本日も、泉田市民館での修練。春の陽気を感じる中で、鍛錬に励みます。
いつの間にか季節は巡り、新年度に入りました。コロナウイルスの影響もまだまだ続きそうですが、そんな中でも活動を継続出来ている事に感謝して、弛まざる修行に邁進しないといけませんね。あれこれ段取りも滞りがちですが、行事開催も視野に入れて、日々の修練を充実させていきたいものです。
今は学校の春休み期間の様で、親御さんの里帰りに合わせて、祖父母の顔を観に行っている人も居たりで、参座はやや少なめ。修練終了30分前に、4月入門希望の小1男子A君の保護者の方に、入門手続きや法人の区別について御説明する予定でしたが、副道院長のNさんが疲労回復の為、小5茶帯のH君が体調不良の為欠席する連絡を頂き、また小5緑帯のH君も15時で早上がりするとの事で、説明の時間4年生までの面々で取り組んで貰う事に。大いに不安ではありますが、「ま、何とかなるわな」とゆったり構えます(笑)。
先週初の昇級試験合格を終えたメンバーもいて、割りと皆良いテンションでの取り組みが見て取れます。暫く試験科目の習熟がメインの時間が続きましたので、今日は剛法での受け手の接触の感覚と、柔法での力の吸収と伝え方の感覚を養う時間を取ろうとイメージ。相対で相手に触れる時間を多めにしました。入門したての頃は、先ずは自分の動きを高める時間が多く成りますが、「ただ自分が一生懸命動くだけ」に成りがちです。相対で相手に触れて、自分の力や動きを有効に相手に伝えてこそ、身体を動かした意味も出て来る訳ですから、「ただ自分の課題をこなして終わり」に成らない様にしたいものです。
各種受けの接触の感覚を試した後は、逆にキックミットを使用しての当身の感覚を。こちらも如何に自分のエネルギーを相手に無駄無く伝えるか、に課題を置きます。何だかんだ、皆「強く成りたい!」と言う意識は少なからず持っている様で。少しでも、そこに近付ける様にサポートしたいものです。
学科・法話の時間では、読本の「守主攻従」のページを回し読みします。最近、クイズ的に「六つの特徴」を暗唱させると、皆競って覚えようとします。ただ「覚えて来い!」と言っても覚えないでしょうから、何かしらの「仕掛け」が必要なんでしょうか。「守主攻従」を読み、「まず強く成る。その上で、自分から先に手を出さない精神性も身に付けたい」との話をしました。語句を覚えて終わりではなく、教えを自分に浸透させて、日々の生活に反映させられるぐらいを目指したいですね。
鎮魂行後の自由練習では、久しぶりに「逆小手もどき」を。久しぶりだと、持ち方を忘れる人も出て来ますが、それでも何人かは「ここは間違えない様に」と言った部分を覚えようとしています。今日は、ポイントに対して「何故、こうするの?」と言う問い掛けをし、その理由を説明する様にしましたが、反復する中でその理由を実感する人もいた様です。
想定より早く、A君とその御両親が到着されましたので、自由練習後半は1人ずつ前に立って貰い、「A君でも出来る内容で」とリクエストし、基本とウォーミングアップの号令役をやって貰いました。手続きの説明はカンペを忘れてしまい、あれこれ抜けが有った様に思いましたが、その分金剛禅の修行の在り方や、A君にどう取り組んで欲しいか、どう変化していって欲しいかの話に時間を割きました。ホールの後ろから修練の様子をチラチラ観ながらの御説明でしたが、時折「遊んどるのぅ!」と言う先輩達の振舞いも見つつ、それなりの内容には成った様に思います。
今日渡す予定だったA君の道衣を忘れてしまったのは大失敗ですが、帰りに「次は持って来るから、これから頑張ってやろうな!」とい伝えると、嬉しそうに足元に抱き着いて来るA君。新たな「後輩」の存在に刺激を受けている人もいますので、皆で協力して良い修行の空間を創って行きたいと思います。