私は、「あんな人間になりたい!」
と、感じた人物に出会ったからなのです。
開祖 宗道臣先生と接した最後の世代。
灰谷健次郎著「天の瞳」主人公「小瀬倫太郎」
私の少林寺拳法での考えや固定願念。
いろいろな理想をくつがえした「自慢のできるアニキ」なのです。
小瀬倫太郎は現在 絵本を片手に全国の子供たちの心を処方するために飛び回っています。
「絵本の読み語り」で、訓を垂れて人を導いております。
私は小瀬倫太郎の影響もあり、愛知長草道院長 私の父でもあります米住治男先生の後押しを受けて、青少年育成と金剛禅運動に励むため道院長になりました。
以前、演武審査を終えた学生拳士たちに
「きみら顔が固い!もう少しリラックスしたら伸び伸びした演武が出来たのにな~」
学生拳士たちは、この日のために毎日毎日、一生懸命に演武の練習をしてきました。
入賞する為に一寸のミスも許されない、そんな緊迫した演武を審判しました。
少林寺拳法の修行を志す者は、どんな急変に対しても常に「平常心」を持って行動する冷静さが必要とされます。
非常時においても気を動転させる事なく自然のままの気持ちで対処出来るよう、普段から修練しておくように指導しております。
「お酒呑んだら、力の抜けた良い演武ができたのにな~」と拳士たちは笑っておりました。
名古屋桃山道院は伝統行事を大切にしております。
春は「新春法会 練習はじめ」
夏は「開祖忌 宗道臣デー」
秋は「達磨祭 だるまさんが転んだ選手権」
冬は「練習納め 名古屋桃山道院名物豚汁うどん」
毎年、年間行事を通して拳士達は学んでおります。
たくさんの失敗や経験を通して、少しづつ成長しております。
私は,1人の優秀な人材、拳士を育てるよりも、名古屋桃山道院の拳士全員が一歩 たった一歩前進できれば素晴らしい事だと考えております。
~私的、笑顔の絶えない「家族」のような道院が理想です。
下は3歳のマメ拳士から 上は60歳オーバーの大先輩まで 日々共に修練しております。
とくに女性拳士が元気の良い道場です。
私の息子は3歳から少林寺拳法をやっております。
何よりも そばで息子の成長を見る事が出来るのでうれしいです。
息子は人前でも緊張することが減り 大きな声も出せるようになり 風邪を引かなくなりました。