本日は、泉田会館での修練。横殴りの大粒の雨と強風に吹かれながら、鍛錬に励みます。
もう3週間以上前ですが、今年度の泉田町の敬老会の会長さんから、「翌日の総会に向けて、前日の昼から市民館のホールで会場設営したいので、使わせて貰えませんか」と御電話を頂きまして、「どうぞどうぞ!」とお譲りしました。3年前の地区長さんでもあり、第3回の刈谷北道院の演武祭にも来賓として出席して下さった方ですが、毎回直接打診の連絡を下さり、代替の泉田会館の確保までして下さいます。「地区の行事の会場の確保の為に、年間利用計画に土日を含めない様に」と言う「通説」が有る中、もう10年以上土曜日の修練場所として配慮して頂ける事に、感謝・感謝です。
先日の市民館での利用者団体の会議でも、泉田会館が建物の2階に在る為、高齢の方は利用し難いとの実情が述べられていましたが、せっかくの施設ですから小学生達には存分に活用して貰いましょう。
今日は、修練終了後に安城市の道院に御邪魔して、A君・Y君・Wちゃんの小4トリオの少年六級の審査をして頂く予定の日。基本演練から試験の審査に近い雰囲気と内容にしましたが、当事者達の最終チェックとしてだけでなく、初の試験や次の試験が少年六級に成るであろうR君・E君・H君の小3トリオにも、「自分の試験の時にどんな在り方をするか、イメージして取り組む様に」と伝えると、少し眼差しが変わります。「試験の為の修練」ではないですが、そこに向けての習熟を、受験する人以外の人達にも、有効に活用していきたいものです。
学科・法話では「少林寺拳法の六つの特徴」のページを回し読みし、それぞれに補足説明をします。先週の武専時に、急遽怪我をされた先生の代わりに、昇格考試の学科の採点を担当したのですが、普段なかなか出来ない経験をした事で、改めて学科や教えへの探求の大切さを感じました。技術とリンクさせた上での教えの浸透を目指したいものです。
鎮魂行後に、うがい・手洗いをして暫し休憩。午前中に、体験参加してくれている小1男子A君のお父さんから、16時からの体験参加と入門手続きの希望の御電話を頂きました。手続き自体は来週に法人の区別等の説明を終えてからにして頂きましたが、A君が加わった状態での修練パターンを想定。試験組と色帯組の2つに分けて科目の習熟を進めながら、白帯組も基本技術の習熟に努めます。
16時半前に到着したA君に、突き蹴りの反復をした後に道衣を羽織らせてサイズを確認すると、やはり嬉しそうです。またA君に一つずつポイントを伝えて行くと、割りと素直に進歩しますし、それを観ていたのか同じ小学校の同学年でもあるМ君も、ポイントを踏まえた上達をしていたのには、少し驚きました。最後に、「何となく練習するより、強く成りたい・上手く成りたいと思って練習してる人の方が、多分強く成れるし上手く成れるよ」と伝えると、A君も気を散らしながらも意味を理解している事が伝わって来ました。
締めの気合い出しの後に、作務をしながらE君の長野土産を皆で分けつつ、A君のお父さんと来週の予定等を御相談して下の駐車場に行き、帰る車を見送っていましたが、小5茶帯のH君のお母さんらしき車が、再度駐車場に停まり帰ろうとしません。「どうしたのかな?」と思いながら、先に帰ろうと駐車場を出て車を走らせると、左の歩道を走って来る小学生らしき姿が。その瞬間、いつも200m離れた家に帰るのに「送って下さい」とねだる小1白帯のМ君が既にいない事と、H君のお母さんが駐車場で待っていた事が繋がり、車のスピードを落とし窓を開けると、息を弾ませて走るH君でした。「送ってくれたのか?有難う」と伝えると、「はい!」と返事をしてそのまま走って行きましたが、何も指示をされなくても後輩を家まで送り、待たせているお母さんの元に走って戻るH君の存在に、「良い先輩に成ったなあ」と心を打たれましたし、「こんな人が多く育つ空間にしよう」と新たなやる気を頂き、帰路に着く事が出来ました。