本日は、専有道場からのスタート。夏の暑さを感じさせる好天の中、皆が集まります。
つい何週間か前まで「寒い、寒い」と言っていた気もしますが、あっと言う間に「暑い、暑い」と言う気候に。ここ数年、四季を感じる間も無く、暑さ寒さが過酷な時期に移行する様になった気もしますが、それでも日本の中では愛知県は穏やかな方でしょう。コロナ禍の前から、少子高齢化の影響から拳士数減少が叫ばれていますが、それでも産業のしっかりしている愛知県下では、恵まれている方でしょう。その恵まれた環境に感謝して、挫けず諦めず活動を継続させていきたいものです。
3月の人事異動とまん延防止重点措置の解除により、久しく参座を控えられていた、Nさんも久しぶりの専有道場へ。また4月入門の小2白帯A君も、初の専有道場にお母さんに連れられて1番乗りです。ここ2年間の入門者の保護者の皆さんは、月1回の道院修練時の距離の長くなる送迎をこなして下さっていますので、今後Nさんと私の車2台では、専有道場からの移動に支障が出る事が予想されます。ですので、今月からグループLINEでの参座者数の把握と、14時半からの送迎の可能な方を募る事にしました。今回は、Wちゃんのお母さんに御願いし、今日の朝の時点で欠席の連絡を頂き、2台で移動する事にしたのですが、昇級試験で送迎している車の中で、皆が楽しそうに雑談しているのを見るにつけ、時々は「小ドライブ」の機会が有るのも良いかと思い、再度Wちゃんのお母さんに協力を御願いしましたところ、Wちゃんもお母さんが来てくれる事を楽しみにしていた様で、快諾を頂きました(笑)。
鎮魂行後の学科・法話では、知人の本山職員さんが書かれているページを回し読みします。小2のA君はほとんどの漢字を読めませんでしたが、先に隣りの人に読んで貰った文を音読させる事で、何とか混ざります。ページの内容が、自分の可能性を信じる事でチャレンジ出来る人間の性質について書かれていましたので、時折り止めながらその内容を皆に説明しました。読めない文字を音読出来る様になったA君の姿を示す事で、他の人達にもその内容を実感出来た様に思います。
場を変えて、易筋行を。易筋行のスタートは、私が遅れて到着する事が多いので、準備運動やウォーミングアップの主座を「無茶ブリ」し、先に始めていて貰いますが、緊張の中で何かしらを指示し動きます。今日は小5のY君に御願いし、終えた後に皆に「そちら側に立っている時に、自分が前に立ったらどうしようとイメージして聞く様に」と伝えました。指示されないと動けない・自分で考えて判断出来ない人を目指しての修行ではありませんので、少し緊張感の有るストレスの掛かる時間を受け取って貰おうと思います。
今日は4月入門のA君の、初の長目の土曜日参座。少しずつ出来る事を増やす為に、ウォーミングアップの内容と基本の突き蹴り受けを交互に入れて、身体操作のコツを伝えます。これは先に入門している「先輩」達にも有益な時間であり、何の為にそれをしているのかを意識した上で、反復する事が必要でしょう。
その後、幾つかのグループ分けをして習熟に努めます。Nさんが参座して下さると、小6茶帯のH君の科目の復習も出来ますし、それに続く存在である小6緑帯のH君の科目の習熟の時間も取れます。その間、その下のグループの相手を私が出来ますので、少しゆとりを持って全体に目を配る事が出来るのも、有り難いところです。
ラスト20分を過ぎたところで、拳サポーターとすね当てを着けての運用法を。今日は、中段攻撃に対する防御・反撃を中心に行いました。最初は中段突に対する反撃、次は中段蹴りを退って受けてからの中段突に対する反撃、最後にカウンターで順突を当てる、と段階を進めて行きました。タイミング的に付いていけない人もいましたが、最後に3つの段階のどこで反撃するかは、自分で選択出来ると言う事を説明し、限定無しの空乱を数回。久々参座のNさんも含めて、皆暑い中で奮闘していました。
時間的には結構オーバーしてしまいましたが、全体的に良い雰囲気で易筋行を締めくくる事が出来ました。この時間・空間が有る事が当たり前ではないとしっかり感謝し、少しでも多く長く再現出来る様に努めて行きたいと思います。