本日も、泉田市民館での修練。6月とは思えない暑さの中、鍛錬に励みます。
今日も欠席者多数ながら、来て早々にクーラーにコインインします。かつては7月ぐらいでもっと暑い状況に成ってから、時間を削りながらクーラーを使用していたものですが、数年前に道院の「赤字」を完済した事とこの何年かの酷暑を鑑みて、気楽に冷房代を費やしています。運営費を気にして熱中症に成らなくて済む「環境」に感謝しつつも、「この人数でクーラー使うのも勿体無いよなぁ」とも思います。「人集め」にも、もう少し注力しなければと思いつつ、取り敢えず今年度は在籍してくれている人の質を高める事を優先しようと思います。
スタートから小2白帯のH君とのマンツーマンであった為、彼にウォーミングアップ・メニューの号令を掛けて貰いながら、細かい動きのポイントを伝えていきます。あまり自分の状態を点検する感覚を持っていないH君ですが、徐々にレベルも挙がって来ていますから、上手く工夫して彼の成長に繋げていきたいものです。
小1時間経ってから、小6四級のA君が到着。これで今日のフルメンバーです。いつも通りダラダラのテンションでの登場で、「ダリいなぁ。少し締めるか」とも思いましたが、H君と交代で前に立ち、基本演練の主座を務めて貰うと、以前に比べるとしっかりした号令や気合いを出していました。この辺りに、A君の変化を感じます。
H君の少年八級科目の習熟を進めますが、細かいポイントを伝えると5割ぐらいの確率で出来つつある状態で、向上している空気を感じます。また相手をしているA君も基本の身体操作の質が変わったのが見て取れますし、意識してやろうとしているのも感じます。その後、いつもより30分程遅れて始めた鎮魂行も、まだ私の喉が万全ではないので、A君が主座・H君が打棒を務めましたが、主座をしている時の発声や教典の持ち方にも、A君の意識が変わった事を感じます。
残り1時間で、A君の三級科目の習熟をH君に攻者を務めて貰いながら進めました。当然H君にとっては上級の動きで出来ない事もありますから、「上中二連突」等の動きを反復したり、動きのポイントを説明しながら進めます。基本的に、攻者の時に「相手の邪魔をする」動きをしてしまうH君は、「型」の向上に時間が掛かりそうな気がしますが、相手をして貰っているA君も、H君が邪魔をする動きをしている事にも気付いていますし、それに苛立って殊更荒れた動きをする訳で無く。後輩へのアドバイスの仕方も含めて、「随分変わって来たな」と思います。
三級科目の復習でも、つまづいた時に「この時に、身体の向きはこっち」等の手本を見せると、すぐにそこを修正しようとしますし、H君がトイレに行っている時間に「単演、やっとこうか」と言うと、嫌がらずに取り組み、なかなか高いレベルでこなします。更に「カッコ良いんだけど、まだ何か肩に力が入ってるよな。肩に力が入ってると、移動した時に膝が伸びて腰が浮くよね」と2種類の動きをやって見せると理解出来ている様です。休憩時間にも、教典の巻き方や打棒を持っての天地拳の単演を「自主練」したりと積極性にも違いがあり、「凄いね。打棒を持った単演の動画でも観たの?」と聞くと、「前に道院長がやってた」と私自身覚えていない事を目安に取り組んでいました。
先週行った「正中線を合わせる・外す・捕える」の練習でも、力の流れや軸の意識を感覚で理解出来ていた様で、「一段ステージを挙げたねぇ」と驚きの結果を出していますが、意外に後輩の面倒を見たり声掛けをするのも嫌がらないA君。リアルに中3初段のH君に次ぐ存在に変化・成長している瞬間を見ているのは、何か不思議な感じです。締めの気合い出しもA君・H君2人にやって貰いましたが、2人供「もっと出す!」と伝えるとレベルを挙げて行きます。それを観ていたA君の妹のNちゃんも、作務の備品の運び出しを始めて手伝ってくれたり、お菓子の仕分けを御願いするとやってくれたりしました。「観て。走るの速いんだよ」とゼエゼエ言いながら笑顔で走り回っているNちゃんも含めて、良い雰囲気に成っているなと感じます。