本日も泉田市民館での修練。秋の気配も感じつつ、まだまだ暑い日差しの中、鍛錬に励みます。
今日は、刈谷北道院の在籍小学生の通う4つの小学校の内、2校で午前中に運動会が開催される日。以前の様な大掛かりな行事が開催されなくなって久しいですが、それでも終了後の家族の団欒の時間もあり、欠席者が多数の予感。それでも、逆に運動会の無い人が参座する予定だと言う事を考えると、お休みにするのも気が引けるもので。と言う事で、若干いつもと違う内容で、技術を楽しむ時間にしようかと想定して作務を行います。
掃除機を掛けている時に参座した最初の2人は、見事に運動会の無い学校の2人。その後、続々とお休みの連絡を頂き、運動会が有りながらも、2週間後に昇級試験を控えて遅れても参座しますと御連絡頂いたE君と、発明クラブ後に終了30分前に到着する予定のA君と4人に成りそうな気配です。
まずは、小5緑帯のY君と小3黄帯のA君とで、立っている相手を傾ける・傾けた相手と場所を入れ替わる・入れ替わる時に相手を投げる、と言う段階に分け、投げの原理を練習しました。今日は部活動明けに参座する予定で疲れて寝過ごした小6茶帯のH君なら、あっさりこなしてくれそうな内容ですが、2人は想定していたよりかなり苦戦します。手足に力みが出るのはあるとして、踏み出す足が違っていたり、入れ替わる向きが違っていたりと、「何を観てたの?」聞きたくなる現象も起きます。遅れて参座したE君も、同じ様に向きを間違えたりしましたので、「手本を観る時は、観ました・聞きましたで終わるのではなく、これから自分がやるんだと思って観てね」と伝えて、何の為に今のこの時間が有るのか、意識する事の大切さを説きました。
学科・法話の時間でも、自分で意識する・自分で点検する事の大切さを説き、その意識があってこそ「自己確立」のスタートに立てると説き、その為の易筋行だと伝えました。その易筋行の時点で躓いてしまっては意味が無いですが、そこで挫けず諦めず、粘り強く取り組めてこその自己確立でしょう。
鎮魂行後の自由練習では、まずはE君の少年六級受験の科目であり、昨年9月に少年八級に合格して以降、七級を受験する為に覚えなければいけない法形を全く覚えようとしないA君の為でもある「内受突(裏)」と「上受突(表)」を。細かいポイントは、少年五級受験を視野に入れ始めたY君でもイマひとつの状態ですが、当のA君はもっとうろ覚えの状態です。今日の修練スタート時に、今後の他のヒットの受験スケジュールの予想を伝え、11月に受験しなければ3月しか空いていない事を伝え、この10月で七級を受験出来るレベルまで上げる事を伝えましたが、果たしてどうなりますか。
16時を過ぎ、発明クラブ明けのA君が到着。自己点検の感覚と言う意味では、更に手強いA君が加わり、全員で「天地拳第一系・単演」の習熟を。身体の向きや足幅やつま先の向きまで、毎回同じ事を言われても気を付けられないA君ですが、最近返事はしっかり出来る様になりましたし、話を聞く時に目線を合わせられる様に成って来ました。思えばその相手をしている面々も、集中力も無ければ技術的なセンスが有る訳でもないですが、入門当初に比べれば続けて来た分成長しています。A君に「あなたが入門して半年経ったよ。もう少し進歩していて欲しかったけど、出来る事も増えて来たね。そのスピードを挙げたいかどうかは、自分で決めて意識して」と伝え、締めの気合い出しに入りました。
久々の片手で足りる人数の参座ですが、「門信徒ゼロ」からスタートした事を考えれば、この少人数でそれぞれにとって意味の有る時間・空間に出来なければいけませんね。少人数でもテキパキと作務を済ませ、仕上げのお菓子を私が分配し、皆を見送って帰路に着きました。