほど学びが多く、楽しい時間でした。部員にとっても大変良い刺激になった事かと思います。

部員の皆にも、私にとって柴田先生のような「親友」と心から言える人に出会ってほしいと思います。幸せは良い人間関係に尽きる。良縁に巡り合えたこと、感謝申し上げます。

柴田先生、遠方よりお越しいただきありがとうございました!今度は私がお伺いいたします(*^▽^*)

拳士の成長 昇級編1

今回のブログより、拳士の成長に関する記事は、「拳士の成長」とタイトルをつけてみます!

さて、今回は昇級編です。先月10月10日に行われた少年6級の昇級試験で、G拳士が無事合格致しました!

ついに黄帯→緑帯へ!帯の色が変わる瞬間は嬉しいものです!

【昇級までの道のり】

実は本来、7月に試験を受ける予定でした。技術レベルも一切問題ない状態でしたが、「(他に試験を受ける)仲間と力を合わせて挑んでほしい」という課題を、その時はクリアできず試験は延期に。本人としてもさぞかし悔しい思いをしたかと思います。

しかしその悔しさをバネにしたのか、日々の修練に対する取り組み姿勢が変わりました。自分の事だけできればいい、から、仲間を思いやる共同体意識の芽生え。単に技術修練の時だけではなく、作務や休憩時間においても、仲間の事を考えて少しずつ行動できるようになりました。

試験の直前に交流館祭がありましたが、その時の発表演武は白帯のN拳士と組みました。学年こそN拳士の方が上ですが、ここは踏ん張りどころ、G拳士も先輩拳士として一所懸命にリードをしてくれました。そういった取り組みもあり、試験を受ける頃には、7月までの彼とは別人になっていました。成長を感じます。

【試験を終えて】

G拳士は人前で何かをすることが人一倍苦手です(人前でしゃべる事は特に)。そんな彼が今では学級委員を務めているとのこと。その話を聞いて本当に嬉しい気持ちになりました。不撓不屈の精神で物事に取り組む姿勢、自分の可能性を信じる事、少しずつ、伝わってきた気がします。

合格証書と帯を渡した後、試験の反省・感想と、次、試験を受ける子へのアドバイスを述べてもらいました。G拳士にとってはこの時間が試験以上に一番苦痛で、以前感想を述べてもらった際は、二回とも目から熱いものがこぼれてしまいました。しかし今回は、若干目を潤ませながらも、しっかりと自分の考えを話すことができました。よく、頑張りました!自分に勝てたね!

自分自身に打ち克つ強さと、仲間に対する思いやり。その基盤ができた昇級試験だったかと思います。支部内では、先輩のO拳士と共に、最近は主座や打棒、基本練習に挑戦しています。指導者としても、可能性の芽はしっかりと伸ばしていきたいものです。どうか皆様、G拳士の今後の成長にご期待と、応援をよろしくお願い致します!

これからもよろしくお願いします!

2021年松平交流館祭

【2021年松平交流館祭】

 快晴な青空の下、本日10月3日(日)、2021年松平交流館祭が規模を縮小して開催されました。芸能発表やバザー、体験などは中止となり、今年は展示のみの開催です。当日発表を予定していたグループは、映像での参加です(私たちも映像参加です!)。

 思えば昨年は延期⇒最終的に中止となったので、開催できただけでもよかったと思います。今回は支部の活動報告ではありませんが、交流館祭に足を運びましたので、一部抜粋して様子を紹介致します。

 各団体の映像は、事務所隣のテレビモニターで繰り返し放映されました。ちょうど私たちが到着した時に、ウチの子たちの演武が流れておりました。そのほか、地域の中学校や高校、自主グループさんのお手製動画が順番に公開されていました。ちなみにこの地区の名物といえば松平わ太鼓さんですが、今年でなんと35周年との事です。私たちも長くこの地域に愛される団体を目指そうと思います!

