本日も、泉田市民館での修練。ウンザリする程の気温の高さと陽射しの強さの中、鍛錬に励みます。
市民館に着いて早々にクーラーにコインイン。少しでも快適な環境にしようと作務を始めますが、駐車場に停まった車から市民館の玄関に進む人影が。今日は「少林寺拳法体験会」として告知している第1土曜日でもありますので、「おっ!飛び込みの体験希望者が来たな」と思いながらそのまま、作務を続けます。親子?の様な3人組を案内し、見学者名簿に名前等を記載して頂きましたが、4歳の年少の男の事と、お父さんとお祖母ちゃん。しかも泉田町と同じ小学校の学区でもある今岡町在住の方々でした。
もう10年以上、泉田町だけでなく近隣の地区や子ども会さんの回覧板で各種告知をして頂いてますが、今岡町からは見学者・体験者はおろか問い合わせさえも1回もありませんでした。先日、5年務められた前任者から交代された今岡の地区長さんの御宅に「夏休み武道体験会」のプリントを届けがてら御挨拶に伺いましたが、その際のやり取りも良い感じで済ませて、何か雰囲気が変わりそうな気配も感じていました。すると今週火曜日の修練時には、今岡町在住の中学1年生の女の子のお母さんからお問い合わせを頂き、驚いていた所の今日の来訪です。今岡での告知を辞めようかなとも思案していた時期も有りましたので、続けていると何が起こるか解らないなと思います。
息子さんのH君が4歳と言う事もあり、通常の「体験会」メニューはやれないだろうとの事で、「30分でも御願いします」と言うお父さん・お祖母ちゃんにも一緒に交ざって頂き、突きの繰り返しを。と言って、準備運動の段階で「あっ、これは全く同じ事をやれないぞ」と、瞬間瞬間でのアレンジを必要としました。脚を曲げる速さもH君に合わせての屈伸運動をしたり、ひとりひとりに「1,2」と数字を声に出して貰ってからH君にフッて声を出して貰ったり、拳の握り方を説明する前に小6四級のA君や小2白帯のH君とじゃんけんをして貰ってから、「グーの形を作ろうか」と説明し、合掌礼を伝える時には「パーの形で合わせようか」と伝えたり。
「入門は小学生から」としてますので、幼稚園児との練習の経験はこれまでほとんど無かったのですが、今回のH君との時間で動けるペース配分やトータルの時間等でも、もっと柔軟に幅を付けても良いなとあれこれ発見が出来ました。最初は「私はいいです」と言っていたお父さんにも「イイっす、イイっす!一緒にやりましょ」と交ざって頂き、楽しそうに過ごして頂けましたし、「私が一緒にやりたくて」と言うお祖母ちゃんにも、お孫さんとの触れ合いの時間を提供出来た様に思います。仮にH君が入門してくれたとしても3年先。それまで関わって頂けるかも定かではありませんが、逆に「入門していない方にも貢献出来る地域活性化」の実現としては、非常に貴重な存在です。「また是非皆さんで参加して下さい」と御伝えして、30分強の体験会を終了しました。
今日も中3初段のH君が、部活動の大会でお休み。3年生として部活動のクライマックスですので、しっかり取り組んで欲しいものです。一方でH君に相手をして貰う予定でいた、小6四級のA君の少年三級受験に向けた「予備審査」は、遅れて参座の副道院長のNさんに務めて頂きました。今月20日の地区合同昇級試験も、H君の都合が合わなければ相手はNさんに御願いする事に成りそうです。
今日も鎮魂行の主座はA君に御願いしましたが、慣れるに連れてなかなか様に成って来ています。「自由練習」前半は、A君の「予備審査」の相対部分を行い、その間SさんとH君親子には構えの確認をして頂きました。A君の法形の動きは実に精度の高い状態に仕上がっていて、相手を務めていたNさんも手応えを感じていた様です。かつてのNさん自身の娘さん・息子さん達「刈谷北道院の第2世代」の有段者に成った人達より、高いレベルに行く可能性が出て来たA君。果たして本人がどこまで求めるでしょうか。
やり直しもほとんど無く、サクサク進んだ予備審査の後に、4人で相手を変え「小手抜」と「逆小手」の習熟を。重心移動やそれの基に成る身体操作をイメージ出来ていないSさんは、相対では更に難易度が挙がってしまいます。「余暇の時間」でそんなに悩む必要も無いかとも思いつつ、「修行への邁進」として何処まで高めようとするかは本人次第。最低限、伝える側として鍛錬に励む姿勢とそれなりの結果は残しておきたいもの。更なるやる気を燃やしつつ、締めの気合い出しはA君に任せて修練を切り上げました。