2月19日(土)の修練。 | 刈谷北道院

2月19日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。風が穏やかだったからか、寒さが厳しい2月にしては暖かく感じる気候の中、皆が集まります。

12月・1月と行事を開催していたので、通常の道院修練としては久しぶりの今日。2月入門予定(本日保護者の方に、手続きの御説明をする予定です)の小3男子H君は、初めての専有道場になりますが、13時の10分前に到着した大府市在住のH君に続き、2番手で時間に遅れずに無事に来てくれました。月1回、保護者の方に更なる送迎の負担を御願いする事に成りますし、専有道場から泉田市民館への移動にも、御協力を御願いする事に成ります。それに見合った意義を受け取って貰える様な、取り組みにしないといけませんね。

皆で作務を終え、瞑目の時間を長く取る鎮魂行とその後の法話へ。自分自身にとって意味の有る行いを意識する事と、後輩や仲間にとって「良い手本」で在り得る様な意識を持つ事を説きました。その意識を持てるかどうかで、「自己確立」と「自他共楽」の金剛禅の2本柱に近付いていけるかが決まるでしょう。上手くそこに導いていきたいものです。

学科・法話の時間では、「あ・うん」の師家の年頭挨拶の部分を皆で回し読みしました。読めない漢字の部分をお互いお教え合いながら読み終え、改めて「意味が解らない人居る?」と聞いて、その部分を捕捉しながらその内容を伝えて行きます。香川県に本山を置き、どの様な事を目指して活動をしているのか。せっかく届く会報ですから、少しでも伝えておこうと思います。

場を変えて、易筋行を。今回は移動の御手伝いを小1男子のМ君のお母さんに御願いしましたが、その際に御礼をする事や市民館に入ってからの迅速な作務を皆に伝えました。移動してからの皆の動きはなかなかなもの。祭壇も、私が達磨像を入れたカゴをホールに置き、玄関から入ってくる頃にはセットされていましたし、いつも遊んでばかりの小4男子A君も、チラチラこちらを気にしながらしっかり働いていました(笑)。

通常移動後の準備運動や基本演練を、小5緑帯のH君に御願いするのですが、今日はいきなり小5白帯のH君に御願いしてみました。指名された時点で、マスクの下でオロオロしているのが見て取れましたし、靴下を脱ぐのも忘れて、その後の号令の声もやや震え気味で、基本演練で指示する内容も自分自身でどう動くかも解ってない内容を選択する等、ある意味でH君らしい「心の弱さ」が判り易く出ていました。普段の修練中の振舞いの中からでも。「自分で考えて、自分で決断する」と言う事をしてないんだなと伺えるH君。専有道場からの移動の際に、私の車に同乗していたH君との会話の中で、同級生30人が全員携帯電話を持っていて、H君自身も小2から持たされている事を知りましたが、現代社会の流れに順応する事も大切ですが、自分の感性や能力を開発する時期に、発達した通信機器に頼る習慣に染まる事への危険性も感じ、易筋行での号令役に指名してみました。結果は予想通りで、皆に「ただ他人の号令に従って動いているだけじゃなくて、自分が代わって号令を掛ける立場に立てる様な聞き方をしろよ。そうすれば、僕と同じレベルには成れるだろ」と伝えましたが、当のH君はどんな聞き方をしてくれたでしょうか。

その後、3月に少年六級を受験するA君・Wちゃんの確認も見越して、運歩の確認を。昨日勤務中に御電話を頂き、今川町在住の小1男子が16時からの見学を希望されていましたので、それまでの間に少しでも試験に向けた習熟・確認を進めます。帯に色の着いた3人に前に立って貰い、号令役を任せて運歩の確認をしますが、型を覚えるのが苦手なA君にとっても、号令役をしている人間にとっても、それぞれのレベルに応じた練習内容に出来ました。

16時少し前に御夫婦と1人の元気な男の子が到着。暫し見学して頂きましたが、本人に「少しやってみる?」と聞くと「やれたらやりたい」と言っていましたので、見学者A君でも出来る様な内容に移行し、暫く後の私が抜けた後の修練内容もイメージして、キックミット等も使用します。16時20分から小3男子H君のお母さんに来て頂く予定でしたが、若干到着が遅れましたので、先に見学者A君に入って貰い、逆突・逆蹴の反復に入ります。

その後、H君のお母さんが到着されましたので、小5緑帯のH君に任せて、後ろのスペースで説明に入ります。1月の「成果発表会」時にもH君は参加してくれていて、観覧されていたお母さんも、本山が香川県に在る事も開祖が金剛禅の開創された理由も聞かれていましたので、かなり走り気味でほぼ手続き面の御説明で終了。抜けてた部分は後程LINE連絡で御伝えする事でフォローしました。

その間、体験者A君の相手も含めて、協力して進めてくれる色帯や高学年組の姿も見守りつつ、H君のお母さんが中座された時には、私もキックミットを持ってA君の相手をする事も出来ました。短い時間ながら、それなりに楽しんでやってくれていた様に思いますので、もし継続して体験入門してくれるなら、皆で協力して有意義な時間にしたいと思います。

 

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