3月15日(土)の修練。 | 刈谷北道院

3月15日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。今にも雨が降りそうな曇り空の下、皆が集まります。

専有道場の在るマンションに着き、荷物を降ろそうと車を停めると、人影が見えます。暫く腰の手術でお休みされていたSさんと息子の小1白帯H君が、既に待たれていました。Sさんはまだまだ万全な状態ではなく、3か月は運動禁止だそうですが、焦らず養生して頂きたいものです。

作務・鎮魂行を経て、「あ・うん」を使用しての学科・法話を。「宗門の行」のぺージを回し読みし、「自分をしっかり立てられない人は、相手に合わせる事も出来ない」と、「自己確立」と「自他共楽」を目指す意識の大切さを説き、技術を通じて強固且つ柔軟な人間性を養い、修練中だけでなく日常生活でもその意識を継続し、その上で「幸福な人生」を送る様に伝えました。果たして、どれだけの人に、どう届いたでしょうか。

場を変えて、易筋行を。市民館から参座の小5四級のA君も含めて、移動稽古から。暫く息子さん達の大学受験・高校受験に備えて参座を控えていた副道院長のNさんが、今日は市民館からいらっしゃる予定でしたので、中2初段のH君の二段科目をやろうとしていたのですが、なかなか到着しません。先日の審判員講習会で、ちょうど忘れていた「裏合掌固」を確認出来たので、それをやろうとH君に話すと、Nさんが熱で休むとの言葉が。グループLINEを確認すると、H君からの30分ほど遅れるとの連絡の前に、Nさんの欠席の連絡も有りました。

と言う事で、急遽H君には小5A君との「逆小手」の習熟に回って貰い、K君・Rちゃん兄妹が到着してからは、K君の月末の少年五級受験に向けた予備審査の相手もして貰いました。元々運動が得意ではなく、また理屈っぽく弱音や言い訳を言いたがる性質のK君ですが、「課題」に対してひたむきに取り組める良さが有ります。試験と同様の内容で進め、随所に「妙な身体のひねり方・力み方をするなぁ」と思わせる個性的な動きを見せますが、入門当初からのその癖も、徐々に修正して来ていますし、全体的には随分向上しています。もしかすると、「人生に有益な修行」を最も体現してくれる存在になってくれるかも知れないと、秘かに期待しています。

予備審査が終わり、残りが20分ほどでしたので、全員でじゃんけんして貰い、決めた順番で組み合わせてそれぞれに合わせた内容を行う、「リアル自由練習」の簡略版を。Rちゃん・H君で、キックミットを使用しての「脚刀蹴」を。中2H君と小4A君で、「小手抜」、「逆小手」、「龍王拳第一系・相対」を。A君・K君で、「片手寄抜」の抜く瞬間の動きだけをやって貰いました。

本当は、やる事も自分達で考えて欲しいものですが、時間もない事ですし、そもそも自分の「課題」を普段から意識出来ている人も少ないですから、もう少し後の段階でしょうね。ただ、それぞれにアドバイスをして回っていると、それぞれに良い雰囲気を感じます。「人生に益有る修行」、「幸福感を抱ける人生に活きる修行」に近付けそうな雰囲気も感じながら、締めの気合い出しと作務を終えて、帰路に着きました。

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