本日も、泉田市民館での修練。数年ぶりに訪れた秋らしい気候の中、鍛錬に励みます。
今日は、9月から体験入門を続けていた小5女子のRちゃんのお父さんに来て頂き、入門手続きや組織の在り方についての御説明をする予定の日。ただ、有段者から続々と欠席の連絡を頂き、さて説明の時間をどう進めようかと思案します。
その中心になって貰う小6三級のA君も早めに参座してくれましたので、家に忘れてしまった手続きの書類を、「時間が来たらH君と準備運動してて」と伝えて取りに帰ったのですが、正直ダラダラ時間を潰してるんだろうなと想像していました。が、市民館に戻り玄関に向かうと、外にも聞こえて来る号令と気合いの声が。人数は変わらず2人のまま、しっかりとした「基本演練」をしていました。戻る前にA君に「手続きの説明の時は、あなた中心に修練を進めて貰うよ」と伝えていたからでしょうか、「それにしても随分意欲的だなぁ」と驚きます。
小5六級のA君が13時半頃参座の予定でしたので、それまで少年七級と少年二級の科目を進めておくつもりでしたが、体験入門中のRちゃんが到着。先週行った「内受突」と「外受突」の反復に移ります。その後A君も到着し、今日参座予定の全員が揃いましたので、ラストの説明時の内容も考慮して修練を進めます。

頃合いを見て、学科・法話の時間に。「少林寺拳法の目指す人間像」のページの回し読みと、「誓願」の唱和の練習を。自分の目指すものをしっかり意識してこそ、結果に繋がる行動に成ると説きました。Rちゃんは判り易くスイッチが切れる瞬間が度々ありますが、逆に道衣組の先輩達の様に、他事をしたり気を抜いて背中を丸めたりはしないので、良い観方聞き方が出来て進歩が早いだろうなと思います。到着した時も、「自分で準備運動してて」と伝えると、座ってのストレッチ等自分の出来る事をやって、終わったらこちらに来ると言う自発性・積極性も有りますので、この辺りは先輩達も見習って欲しい所です。
小6三級のA君に打棒を任せ、鎮魂行を。小2八級のH君は、鎮魂行に対しては「絶対に手を抜かない」と言う意識を持っているのでしょう。「それを、他の事でも出来たらもっと進歩するのに」と思いますが、まあ、2年後に期待ですね。自ら打棒を打つと申し出たA君は、全く足音をさせずに役目を果たしました。先日面談をした時に「Hと練習するのは楽しい」と言っていたA君。手の掛かるH君との時間を楽しめる度量や「先輩らしい関わりをしよう」と言う意識が備わって来ているのかも知れません。
「自由練習」では4人で組み合わせを代えながら、それぞれに行う内容を指定して、私が離れた時の状態をイメージさせておきます。連絡した時刻にRちゃんのお父さんと妹のNちゃんが来てくれましたが、どうもNちゃんが泣いている様子。お菓子を渡して「座布団で部屋作っても良いよ」と待たせましたが、意外と機嫌を直すのは早いタイプの様で。その後のお父さんのAさんへの説明は、かなり早足だったので適切に出来ましたかどうか。専有道場の地図を用意するのを忘れていたりと、かなりの不備が有りましたし、御両親共に夜勤があったりと送迎が難しいタイミングも有るでしょうから、道院修練の時には私がRちゃんをピックアップして向かったりと、様々工夫して柔軟にサポートしていきたいものです。
説明をしている間、小6A君が中心に修練をまとめ上げ、Rちゃんに「天地拳第一系・単演」を教えてくれたりしていました。また、終了間際に猫耳のカチューシャ?を付けたH君の妹のМちゃんが登場し、走り回ったりみんなと一緒に「天地拳第一系」を練習したりしていると、普段は「やらな~い」と一緒に練習したがらない同学年のNちゃんも、皆の動きを真似て自発的に「天地拳」をやっていました。個性的な面々が「我」を出しつつ、先輩を中心にその場にいる人がお互いに気を配って良い時間・空間を創る。良い雰囲気の修練だったなと思いながら、帰路に着きました。

8 人