5月14日(土)の修練。 | 刈谷北道院

5月14日(土)の修練。

本日は専有道場で開祖忌法要を執り行いました。

「開祖の想いを現世に伝える」のが道院長の役目とするならば、開祖の遺徳を偲ぶこの場は重要な機会となりますね。

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因みに以前、「開祖忌法要」と「達磨忌法要」での導師法話ではどんな違いをつけるのかと、知り合いの本山職員さんに聞いた事があるんですが、「開祖忌法要では開祖の想いを中心にして、達磨忌法要では達磨の不撓不屈の精神を中心にして伝えて下さい」と教えて頂いた事があります。

「開祖の想い」とは?

「開祖を知らない道院長が増えた」どころか、開祖の遷化後20年以上経って入門した私としては、多くの先輩方から見聞きした話を基に推測するしかありません。

ただ技術でも同様でしょうが、開祖との付き合いの深い・浅いや濃い・薄いの違いはあっても、どこをどれだけ受け継ぐかはその人自身が選択・決定しているのが実情でしょう。

私はこれまでに「開祖の振り子突きはこうだった」と話す人に3人程御会いした事があるのですが、3人とも言う事が違っていました。

「開祖の突きは力強かった」と言う方も居れば、「開祖の突きはフワッとしていた」と言う方、「開祖の突きはクセがあった。受けた腕の上から捻じ込んで来る様な突きだった」と言う方も。

結局は「その人にはそう見えた」、或いは「その人にはそう見せた」という事で、受け取る側の見方・汲み取り方で伝わる物も変わって来るのでしょう。

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では、私自身は何を選択するか。

今日は「戦争は二度と起こしてはいけない」という内容で法話を構成しました。

70年前の敗戦での荒廃をきっかけに少林寺拳法を創始した事・その30年後の講話で、景気高揚の特効薬として戦争を望む財界人がいる事に危惧していた内容が有った事・現在の世相がその当時に似通っている部分が多い事等を盛り込んで、「武技・武術の鍛錬をして身に付けた強さや自信・勇気は、他人や他の国と争う為に使うのではなく、他人と助け合って良い国を創る為に使って欲しいし、もし20年後にこの国が戦争に関わる様な事になったら、それを止める為の行動力として使って欲しい」と締めくくりました。

そんな日が来ないと良いですね。

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