10月16日(日)、10月度道院修練(一般のみ)。 | 刈谷北道院

10月16日(日)、10月度道院修練(一般のみ)。

本日は専有道場で、月1開催の一般のみの易筋行。元・愛教大少林寺拳法部のKさんにも参加して頂いて行いました。

Kさんが足繁く通って下さるお陰で、一般の技術修練も充実して来ます。やはり大人が大勢居ると、それぞれの反応の違いが有ってそこに対する難易度と研究の必要性が上がりますし、他者との比較によって自分の出来ている事・出来ていない事の実感がし易くなります。何より大勢居た方が楽しいですしね。「あと2~3人は大人が欲しいなあ」と欲かいちゃいます(笑)

よく「運営費の面から考えても、門信徒が20人は居ないと道院は成り立たない」と言われますが、正直私の指導力では20人居たら一人一人に目が行き届かなくなって、ただ科目表や読本をなぞらえてカリキュラムをこなして終わりになっちゃうでしょうね。本人の性格や受け止め方のみならず各家庭の方針や状況の変化も踏まえた上で、自分のどんな言葉やどんな接し方が、それぞれの今後の豊かな「日常」の形成に向けてどう響いて行くのか。一人一人の反応や変化を観た上で易筋行の在り方を考えていく事自体が、私自身の「人間修行」に成るんでしょうし。「健全な道院運営」には門信徒数増加が必須ですが、自分の思考能力のキャパもしっかり考えておかないといけないですね。

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今日は、五級科目の復習とNさんの12月の三段受験に向けての三段科目の習熟、私自身の来年3月の五段受験の為の確認に当てました。

先月から六級から上がって行く事にしたんですが、割りと最近五級科目をやっていたの先回未消化だった下の方から進めて行きました。下受蹴・下受順蹴では、体捌・足捌の「やるべき事」と「やるべきではない事」を理解した上で、実際に行えていないといけないなあと実感しました。特に剛法では勢いに任せて「手足をバタつかせて」いても、それなりに出来ているように見えますしやれている気になってしまうもので。「型稽古」として、丁寧に練り上げて行くには、しつこ~く小うるさ~く「意識するべき事」を伝えていかないといけませんね。

また、力んで身体を固めるのではなく、「身体を締める・絞る」感覚で力を生み出ししつつ、のびやかに且つ素早く身体を使うという事も、基本を演練している時にそう意識して身体を動かしていないと出来ないでしょう。巻抜の鉤手守法の取り方と下受順蹴における体捌・足捌の共通点を感じて、更にそう思いました。

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三段科目に移る前に、逆小手系統の投技の「理」の研究として、片手投と小手巻返を2種類の投げ方でやってみました。

どうしても「この法形はこの掛け方」と形を固めて覚えてしまいがちで、少し応用や変化があるとさっぱり理解出来ない・と言うより、頭が考える事を拒否してしまいがちですが、この辺りも基本の習熟度によって、「ああ、あの動きを当てはめれば良いんだ」と理解度・再現度に差が出て来ます。特に柔法は相手と接触している時間が長い分、自分の身体の使い方によって間合いから相手の体勢から大きな違いが生まれてしまいますから、手先・足先の使い方だけに傾倒せずに、体捌・足捌その上での手先・足先と行きたいところです。

三段科目の習熟も、剛法・柔法共に割と充実した練習が出来ましたし、級科目との共通点も明確にして伝えられたかなと思いますが、どうしても初段のTさんKさんには一つ段飛ばしになって、ちょっと空白が出来てしまう感が有ります。私の五段科目の習熟となると更に共通点を探るのが難しく、結局は押閂投の内・外と閂内天秤の掛け手の練習と開身突を同時にやるのが精一杯でした。ちょっと思案が必要ですね。

とは言うものの、やはり一般が充実した修練は楽しいもの。時間を20分くらいオーバーしましたが、最後は普段あまりやれない閂固の確認で手首をイジメて終了としました(笑)

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