 以前メインで修練に使用していた中会議室も、本日は展示スペースに。なかなか他のグループの活動を知る機会は少ないので、良い刺激となりました。どの作品も非常に美しいものでした。私の母校の生徒さん達の作品もあり、嬉しく感じました。

 今現在メインで使用している2回大会議室では、地域の園児・児童、交流館職員の方たちが制作したペットボトル作品が展示されておりました。数日前にもプレ公開されておりましたが、心洗われる美しさに感動を覚えました。例年ですとこちらのお部屋は芸能発表で使用されておりますが、今年はそれが中止となり、ある意味そのおかげで誕生した作品ともいえます。

 と、大変ざっくりとではありますが、このような形で今年は開催されました。芸能発表などが無くなった分、静かな交流館祭ではありましたが、それはそれで趣があり、落ち着いて展示作品に目を通すことができました。

 どの団体さんの作品も素晴らしいものですが、(私個人的に)特にペットボトルの作品は、このコロナ禍で疲れ切った心に染みわたるものがあり、明日への活力へとなりました。ここで得た活力を、部員や地域の方に還元できるよう今後も邁進してまいります。

 最後に部員の皆さんへ。急遽映像発表となり、まだ未完成での状態での演武撮影でした。本当に大変だったと思いますが、そんな中でも一所懸命な姿に心打たれました。来年こそは、たくさんの人に、実際に、みんなの頑張りを見てもらおうね!

久々の合格証書授与

 7月末に実施した単独開催での昇級試験、今回は2名の拳士が受験をし、無事合格致しました。おめでとうございます!

 思えば昨年の10月に試験を実施して以来、度重なる修練の休止で思うようにスケジュールを組むこともできず、昇級が大幅に遅れてしまいました。今回の試験も、6月末まで修練休止、さらに追い打ちを掛けるかのごとく、7月より交流館が土日、新型コロナウィルスワクチン接種会場となった関係で修練曜日の変更(その為、修練に参座できない拳士が増えてしまいました)など、厳しい状況下に置かれました。

【今回の試験をふり返って】

◆やれない事を嘆くのではなく、今自分がやれる事を探し、全力で取り組んだO拳士

O拳士は5級に昇級。試験に対する取り組み姿勢が素晴らしかったです!

 O拳士は修練休止前までは後輩の面倒を見ることが多く、自分自身の修練はほとんどやれていませんでした。そのまま休止に突入しましたが、オンラインや個別対応、書籍等をうまく活用し、新しい技術に挑戦。わからない事はお母さん経由で都度、私に質問をしてくれました。

 非常に厳しい条件下でしたので、延期も提案しましたが、それでも今、自分自身がやれることのすべてを(自分自身で考えて)やって、彼は試験に臨みました。物事に対する取り組み姿勢としては、大いに他の見本となる素晴らしい行動だと思います。私自身も見習いたいと思いました。

 試験直前もイレギュラーで何回か参座できない日がありましたが、その分、自宅で修練、学習を行い取り組んでくれました。ついつい逃げ出したくなってしまうような境遇ですが、一切弱音を吐かず、勇敢に挑戦をしてくれました。この経験は必ず、様々な場面で活かされることだと思います。今後の成長に期待です!

 

◆家族一丸となって挑戦したS拳士

はじめての試験となったS拳士。前々から黄帯に憧れを抱いていました!

 S拳士は姉のN拳士と共に、修練休止期間も動画配信を有効に活用し、自宅で修練に励んでおりました。修練再開後、曜日変更の関係で週1の参座となってしまいましたが、来れない分は自宅で修練し、万全の状態で試験に臨むことができました。

 なりたい自分になる、という本人の決意、共に修練を行った姉、全力でサポートをしてくださったご両親、まさに家族一丸となって試験に臨んでくれました。O拳士同様、不利な状態を嘆くことなく、やれることを全力で行う、こういった取り組み姿勢は非常に立派なものだと思います。

念願の黄帯。ちびちゃん拳士たちがうらやましそうに眺めていました。次は君たちの番だよ!

 技術だけが出来れば、学科の宿題が上手に書ければ、それさえできていれば試験に受かるのか?それは違います。少林寺拳法の試験は「人間としての成長」を特に大切にします。今回の2名の拳士は、不撓不屈の精神で、目の前にある事に対して全力で取り組んでくれた、まさに「一所懸命」な姿を見せてくれました。文句なしの昇級でしょう。

 彼らに引き続き、周りの拳士も刺激を受け、「一所懸命」な生き方、どうか一つ意識して、1日1日を過ごしてくれたらなと心から思います。

 最後になりますが、今回の試験は非常に厳しい状況下で行われました。本人たちの頑張りはもちろんですが、ご家族のサポート無しでは実現しませんでした。献身的にサポートしてくださったご家族の方に厚く御礼申し上げます。

ちゃれんじ夏 少林寺拳法体験会

 8月20日(金)、コロナ対策を万全にした中で、少林寺拳法の体験会を実施致しました。

 今回の体験会は、地元の小学生を対象とした「ちゃれんじ夏」という松平交流館主催のイベントで、私たち以外の交流館登録団体も、8月中に各種体験イベントを実施しております。私たち少林寺拳法の体験会には、8名の方が参加してくださいました。

交流館職員さんのあいさつから体験会はスタートしました!

