12月17日(土)の修練。 | 刈谷北道院

12月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい雨がパラつく中、鍛錬に励みます。

今日は事前に数名の欠席の連絡を頂いており、参座予定のメンバーの顔触れと参座するタイミングを鑑みて、修練内容を想定します。作務の完了にも時間が掛かるかなと考えていましたが、小5緑帯のA君を始め、来た人から割とテキパキ動いてくれたので、易筋行スタートの時間より早く終われました。明日の朝に、地区の役員さんや市民館の利用者団体の代表が集まって、市民館の大掃除が行われる事もあり、作務で使用した掃除機のフィルター清掃の信号を観て、私は掃除機の清掃を始めました。他の人達は鬼ごっこに夢中でしたので、しばらくそのまま遊ばせておこうかと思いましたが、先日少年六級に合格した小4緑帯のE君が「準備運動、始めますか?」と聞きに来てくれましたので、「各自でやっておいて」と伝えましたら、何故か準備運動もそこそこに、自分達で決めた組み合わせで易筋行を始めました。「自主性・主体性が付いて来たのかな」と希望的観測をして、その様子を観ながら、フィルター清掃を進めました。

易筋行に入っても、想定していた内容をほぼほぼすっ飛ばして、組み合わせを変えながら思いつきでやる内容を決めます。大抵話を聞いていない小2白帯のA君には、「ちゃんと聞いてるか?」と度々声を掛け、都度集中する事を促します。他の人達にも、「今聞いた事を、自分が他の人に伝えられる様な聞き方をして。技の手本を観ている時は、今からこの動きを自分がやるんだと思って観る様に」と伝えていますが、学科・法話の時間でも、その意識を持っている人とそうでない人の違いは、聞く姿勢にそのまま表れて来ます。読本の中にあるキーワードを何人かの人に暗唱して貰いましたが、試験に出る出ないに関わらず、自分から「覚えよう」と言う気持ちに成ってもらえる様に、上手く誘って行きたいものです。

キックミットを使用しての当身の後に、鎮魂行を。今日も打棒役を小5緑帯のA君にやって貰いましたが、瞑目している人の前側を歩こうとしたり、回るルートを1列抜かしてしまったり、「この役割りも、注意点を直前に伝えないと出来ないか」と、覚える事・自分で気を付ける事が苦手な人達への伝え方で、もっと工夫がいるなと感じます。

打棒役の改めての説明を終えて、残り時間が1時間と成ってしまいましたので、休憩に入る前に「自由練習は1月に少年五級を受けるA君・Y君の練習を、全員でやりましょう。A君とY君は、今自分がやらなきゃいけない事を、3分で科目表から探して来て」と伝えて、休憩に入りました。しかし、休憩に入った途端に、A君とY君がじゃれ始め、小2白帯のA君も混ざって遊び始める始末。「自分達に対して出された指示に対しても、まともに聞いてないんだな」とガッカリしますが、彼ら自身には一切注意をせずに、他の話を聞く時に気を散らしてしまいがちな人を数人呼び寄せ、自分達は同じ失敗をしない様に伝えました。火曜日の修練時に、同じ様に気を散らしていたA君・Y君に、激烈な説教をしたばかりなのですが、「同じ事を、何回言わせるんだ?」と冷たいトーンで改めて自覚を促します。と言って、それで変われる人達でもないですし、ただテンションだけ下げられても困りますので、程々にして「特訓」に移りました。

この2人に限った事では無いですが、話を聞いていないだけでなく、見ている動きを立体的に自分に置き換えてイメージする事や、「やっているつもり」の自分の動きが適切なのかどうかを、点検する事が苦手な人がいます。そもそも武道に関わる時間が無ければ、私自身も自己点検の感覚なんて持っていなかったでしょうから、珍しい事でもないのかも知れません。ただ技術レベルは挙げて貰わないと、受験希望に応える事も出来ませんので、まずは鈎手守法をしている時の、手の形・状態や体勢・ポジション取りを繰り返します。なかなか向上しない上に、すぐ忘れてしまう2人ですが、とにかく繰り返すしかありませんね。他の人達も全く同じ事をして、先ずは動きを覚える人や、更に上の感覚を探してもらう人等、それぞれに合わせた課題を提示しました。

後半はグループ分けしての習熟に入りましたが、主役のA君・Y君の意識や習熟度はあまり挙がりません。それでもそれぞれの組み合わせで、それなりに楽しそうに取り組んでくれていましたので、「まあ、良しとするか」と切り上げ、締めの気合い出しと冷たく強い雨に変わった寒空の下での作務を終え、帰路に着きました。

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