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Shorinji Kempo

「パァン!」な技

 

今月、小学校を卒業する6年生拳士4名は

少年部の練習が終わった後も残り、

一般の時間まで延長しての練習です。

この日は防具(少林寺拳法ボディプロテクター)

を付けての剛法の練習です。

 

この防具を付けての練習には

あまり慣れておらず、

少し大きめの防具が初々しいです。

この防具、力強く突いたり蹴ったりすると

「パァン!」と音がします。

身に付いているはずの技でも、

実際に強く当てようとすると

間合いのとり方が少し難しいようです。

しかしながら、数回の練習を繰り返すことで

「パァン!」と良い音のする技になってきます。

 

仲間たちと協力しながら、激しい練習を重ね、

力強い本物の技を身に付けていってほしいと思います。

 

               ( 太田知希 )

本日の法話

少林寺拳法カレンダー(3月)に掲載されている

開祖語録。

 

 少林寺拳法の易筋行の「易」という字は、

 変わるということだ。

 われわれは日々新たに変わっていったらいい。

 昨日までの君たちと

 今日からの君たちとは、ちがうんだ。

 

そんな開祖の言葉を用いての、本日の法話です。

まずは、みんなで声に出して読んでみます。

 

今日の修練でみんなは変わることができたかな?

基本練習の時も、演武の練習の時も力いっぱい

懸命に練習して、先生に褒められたよね。

技が上手になること、それが変わることなんだ。

小さい子の面倒をみることができたり、

一緒に遊んであげることができるようになることも

変わること。

悪い方に変わっちゃぁイカンけども。

少林寺拳法の修行を通じて、

自分を変えていくことが大切です。

                 ( 太田知希 )

絵本「あんぱんまん」「うまれてきてくれて ありがとう」

本日、練習のはじめに絵本を読ませてもらいました。

「あんぱんまん」 

   やなせ・たかし(作・絵) フレーベル館

巻末にある、やなせ氏の

「ほんとうの正義というものは、けっして

かっこいいものではないし、そして、

そのためにかならず自分も深く傷つくものです。

そしてそういう捨身、献身の心なくしては

正義は行えませんし~」

「それでも顔は、気楽そうに笑っているのです」

などの話も合わせて読んでみました。

そして、練習の最後にママさん拳士が

一冊読んでくれました。

「うまれてきてくれて ありがとう」 

 にしもとよう(ぶん) 黒井健(え) 童心社 

 

いのちのあたたかみを感じるステキなお話に、

ほっこりした気持ちで

本日の修練を終えることができました。

子ども達の心の中にも、

あたたかな何かが残ってくれたら嬉しいなぁと思いました。

                 ( 太田知希 )

太鼓

県大会や行事などの冒頭に行われる太鼓。

 

ドン ドン ドン  ドンドンドン 

ドドドドドド 「ヤァッ!」 ドン ドン ドン。

 

小坂井道院では、普段から修練のはじめに

毎回太鼓が叩かれます。叩くのは少年拳士たち。

6年生も1年生も全員が順番で叩く係をします。

皆、何度か叩いたことがあるわけですが、

今回、道院長より改めて

「正しい太鼓の叩き方」を学びました。

太鼓を叩く時の正しい構えや、

叩くリズムを学びます。

新聞紙を丸めて

「練習用myバチ」を作り練習します。

 

太鼓の高さに立てた柔法マットを叩く組、

サンドバッグを囲み練習する組に分かれます。

 

「もっと右腕を上げて」

「もっと肩を入れて叩いて」などの

指導が入ります。

最後は、一人ずつ本物の太鼓を叩きます。

皆、しっかりとした構えで、

また正しいリズムで叩くことができました。

 

たとえ小さなことでも

「できなかったことができるようになる体験」の中で、

「変わることのできる自分」を発見させるような

指導が大切だなぁと思いました。

次回からの修練での太鼓では、

今回の練習で身に付けたことを生かして、

カッコよくキメて下さいね。

                  ( 太田知希 )

目指す場所

 

6月に行われる県大会に向けての

演武の練習が始まっています。

本日の練習では、演武練習の最後に

皆の前で発表をしました。

 

演武の構成も覚え、最後まで通せる組もあれば、

途中までしか完成していない組もありましたが、

とりあえず現時点でできているものを

発表しました。

その後、一組ずつ

「自分達の演武が何点だったか?」を言ってもらいます。

「50点くらい?」という組もあれば、

「んー…5点」という組もありました。

最後に、「それじゃあ、みんなは何点を目指して

演武の練習をする?」という質問に答えてもらいました。

どの組も「100点!」の声。

 

次回の練習からは、「100点」を目指して、

拳士一同張り切っていかなければなりません。

「気合い入れていくぞ!」 『オーッ!』

              ( 太田知希 )

本日の法話

2017年の少林寺拳法カレンダーに

書かれた開祖語録。

これを使って佐竹道院長の法話が行われました。

「2月」には、多度津駅前に建てられた

「少林寺拳法発祥のまちモニュメント」の写真に

開祖の言葉が載せられています。

 

