10月8日(土)の修練。 | 刈谷北道院

10月8日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。グッと寒さの増した秋のお昼に皆が集まります。

今日は、達磨祭を挙行しました。副道院長のNさんも休日出勤があったりと、半数が欠席の予定。専有道場からの移動も、若干支障が出そうな状況でしたが、「諦めない・挫けない」達磨の遺徳を偲ぶ機会を、今年はそのままやってみようと、司会進行を小6茶帯のH君・撮影係を小5緑帯のA君に御願いして実施しました。

今回は1ヶ月ほど前から、読本の達磨に関わるページを皆で読み込んでいたからか、導師法話も随分すっきりとまとめる事が出来たので、最後の締めを「諦めない挫けない強さを目指して修行した経験を、今後の人生に活かして欲しい」と、皆に対するメッセージに繋げる事が出来ました。それぞれに、この話をどう聞いて、どう行動に移してくれるでしょうか。

場を変えて、易筋行~に移る前に、ひとつハプニングが。今日は移動の送迎の手伝いを、緑帯のA君のお父さんと移動後スイミングに行く小4黄帯のR君のお母さんに御願いしていましたので、達磨祭終了後に小学生達を待ち合わせ場所に向かわせました。私は法衣を畳んだり片付けをしてから移動に入ったのですが、10分程走った頃にR君のお母さんから御電話が。迎えをR君のお父さんに御願いしていたのを、忘れていて今出たばかりで、もう20分程R君は一人で待っている状態との事で、私が引き返して迎えに行きました。到着すると、不安そうな道衣姿の小学生からホッとした様な笑顔が。泉田会館に向かう車中で、「いつもお父さんお母さんが色んなところに送ってくれるだろうけど、当たり前の事じゃないよねえ」、「この出来事を『辛くて大変な事があった』と思うか、『面白いハプニングがあった』と思うかで、あなたの今日の一日が変わる。それを365日繰り返すと1年が変わるし、それを30年繰り返すと、全く違う人生に成るよねぇ」と話すと、R君が笑顔で「うん」と答えていました。

場を変えて、易筋行を。明日が泉田町内のお祭りで、準備で市民館のホールに多くの備品が運び込まれている為、今日は泉田会館で。無事にお父さんにR君を届け、泉田会館に上がると、試験前のY君とE君が習熟に励んでいたり、茶帯のH君が他の人にアドバイスをして回りながら進めていたり、自分達で練習してくれていました。遅れて到着するまでの30分間、全てそうでは無かったでしょうが、その姿に頼もしさを感じました。

その後、基本演練では間合いの確認に時間を割きました。単純に合掌礼をした瞬間に近間に成っているか・その後開退をして構えて向かい合った時のその間合いを維持出来ているか、を相手を代えて確認してみましたが、数度繰り返した事でその後の相対演練でも、相手を観ずに間合いを崩して行う事が少なくなった気がします。

易筋行後半は、全員で「上受突(表)」を行った後に、先週の続きとばかりに相手を傾けて場所を入れ替わりながら投げる動きを。2回目なので上手く投げる人も居れば、苦戦する人も居ますので、上手くいかない人には後ろから動きを足してサポートする事で、投げる感覚・投げられる感覚を体感して貰いました。最終的には「両手閂投」の要領で、相手を投げる形まで進みましたが、足捌きや姿勢等、少年科目の法形にも共通する部分で丁寧に行える人も出て来ました。

残り10分の時点で、「それぞれ単演の練習、はい、始め」とだけ伝えて、何をやるかも含めて一切支持を出さずにアドバイスだけする形をとってみましたが、自分で何をやるか・どこを気を付けるかを意識しておこな人も居れば、何をやるかも決められずにウロウロして終わる人も居ます。全員を集めて、「自分でやる気に成って、自分で行動して、自分で点検する。その習慣を身に付ける為の修行をしているんだよね?」と言う話をして残り2分を行うと、何人かの人は動きが変わっていました。

それぞれにとって心地良い時間・空間では無いかも知れませんが、自分の意識でその時間・空間を楽しめる人の育つ空間にして行きたいものです。

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