高校三年生の時、同級生の友人からカッパ・ブックス「秘伝少林寺拳法」を見せてもらい、その思想に感銘を受け、大学に入学したら少林寺拳法をやろうと心に決めました。
就職後、東海市の工場に配属されてから、しばらくして大学の監督であった高橋法昇先生の名法道院へ転籍させていただきました。
3年後、東京へ転勤になり、修練を停止しました。就職して10年で脱サラして黄檗山萬福寺で雲水修行を終え、郷里の名古屋に帰って来ました。
高橋先生に挨拶に行ったら、手伝えと云われ、助教として少林寺拳法に再び係わることになりました。このことが道院長になる機縁になりました。
緑帯であっても後輩をある程度指導させ、うまく指導したような具体例があれば、法話等で触れて褒めてやります。
また、叱る時は叱らなければならないが、叱られてばかりではいやになってしまうので、褒められるところを、みつけて褒めてやるように努めています。
人と人との輪をつなげ、人が成長出来ることが重要です。
技の説明をするときは、やって見せ、何故そういう動作をするのか、必ず意味があり、その理由を説明するようにしています。
金剛禅はあくまでも少林寺拳法を主行とする人間教育を主眼としています。
そして育てた立派な人材を世の中に送り出すことです。
それが社会貢献であり、存在価値です。
集団の中で埋没してしまうのでなく、自分の役割を見つけてそれぞれの分野で集団をリードできるような人間に拳士を育てたいです。
技の修錬を通じて、人と協力工夫し、困難を乗り越える力を養い、簡単に物事を諦めない人間を育てる。
人生は順風満帆とはいきません。
苦しいときは、助け合えるそんな道院にしていきたいと思います。
当道院に通っている拳士は、女性も含めて、小学1年生から60歳前後まで、幅広い年齢層の方が、修練に励んでいます。
アットホームで、タテヨコのつながりが楽しいです。
自分の体力に応じた修練ができます。
また、比較的年齢の高い方が多く、安心して通うことができます。
当道院は練習に真剣な中にもアットホームな雰囲気があり、一人一人の個性を尊重してくれます。
練習では、道院長が実演とともに効果的に技をかけるための身体全体・手足等の動きを丁寧に説明してくれます。
40歳を過ぎてから少林寺拳法を習い始めた私にとっては、身体と頭の両方で覚えることが、技を習得するために大変な助けとなっています。
また素晴らしい先輩方のおかげで、仕事で疲れていても道院で身体を動かすと爽やかな気分になり、疲れが消えます。
心温かい人たちが集まっている道院のおかげで、私は楽しく少林寺拳法の練習ができます。
少林寺拳法と道院の仲間に出会うことができ、本当によかったと思っています。