5月31日(土)の修練。 | 刈谷北道院

5月31日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。雨がパラつく曇り空の中、鍛錬に励みます。

本日も、「少数精鋭」での修練(笑)。人数が少ないと、誰を「主役」にして修練を進めるか判り易いので良いのですが、「伝道」の為には「人を増やす」事が大前提ですので、そちらへの努力・工夫も欠かしてはいけませんね。

一昨日ぐらいから、花粉症やその薬の影響からか喉に痛みが有り、声を出す事を少し控えて進行。スタート時に小5六級のA君と小2白帯のH君にこの数ヶ月作って渡そうと考えていた、「構えのポイント」のプリントを渡しました。天地拳を一系から六系まで一通り通した後、プリントで構えのポイントを確認。一人ずつ前に立って構えを整えてから、それを意識しながら「天地拳第一系・単演」と「相対」に進めます。構えや身体操作の面では、やはり小6四級のA君は頭一つ抜けていますね。

先週私が「掛けられ役」を務め、「逆小手」のレベルがグッと挙がった小6四級のA君。火曜日の時点でもそれを忘れずに出来ている状態をキープしていました。それが嬉しかったのか、今日の修練時でも積極性や観方・聞き方の集中度が違っていました。A君やH君へも技術面や整列している際の声掛けをしていて、今までほとんど見せた事の無かった「先輩らしさ」を体現出来ていて、中3初段のH君と似たような雰囲気も感じました。

鎮魂行の時間が来たのですが、喉の調子がどんどん悪くなっていきます。「今日はサボるか」とも思いましたが、主座や打棒役を他の人にやって貰うつもりで、作法等を伝えていましたので、急遽今日やってみました。小6四級のA君は「打棒なら出来るぞ」とアピールしてましたが、「主座やって」と伝えると「え~!」と言いつつ断りません。打棒役は小5六級のA君に御願いしましたが、小6A君中心に打ち方の復習をしていましたし、教典の巻き方の細かい部分も「まあ、これは出来なくても良いから適当に巻いて置いて良いよ」と伝えても、小6A君は指の入れ方等もしっかり観て何度かチャレンジしていました。

鎮魂行を始める前に、「A君も初めて主座をやる訳だから、あなた達が大きな声を出して励ましてあげんといかんよな」と伝えてスタート。私は一切声を出さずに3人の姿を見守っていましたが、小2白帯のH君は鎮魂行に関しては「自分が主役」と言う意識があるので、常に大きな声で一般でも通用するぐらいのレベルで唱和しています。主座を務めたA君もいつもより少し大きいぐらいの声でしたが、H君が文言を間違えた時には逆に強く正しい文言を唱和していて、今までに無い取り組みを見せてくれました。打棒役のA君も、緊張はしつつもしっかりした音を響かせていましたし、それぞれが協力して役割を果たした実に良い鎮魂行に成ったなと驚きです。

暫しの休憩を挟み、「自由練習」に。「科目表で自分の課題を見つけておいて」と伝えると、全員が走って科目表を持って来ますし、小6A君も「二段抜って何だっけな?」、「やった事あるみたいだけど、判らないなぁ」と、素直に「教えて下さい」と言いには来ませんが、今までに無い探究心を感じさせます。H君からスタートして「主役」を交代して進めて行きますが、「自己点検」の感覚が乏しいH君とA君も、スタートで「構えのポイント」を確認していたからか、指摘された時の直し方が的確になり、より精度が高まって来ました。またA君も自分の理解しているポイントや課題を、積極的に2人に伝えていました。

A君のターンでは、「逆小手」はほぼ掴んでいる感じでしたし、復習になる「二段抜」も「片手バージョン」、「両手バージョン」を自ら選択して取り組んでいました。捌手の力みや動かし方の違いを、「この時にこの動き」、「このタイミングでこの角度」と繰り返し伝えると、いつもは出来なくてテンションを下げる時でも粘り強く喰らい付いていきます。先週の「成功体験」が随分姿勢を変えるものだなと驚きですが、この変化を無駄にしない様にしたいものです。

終了時には私はほぼ声を出せなくなっていましたので、「締めの気合い出し」はA君にやって貰いましたが、それも嫌がらずにこなしました。それぞれの人にとって有益な、そして自分の成長を感じられる時間・空間を創り出していきたいものです。

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