本日も、泉田市民館での修練。暖かな日差しと涼しい風の吹く中、鍛錬に励みます。
ここ数日、「夏日」だったこともあってかホールの中に入っても、じんわり暑さを感じる陽気。今シーズン初めて窓を開け放して修練に入りました。序盤の作務は、私1人で行っていたのですが、その際に隣りの和室で行われる泉田子供会の茶道教室の段取りをされてる女性と御会いしました。この方、2012年度・13年度の泉田子供会会長であり、その後「泉田町盆踊り大会」の太鼓教室や、土曜日午前中の卓球教室、月1土曜日午後の茶道教室の段取りをされている方で、10年前の少林寺拳法の体験会のスタートや、その年度末3月の刈谷北道院の第1回演武祭開催にも御協力頂いた方です。10年経ってもお互い地区の活性化に尽力出来、笑顔で言葉を交わせる関係を保てている事に感謝・感謝です。
今日は5月に少年五級受験を希望している、小5緑帯のE君の習熟に重きを置いたメニューにしようと考えていましたが、自身で作成した各自の「修練メニュー」を観ると、それ以上に盛り沢山の内容。取り合えず、計画した通りに一通りこなそうと、体捌き・足捌きから上達を目指します。基本の身体操作のレベルも、一朝一夕には向上しませんが、少しでも継続してやっておきたいもの。学科・法話でも引き続き「修行の心得」のページを読みましたが、「数をかける」に対して「ただ、繰り返し何回やりましたで終わるのではなく、正しい動きを丁寧に繰り返す様に。『似た動き』の繰り返しで終わらない様に」と伝えました。説明を終えた後に、「意味が解らない人居る?」と確認すると、いつも通り話を聞いていない小6緑帯のA君が手を挙げましたので、タオルを使用しての「キャッチボール」をしながら補足説明をすると、A君自身もしっかり理解・実感出来た様で、伝える為の工夫の重要さを改めて実感しました。
鎮魂行の前に、「景気付け」にキックミットを使用しての当身を。順蹴を運歩を使わずに・差込足を使用して・間合いを詰めてくる相手に対しての待ち蹴で、の3パターンで行いました。それぞれに必要な意識を手本を示しながら伝え反復を行いますが、しっかり聞いている人は上手く出来ないまでもあれこれ試して向上へのきっかけを掴もうとしています。それを繰り返していれば、それなりの期間を経て成長出来そうだなと、手応えを感じます。
当身の最中に小4黄帯のA君とはしゃいでいた小6緑帯のA君が、「指を突き指した~!」と痛がっていましたが、「うん。気のせいだ」とそのままにして鎮魂行に入ります。が、鎮魂行を終えても「道院長、やっぱり小指が痛いです」と申し出て来ますので観てみると、右足の小指が腫れている様です。聞くと、当身の最中に小指だけでミットを蹴ってしまったらしく、会議室の冷凍庫の中にあった保冷材で指を冷やし、「骨折じゃなきゃ良いけどなぁ」と思いつつ保護者の方に連絡しますが、買い物に出ている最中との事で、整形外科等も休みに成っている時間帯でもあったので、保冷材で冷やしたまま見学させ、修練終了時間に迎えに来て頂く様に手配しました。
自由練習は、A君には見学をさせた状態で2人一組を作ってそれぞれに課題を与えた相対演練を。私は各組をぐるぐる回り、それぞれにアドバイスを伝えつつ、時折り「じゃあ、試験のつもりでやってみて」と若干の緊張感を持たせます。全体的なレベルアップとしては充実していたとは言い難い状態でしたが、やっている人達は割りと良い雰囲気の様で。「前受身」の練習と締めの気合い出しも上手にこなし、皆で協力して作務を終え、帰路に着きました。