6月7日(土)の修練。 | 刈谷北道院

6月7日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。6月の強い湿気を感じながら、鍛錬に励みます。

今日は毎年6月からの第1土曜日に開催している「少林寺拳法体験会」の日。昨年参加してくれた同級生夫妻から、小3の娘さんと保育園で同級生だった小3女子と小1女子の妹の参加申し込みを頂いていました。ただ、先週の土曜日の修練で潰れた私の喉が1週間経っても全く回復せず、ほぼほぼ声を出せない状態に。この1週間は他の人に号令役やって貰ったりして、他の人にも「担い手」としての意識と実際の動き方を経験して貰ってはいましたが、自分の「やるべき時」に全力を尽くせないのは、実に歯がゆいものです。

13時前にお母さんに連れられた姉妹が到着。多少緊張している感じの表情でしたが、カッスカスの私の声で挨拶すると笑顔になってくれました。市民館から徒歩2分の友達を迎えに行き、体験会スタート。同級生の娘さんは足首の捻挫が治ったばかりとの事で「無理はしない様に」と伝えての内容でしたが、初めて参加してくれたIちゃんMちゃん姉妹は、体験会定番の突き蹴りの反復を実に高いレベルでこなしてくれます。2人の姿を観ていると、私の代わりに前に立って号令を掛けてくれた中3初段のH君や、隣に立っている副道院長のNさんの姿をよく観ながら取り組んでいるので、ポイントを掴むのが上手いのでしょう。進歩する人の特徴の様な気がします。

キックミットを使用しての突き蹴り、運歩を交えての「転身蹴」や「内受」の体験等も組み込みましたが、特に姉妹のお姉ちゃんであるIちゃんは実に意欲的ですし、蹴りの威力も強く「これは入門して欲しい逸材だなぁ」と思いました。進歩が早かったので内容を詰め込み過ぎたのか、小1のМちゃんがスタミナ切れで後半見学に。後半は間合いを空けての乱捕りに移りましたが、同級生のNちゃんが「疲れた~」と言っても、Iちゃんは変わらず動き続けます。数々習い事が有る様で、実際には入門には至らないでしょうが、あれこれイベント毎に同級生経由で声を掛けて、都合が合えば参加して貰いたいと思います。

15時半前に体験会を終えて、お菓子を渡して見送りに。その後、カスカスの声で暫しの法話を。今回、体験会に女の子の参加希望者がいる事をグループLINEで伝えたところ、小4七級のRちゃんがスイミングの日をズラして体験会の日に参加したいと申し出てくれました。「女の子の先輩」である自分がしっかりした姿を見せる事で、新たな女の子の入門者が誕生する事を期待しての事でしょうが、結果として体調不良で今日は欠席する事と成りました。それでも自分が何か頑張る事で、他の人の行動のきっかけに成るかも知れないという可能性に対して行動を起こせる事は、その後のその人の人生に大きな力に成るであろうと言う事を説きました。「親が決めた習い事」だからと認識が甘い人がほとんどですが、「自己確立」に繋がる修行として、自分の人生に活かして欲しいものです。

「自由練習」では、早上がりする小6四級のA君の三級科目や二段科目等を、組み合わせを変えて行いました。先日私が相手をして「逆小手」のコツを掴んだA君ですが、自分より小さい相手には上手く掛けられるものの、今日自分より大きい相手に掛けようとして、やはり下半身と上半身がバラバラな動き方に戻っていました。ただ、「今あなたがやっているのはこう。やりたいのはこう」と手本を見せると、そこに近い動きが出来る様には成っています。その進歩を、自分のものに出来るまで自分で煮詰められるかどうかで、彼のレベルは決まるでしょうね。

3ヶ月の「休息」を来週明けるSさん。体験会の為に1週間早く復帰してくれましたが、やはり久しぶりの修練は身体に堪える様で。それ以上に手先・足先のみで技術を組成しているので、「正中線」や「軸の意識」を以て構えを整える事に苦戦しています。「相手に合わせる」事も含めて、「自己確立」、「自他共楽」の修行として煮詰めなおすのも、技術をより楽しむ意味でも有意義でしょう。

久しぶりのNさんとH君の相対演練では、二段科目や三段科目の「片手投」も行いましたが、なかなかに高いレベル。暫くすると、「泉田町盆踊り大会」の演武披露も近付いて来ます。今回の私の喉の不調により、H君にも各種役割を担って貰いましたが、より一段高い信頼を気付いてくれました。Nさんにもコンスタントに参座して、H君の支えをして貰いたいものです。鎮魂行の主座も、締めの気合い出しも修練終了の号令もH君がやってくれました。今後も皆さんの活躍に期待です。

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