☆今までの体験会と決定的に異なる事☆

 さて、今までの体験会といえば、その内容のすべてを指導者が考え実施するというスタイルでしたが、今回はお手伝いに来てくれた4名の拳士たちが流れや内容を考えてくれました。徐々に主体性が出てきました!

 「創始の動機・目的は伝えたほうがいい!」「少林寺拳法をわかりやすく説明するのはどう?」「鎮魂行は絶対やる!」「ミット打やったら楽しい!」「天地拳やるのはどう?」と様々な意見を出してくれただけでなく、「こういった流れでやるといい!」という提案までしてくれました。

たくさんの意見を出してくれました。

準備時間が無かったので、私が少林寺拳法の創始の動機などを説明。次回は拳士たちにやってもらいます!

基本作法などは拳士たちにお手本を依頼。慣れない環境下でよく頑張りました!

☆鎮魂行を終えて☆

 一通り基本作法を行った後、鎮魂行を実施。難しい文言が多い道訓ですが、それでも皆、しっかりと声に出して唱和してくれました。終始、姿勢よく、緊張感を持って行うことができました!

今回体験に来てくれた子たちはとても姿勢が良いです!拳士もいつも以上に姿勢を意識しています!

 鎮魂行を終えて小休憩をはさんだときに、体験に来てくれた子の一人が、「すいません、ダーマって何ですか!?」と質問をしてくれました。いまだかつてこの質問をしてくれた子は一人もいなかったので素直に嬉しかったです。もちろんしっかりと説明はしました!

☆教える経験☆

 基本の突きや蹴り、ミット打は指導者が主となり行いましたが、最後の天地拳第一系の体験は、拳士4名に教える係をお願いしました。それぞれ2名ずつ、体験者を振り分け実施。最後は舞台上でチームごとに発表して終わりました。

 普段は教わるばかりで、時折後輩拳士の面倒を見ることはありますが、全くの初対面の人相手に教えるのは容易ではありません。何かを正しく伝えることの「難しさ」と「楽しさ」、この二つを十分学んでくれたかと思います。

しっかりと体験者を気にかけて教えてくれています!

初めて天地拳をやる子たちにどこまで教えるのか・・・、悩みながら頑張っています!

教わる立場よりも教える立場になるといつも以上にやる気が出ます!

時にはお姉さんたちに助けられながらも、頑張って教えます!教えるのは緊張するよね!

☆今回の振り返り☆

 冒頭にも述べた通り、今回の体験会の大まかな内容や流れは拳士たちが考えてくれたものです。少しずつですが、拳士たちの積極性や主体性といったものを感じられるようになりました。また、教えるという経験を通じて、さらなる成長に期待です。

 体験に来てくれた子たちも、最初は少林寺拳法(特に黒帯の人)に対して「怖いイメージ」を持っていましたが、終わりには「楽しかったです!!!」と声をかけてくれました。たった2時間の体験会でしたが、何か少しでも、少林寺拳法の思想が伝わったのであれば幸いです。

 そして今回の体験会は交流館からの依頼で実現したものです。声をかけてくださって本当にありがとうございました。

 

 拳士の皆、体験に来てくれた子たち、交流館の職員さん、すべての方に感謝申し上げます。本当に良い体験会を実施することができました。今後も地域社会に愛される団体として、日々成長を続けます!

【苦しい時こそ】修練休止連絡【ファイトを燃やせ!】

 緊急事態宣言の発令を受け、5月31日まで集会での修練を休止し、前回同様、動画配信ならびにオンライン等を活用した個別修練に切り替えます。

 相変わらず苦しい中ではありますが、苦しい中にも新たな発見があります。決して挫折することなく、不撓不屈の精神でやれることをやっていきます。