8月13日(土)の修練。 | 刈谷北道院

8月13日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。定着した「夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

今日は当初、「泉田町盆踊り大会」での演武披露が予定されていた日。早々に中止が決定してしまいましたので、今日をお盆休み前の修練最終日として、終了30分前に「成果発表会」的な時間を取る事にしました。世の中は夏休み&お盆休みに入る事もあり、今日は事前に大勢の欠席を御伝え頂いていましたが、それでもそれなりの人数が参座してくれました。修練スタート前の小噺時に、小6茶帯のH君と「2年前は全員参座しても今日の人数いなかったよなぁ。4人も休んだら誰もいないよ」と皆に話していましたが、今この瞬間に鍛錬に励める事の有り難さを実感します。

基本演練から、成果発表会での団体演練の内容を踏襲。当日やった事がどの程度反映されるか判りませんが、今日16時半で早上がりする小5緑帯のY君にも一緒にやって貰い、「後輩に伝える」事の練習もして貰いました。今日は度々、「他人に伝える事を意識出来て初めて、真剣に向き合う様に成る。自分が出来れば良いやと思ってるだけの人は、それぐらいの聞き方しか出来てないよ」と話しましたが、歴代の刈谷北道院の在籍者を考えても、所属長がワガママだからか、あまり後輩との関わりが上手くありません。ここ1年での入門者は若干雰囲気も変わって来ましたので、ここは上手く伸ばして行きたいところです。

学科・法話の時間では、7月に少年二級に合格したH君への合格証書授与と、「当日の感想」等のコメントを。いつの間にか小中学生のトップに成り、体格も随分良くなったH君。小2の夏休みの時に「夏休み武道体験会」に参加してくれて以来の縁ですが、その当時に「20年近く少林寺拳法をやって来て、それまで出会った小学生の中で、最も意欲的に取り組んでくれる存在。この子こそ本物だ」と感じましたが、今のところ、変わらずしっかり進歩・成長してくれています。

自由練習の時間に入り、舞台の増設をしようと試みますが、2つの折り畳み式土台の間に、4つのカーペットが立て掛けられており、それを動かす事の困難さや、成果披露終了後の片付けの手間を考えて、舞台ではなく反対側の達磨像の前での発表に変更しました。その後、演武披露の習熟に努め、私自身もH君との演武を数回練習出来ましたが、意外に早く駐車場に人の気配が感じられ始めましたので、小学生達に伝えて保護者の皆さんを呼び込みに行って貰いました。

お父さん・お母さんの姿を観て、皆ソワソワして練習も進まなくなりますが、予想通り団体演練の号令役を任せた小3黄帯のA君一家がまだ到着しません。なのでふと思いついて早上がりする小5緑帯のY君に、「突きと蹴り、天地拳第一系を発表してみるか」と伝えると、「え?ホントに?ホントに?何をやるの?」と急に緊張し始めます(笑)。「本番が始まる前の予行演習」として保護者の方にアナウンスし、16時半に迎えにみえたお父さんも真正面に正座して観て下さいましたが、急遽決まった人前での演武にしっかり取り組んでくれたY君の姿に成長を感じますし、お父さんも喜ばしく観てくれていた様に思います。

5分遅れでA君一家が到着し、先日のバーベキューにも参加してくれた中1のお兄ちゃんにデジカメを渡して撮影係を御願いし、演武披露をスタート。少林寺拳法の説明や地域行事との関わりについて数分話しましたが、待機している小学生達の様子も確認すると、皆高まる緊張の中でもやる気をにじませている様子。が、小2白帯のA君だけは、マスクも外さず壁にもたれて虚ろな表情をし、あからさまに「目の前の課題」へのプレッシャーに負けて現実逃避をしています。実際の発表でも、力無い動きを繰り返し、号令を掛ける番が来ても、周りに援けを求める視線を送るだけの取り組みでした。「まあ、結局はこの辺りを『自分で変える』と思えるかどうかだよね」と思いつつ、先程のY君や団体演練の後に組演武を披露したA君の様に、決して精神面が強い訳では無かった人達が、それなりに人前でも行動出来る様に成ってくれた事を思えば、A君の可能性を信じて支えていくだけですね。

H君との演武も、ちょこちょこ失敗はありつつも、そこそこギャラリーにも迫力を伝えられた様な手応えを掴んで何とか終了。締めの気合い出しも、「残心をとれるまで」と4ターン程繰り返し、やってる本人達にも保護者の皆さんにも、満足感を抱いて貰えた様な雰囲気で成果発表会と修練を終了出来ました。作務をしながら保護者の皆さんを見送りましたが、今後も協力して良い修行の空間を創り出して行きたいものです。

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