ボンバー 【bomber】
小坂井道院に古くから伝わるトレーニング時に 行われる競技。 両方の先端を結び輪っか状になった帯を足首に通し、 足の働きにより、 帯を回転させる動きを基本の型とするもの。 帯が足等に当たり回転が止まってしまったり、 帯が足首から外れてしまうとアウトとなる。 |
種目は大きく分けて、 ①それぞれの者が互いに邪魔にならぬよう 回転をさせ続け、最後までアウトになることなく 残った者が勝者となるものと、 ②それぞれの者が帯をぶつけ合い、 相手をアウトにさせ、最後まで残った者が 勝者となるものの二種がある。 |
①は、実に平和的に行うことになるが、 ②は、バシバシと帯のぶつけ合う音が鳴り響き、 激しいものとなる。 また、帯の回転を相手のスネ辺りに 当てようとする猛者も現れる。 戦う者同士が互いにアウトとなり、 逃げ続けた者が勝者となる「戦わずして勝つ」現象が 起きたりもする。 |
やっている者は体がポカポカと温まるが、 周りで見ている者は、帯の回転によって起こる風により、 足首より下が冷えてしまうので注意が必要である。
なお、競技の生まれたいきさつや、 名称の由来などは、一切不明である。
( 太田知希 ) |