本日も、泉田市民館での修練。秋の涼しさを感じる中、鍛錬に励みます。
台風その他の影響で、1週間前に比べて随分涼しくなりました。いよいよ冷房代の要らない「鍛錬日和」の秋が来たなと思っていましたが、ホールに入って掃除機を掛けていると、どんどん汗ばんで来ます。「こりゃ、まだクーラー無しじゃ厳しいなぁ」と思い、ウォーミングアップに入る前に「今、暑い人~!」と聞くと、ほぼ全員の手が挙がりましたので、今日も1時間分の冷房代節約で終わりました。
作務終了後に、小3黄帯のA君と暫しの「お話」を。9月が終わると、小学1年生で入門して丸2年が経つことに成るA君ですが、常に意欲と集中力が散漫な様子。「あなたって、叱られる事好きなの?」と言う質問から入り、どんな気持ちで毎回参座しているのか、自分の取り組みが周囲の人の目にどう映っていると認識しているのかを聞いてみました。いつの間にか、刈谷北道院の小学生の中で、「ナンバー3」の拳歴の立場に成っているA君。それに相応しい振舞いや取り組みをしてくれると有難いのですが、はてさて。
今日の基本演練では、シンプルに振身とそれに伴う足捌きのみを、相対で確認する時間を多めに取りました。突いたり蹴ったり、それらを組み合わせて動いたりではなく、ただ向かい合って身体と足を捌くだけ。それだけでも「簡単では無いなぁ」と思いますが、単純な動きでレベルと理解度を挙げる事によって、より複雑な動きの水準も挙げて行きたいものです。
学科・法話の時間では、開祖が何故金剛禅を開創され、少林寺拳法を創始されたかのページを回し読みしました。先般から読み込んでいる達磨に関するページと若干時系列を整理した説明が必要だったものの、何故現代日本人ん少林寺拳法の修行が必要なのかを質問し、何人かの意見を聞ける段階まで行けました。
鎮魂行後の自由練習では、3週間後の昇級試験を控えた、小4白帯のE君と小5緑帯のY君の「事前審査」を行い、その他の人達はそれぞれに課題を与えて、小6茶帯のH君に観て貰う事にしました。夏休み明けから暫く体調不良で休んでいたE君は、習熟度としては各所に不備が有る様子。何とかあと3週間で仕上げるかと思い、事前審査で伝えた課題を、他の人達と高める様に伝えて、H君に来て貰いY君の科目の点検に入ります。
4年生から土曜日のみの参座と成り、週1回の修練だけでレベルアップをしなければいけないY君ですが、こちらもいつの間にか小学生の「ナンバー2」の立場です。その他の緑帯や白帯の面々と比較すると、何だかんだ技術レベルは高くなっていますので、その他にも「先輩として」の在り方と技術に対する意識をリンクさせて伝えます。「ややこしい」部分ではありますが、そのややこしさに負けずに求めて行動出来る様な意欲を、上手に引き出したいものです。
Y君とH君に試験の先に有る技術のポイントや応用を伝えて時間を長く取りましたが、その間その他の人達は適当に遊んでいる人達がほとんど。ついさっき習熟度が低く深刻な表情をしていたE君もしっかり励んでいるとは言えない状態です。締めの前に何人かに成果を発表して貰いましたが、その内のE君は課題として伝えた「上受突(表)」を全く変えられていない状態で披露しました。なので、冷たく低いトーンで「試験が近いのに、レベルが低い状態と解ったよな。それで、この30分間でどれだけ上手くなったの?成ってなかったら、この30分間は全く無意味だよな。それで良いのか?」と説教です。それ以上に、一緒にやっていた同級生のH君と小5白帯のA君に、「試験が近いE君と一緒に練習してて、彼のレベルは全く挙がってない。あなた達は何を考えて、どんな取り組みをしていたの?」と詰めます。散々空気を冷やしておいて、最後に「つまりこれが自己確立と自他共楽の大切さでしょ。解る?」と聞くと、「はいっ!」と大きな返事が返って来ました。
締めの気合い出しも、一度やってから「今、100%の気合い出せた人?」と聞くと半数以下だったので、やり直します。やり直しでも全員で大きな気合いを出せた事を実感すると、皆の表情に張りが出ます。そんなこんなの繰り返しで、少しでも皆の意欲を引き出し、参座する甲斐の有る空間を創り出したいものです。