いちばんの理由は、助教時代の少年部指導で「人同士の信頼関係が生む喜び」を実感したことです。
嫌われまいと甘やかしてなめられ、なめられてはいけないと厳しくしすぎて嫌われといった試行錯誤の日々…悩みつつも真正面から子ども達とぶつかり続けたある日、「どの助教よりもいちばん好き」と言ってくれる子が現れたのです。「開祖が目指した青少年育成の喜びとはこういうものなのか」と、その一片を垣間見た気がしました。
他にも、転校する子から「好きだから一緒に記念写真を」という申し出を受けた事…そんな「人に好かれる喜びと感動」を皆にも体験してもらい、心が通う人間関係の輪を広げたいと設立を決意しました。
年少年配、兄弟姉妹、親子にかかわらず、道場ではひとりひとりの人間同士として、等しく尊敬し合える関係でありたいと考えています。
指導者においても一修行僧と捉え、立場や役目の違いはあれど、一方通行な指導ではなく、共に学び合える場として、お互い納得ずくで成長してゆける場にしたいと思っています。技術指導では、基本を大切に。学科法話では、体験からくる実感と共感を重視し、飽かず楽しめる工夫を心掛けています。
少林寺拳法の修行は、よりよい人生への「気づき」を与えるきっかけ…多くの方が当道院での修行を通じて、自らの可能性に目覚めてくれればと願っています。
“長く続く人間関係” を育む道院でありたいと考えます。
道場での修練は週のうちたった3日。深い絆を育むためには長い年月が必要です。
そんな修行の継続性を高めるのは、技や教えの面白さもさることながら、やはり「あの人が好き、あの人に会いたい」という人間同士の絆があればこそだと思うのです。
単なる習い事の集まりではなく、他人と正面から向き合い、互いを尊重し認め合い、異なったものを受け入れる寛容性、好かれ、愛され、頼られる喜びを知る場所…そんな道院を目指しています。
元気な子、静かな子、忙しい勉強や仕事、家庭をやりくりして参座する学生、社会人、主婦の方々…年齢層も幅広く、様々な人がいます。
全員揃って修練することが難しい時もありますが、大人も子どもも人懐っこくアットホームで、初めての方でも入った瞬間から馴染んでしまう…そんな暖かな雰囲気があると思います。
44歳から始めました。もうすぐ還暦を迎えます。
少林寺拳法を通じて、仲間がいっぱいできました。
仕事帰りに道場へ行くのが毎回楽しみです。ずっと続けてゆきたいです。
(正拳士五段 Kさん)
入門して5年。技も教えもますます面白さが増してきました。
仲間と一緒に楽しみながら、生涯修行を目指します。
(中拳士三段 Kさん)
大人になり、一生懸命になれることを探す中で、再び少林寺拳法をはじめました。
子どもの頃とはまた違った学びの感覚が新鮮で、日々充実しています!
(少拳士二段 Aさん)
親子で始めました。息子の成長を間近で感じ、
負けてられないと刺激をもらっています。
(1級 Yさん)