合掌
新年早々の三連休、各所属では稽古始めや鏡開き等の年頭行事が賑やかに執り行われたことと思います。私も愛知県武道館での“武道始め”を皮切りに、本山・本部での新春法会と鏡開き・稽古始め、そして道院の鏡開き・稽古始めと、世の中では三連休の週末をフルに活用して2017年を慌ただしくスタートしました。新学期が始まり、しばしの間緩やかだった通勤電車にも制服姿が加わって、街にいつもの時間が流れ始めました。一方、世界情勢のカギを握るドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任式を今月20日に控え、世界の緊張感もますます高まってきています。“世界の警察官”を担わないことを表明した超大国の次期大統領は、日本の自動車メーカーを標的にツイートするなど、相変わらず様々な分野に混乱を拡散しているようにも思えます。
さて、愛知県武道館“武道始め”には今年も名古屋市少林寺拳法協会のご協力で名古屋南地区を中心に約100名の拳士と県連アトラクションチームからも6名参加していただき、県連年頭行事としても賑やかにスタートを切ることができました。県内の武道6団体が集って毎年行われている“武道始め”ですが、指定管理者制度によって昨年4月から県武道館の運営主体が民間企業から県の外郭団体に交代していることもあって、いろいろと段取りが変わっているところがありました。特に、儀式行事としての“メリハリ”が感じられなかったことは非常に残念でした。そんな中で、今年も参加拳士の皆さんは所属長の指示に従って整然とした立ち居振る舞いで日頃の修行の成果を十分に示していただき、他団体の指導者からもお褒めの言葉をいただきました。ほとんどの参加者が三々五々解散、退出する中で、最後まで残って作務を続ける拳士の姿に誇らしい気持ちでいっぱいでした。あるべき姿を当たり前に示した参加者の皆さんにあらためてお礼申し上げます。(様子は愛知県連盟サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kenren/20170107728にて紹介)
本山・本部の年頭行事は朝からのあいにくの雨で、場所をやりくりしながら苦心の開催でした。総裁の年頭挨拶の中で、37年前に開祖が遷化された年の年頭行事も朝から珍しく雨だったことに触れられていました。在りし日の開祖が年頭行事のご挨拶で、「今年は何か不吉なことが起こるかもしれない」と話されたその年の5月に亡くなったことを思い返すと、今年7月にアメリカで開催される世界大会や11月に予定されている“創始70周年記念事業”の成功も含めて今年一年が良い年であることを願わずにはいられません。オープニングレセプションの中では創始70周年記念事業のコンセプト映像の紹介、川島一浩連盟会長の就任紹介や永年にわたる協力団体に対するグループ表彰が行われるなど、例年通り賑やかに執り行われました。また、前日に所属長の永年勤続表彰が行われたこともあって、愛知県の多くの所属長や拳士にもお会いすることができました。慌ただしくスタートした2017年。2011年に県連理事長職を拝命して以来4期目(7年目)を迎えます。社会環境の変化に対応した組織運営はもちろんですが、次世代に引き継がなければならない核心を見誤らないように役員一同、緊張感を持って臨みます。愛知県内のさらなる活性化を目指し、引き続き、所属長各位のご協力をお願いします。
再拝
2017 年 1月10日
愛知県連盟理事長 多月 文博