本日も、泉田市民館での修練。昨夜から続く雨の中、鍛錬に励みます。
今日は、月末に昇級受験を予定している小5緑帯のA君・Y君・小4黄帯のR君・白帯のH君の4人が、受験出来るレベルに到達しているかの見極めを予定していた日。15時からのスイミングの為にR君が早上がりするので、それまでの時間にまず少年六級の見極めを行い、その間副道院長のNさんに指揮して頂こうと考えていたのですが、午前中にNさんから長女のRちゃんの大学受験の送迎の為に休む旨の連絡を頂きました。小学3年生で入門し、中2の3月に刈谷北道院初の准拳士初段に、同級生のМちゃんと共に成ったRちゃん。いつの間にか大学受験する年齢に成っていたかと、感慨深いものです。
Nさんの代わりに小6茶帯のH君に指揮を御願いするかと考えていましたら、H君のお母さんから部活動の為に到着が14時過ぎに成るとの連絡が。ですので、受験予定者4名を前に並ばせ、他のメンバーにも同じ内容で、基本の審査をする事にしました。さすがに月末に受験すると成って、他のメンバーよりは集中はしているものの、そこかしこで技術的未熟さや意識の低さが観えて来ます。技術レベルもそうですが、「自分の試験に対して、真剣に全力で取り組む」ぐらいの事は、最低限出来る様にしておきたいものです。
その後到着したH君に任せて、少年六級を受験するR君・H君の確認を。技術面はそこそこ出来ているものの、気迫や残心等の意識面で抜けの多い2人。静かなトーンで技術的ポイントを指摘しますが、それよりも「自分でやる気に成る」と言う部分を、自ら掴んで欲しいものです。その後の学科・法話では、私自身の資格試験に関連して、普段の習熟に向けた取り組み方や、試験当日の自分に適した準備や心構えの整え方を説きました。聞いている人に何がどれだけ伝わったかは判りませんが、何かしら、自分の日々の生活に活用してくれる嬉しいですね。
学科・法話明けに、スイミングに向かうR君にお菓子を渡して送り出し、キックミットを使用しての当身に入ろうとしましたが、学科・法話で話したかった事として、Rちゃんと一緒に准拳士初段に合格したМちゃんが、元々は引っ込み思案だったものの、少林寺拳法で気合を出す事によって、人前で声を出す事が出来る様になり、小学校5年生の時には児童会会長に立候補して当選するまでになった事を話し、これまで学級委員等をやった事がある人がいるか聞いてみたら、小6茶帯のH君と小5緑帯のWちゃんのみでした。「少林寺拳法は、社会に役立つリーダーを育成する為に創始されたものなんだから、もしやれる人は4月からの新学期で何かに立候補してみ」と話しました。本当に立候補する人がいるかどうか、4月以降が楽しみです。
鎮魂行後の自由練習では、少年五級を受けるA君・Y君の見極めを。他のメンバーはH君の指揮の元で進めて貰います。今日は,小2白帯のA君が発明クラブの為に16時過ぎに到着する予定でしたので、A君が来てからは「龍王拳第一系・単演」をやる様に伝え、受験者の見極めを進めますが、自分のレベルを挙げる為に必要な準備・段取りをほとんどしないA君・Y君は、なかなかに手が掛かります。それでも、動く前に法形毎のポイントを言葉で説明する様に求め、自分で口にした言葉を意識して動けているかを観ました。出来ていない部分も多いものの、見極めの時間内でも意識が高まっているのを感じましたので、残り2週間を自分のレベルを挙げる為にどう使うか、しっかり意識する様に伝えて、見極めを終えました。
その間、後ろで「龍王拳第一系・単演」をやっているメンバーが、集中して取り組んでいる様に観えなかったので、「やれやれ、また説教か」と思いながら8人にやって貰いましたが、普段話を集中して聞けず、自分の身体の動きを点検するのが苦手な小2白帯のA君が、号令に合わせて動かす手足と身体の向きは間違えずに出来るレベルに成っていた事には驚かされました。これも、本人の意識だけでそこまで到達出来る訳も無く、真剣に取り組んでいる様に観えなかった先輩達が、実は効果的な関わり方をしてくれていたいのかと、目の玉を洗われたような想いがしました。
その後の締めの気合い出しも良い感じでしたが、この雰囲気の良さを活かしつつ、すぐには結果を出せなくても、小学生達に任せる時間も増やしてみようかと思いながら、帰路に着きました。