お話 ~ 絵本 「これはのみのぴこ」

まずは、お話から。

「ノミという生き物は、自分の体長の何十倍も高く

飛び上がることができます。

そんなノミにコップをかぶせます。すると、

ノミは飛び上がるたびに天井に頭をぶつけることに

なってしまいます。しばらくした後、コップをどかしてやると、

そのノミはどうなると思いますか。」

「何度も頭をぶつけたノミは、

もう高く飛べないようになってしまいます。」

「本当はできるのに『俺には無理』とか『私にはできない』と、

自分の可能性にフタをしてしまうと、

本当にできなくなってしまいます。

みんなには、簡単に自分をあきらめることなく、

色々な事に挑戦してほしいと思います。」

 

「ちなみに、この高く飛べなくなったノミ。

どうすれば、再び高く飛べるようになるでしょう?」

「隣に高く飛べるノミを並べてやるんです。

すると、そのノミが

『どうした?お前もこんだけ飛べるんだぜ?!』って

元気をくれるんです。で、再び飛べるようになるんです。」

「みんなも、周りに元気を与える人になれたら

素晴らしいですね。」

 

そんな話をした後に読んだのが

「これはのみのぴこ」 

 谷川俊太郎(作) 和田誠(絵) サンリード 

 

最初は、「ん?」という雰囲気でしたが、

途中から「こりゃ後半、エライことになるぞ」という期待から

「ぎゃははは」と大きな笑いが起き、

良い心のウォーミングアップになりました。

 

 

                  ( 太田知希 )

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