『何となくの人生と、

何かに生きがいを感じて

一生懸命やる人生というのは、

これ全然変わってくる。

一日は一日。

その日一日の生き方がいちばん問題なのだ。』

まずは、拳士全員で声を出して読んでみます。

 

例えば、あいさつひとつをとってみても、

何となくいい加減に「おはよう」と言うのと、

心を込めて言う「おはよう」とでは大きな違いがあります。

いい加減な「いただきます」と、

心から感謝しての「いただきます」とでは、

自分の心へ響くはたらきにも大きな違いが生じます。

 

楽しい話も織り交ぜながらの法話に、

拳士たちは楽しく真剣に聞くことができました。

                 ( 太田知希 )

バランスボール

 

準備運動後のトレーニング、

今回はバランスボールを使って行いました。

 

まずは、バランスボールの上にまたがり、

手を使わない状態で

誰が一番長く乗っていられるか競争です。

普段から、練習の始まる前に

バランスボールを使って遊んでいる子も多く、

皆上手に乗ることができるようです。

次は、バランスボールに乗った状態から前へ移動します。

誰が速く進むことができるかな?

これは先程よりも難しいらしく、

子ども達も真剣な表情です。

なかなか上手くいかない子もいたようです。

 

しかし、バランスボールの上に乗ることも

まともにできない私から見れば、

皆とっても上手に乗れており、

「すげぇなぁ…」と感心するばかりなのでした。

                ( 太田知希 )

絵本 「はせがわくん きらいや」

 

本日は練習の最後に絵本を読みました。

「はせがわくん きらいや」 長谷川集平(作)

 

「ぼくは はせがわくんがきらいです」

「長谷川くんといっしょにおったら

           しんどおてかなわんわ」

「大だいだいだい だあいきらい」

などという言葉が並びますが、

やさしさや思いやりに満ちた、ステキな絵本です。

序盤こそ「くすくす…」と笑い声が出ますが、

中盤ころから子ども達の雰囲気が

変わってくるのを感じます。

読み終わった後、最後の2シーンを見ながら

「やさしさ」についてのお話を少ししました。

 

「例えば、あんぱんまんは自分の顔を

お腹の空いている人に差し出してあげるよね。

この本の子も、野球をしていた時間を捨てて

長谷川くんを助けてるよね。

誰かのためにやさしさをあげる時には、

自分の大切な時間を捨てる覚悟が

必要なのかもしれないね。」

                ( 太田知希 )  

コー チュー テー

 

 

技の練習。

普段は資格別に分かれて行いますが、

今回は全員まとめて同じ技を練習しました。

 

練習相手も、普段の相手ではつまらない、

ということで高学年・中学年・低学年の3人組を作り、

いつもとは違う相手との練習になりました。

道院には、学年も学校も異なる仲間たちが集まっています。

そんな中で色々な人との関わりを持ち、

協力しあいながら互いに成長しようとする事には、

教科書からでは学ぶことのできない

大きな意味があると思います。

 

先輩拳士は後輩の面倒を見たり、後輩拳士は

先輩の姿から「あんな風になりたいなぁ」と憧れを抱いたり、

技の練習をしているようで、

実はもっと大切なことを学んでいるような

ステキな指導ができたらなぁと思います。

                 ( 太田知希 )   

お話 ~ 絵本 「これはのみのぴこ」

まずは、お話から。

「ノミという生き物は、自分の体長の何十倍も高く

飛び上がることができます。

そんなノミにコップをかぶせます。すると、

ノミは飛び上がるたびに天井に頭をぶつけることに

なってしまいます。しばらくした後、コップをどかしてやると、

そのノミはどうなると思いますか。」

「何度も頭をぶつけたノミは、

もう高く飛べないようになってしまいます。」

「本当はできるのに『俺には無理』とか『私にはできない』と、

自分の可能性にフタをしてしまうと、

本当にできなくなってしまいます。

みんなには、簡単に自分をあきらめることなく、

色々な事に挑戦してほしいと思います。」

 

「ちなみに、この高く飛べなくなったノミ。

どうすれば、再び高く飛べるようになるでしょう?」

「隣に高く飛べるノミを並べてやるんです。

すると、そのノミが

『どうした?お前もこんだけ飛べるんだぜ?!』って

元気をくれるんです。で、再び飛べるようになるんです。」

「みんなも、周りに元気を与える人になれたら

素晴らしいですね。」

 

そんな話をした後に読んだのが

「これはのみのぴこ」 

 谷川俊太郎(作) 和田誠(絵) サンリード 

 

最初は、「ん?」という雰囲気でしたが、

途中から「こりゃ後半、エライことになるぞ」という期待から

「ぎゃははは」と大きな笑いが起き、

良い心のウォーミングアップになりました。

 

 

                  ( 太田知希 )