合掌
猛暑・酷暑もここにきてようやく終焉を思わせる兆しがうかがえるようになってきましたが、時々の台風の影響や相変わらず突然の局地的な雨にさらされることもあって、“秋晴れ”には程遠い鬱陶しい日が突然現れます。収穫期を迎えた“天の恵み”にも大きな被害が及ぶ等、“天が下す試練”はどこまで続くのでしょうか。世界に目を転じても、シベリアやアラスカなどの高緯度地域やヒマラヤのような高山地域における永久凍土の融解、ハワイの大火災、直近ではモロッコでの地震や北アフリカのリビアでも暴風と大雨による大規模洪水によって壊滅的な被害が報道されています。世界各地で頻発している先の見えない内戦に加えて自然災害の追い打ちと、今地球上で起きていることに対し、果たして人類は利害を超え結束して立ち向かうことができるのでしょうか? “忖度”は安倍・菅政権時代の「モリ(森友学園)、カケ(加計学園)、桜(桜を見る会)」で官僚に対して連日使われたキーワードですが、特に最近の国際会議における「共同コミュニケ」作成の裏には必ず何某かの意向が付加されて、結局は形式的な当り障りのない内容に落ち着かせているように感じます(国家間の軋轢を表面化させないための、元々そういうものなのかもしれませんが)。欧米対中露の構図は一層“大所高所からの是々非々の対応”にはなっておらず、お互い自国のメンツと利害をぶつけ合っているだけで妥協点探しにもなり得ていません。ロシアのウクライナへの武力侵攻以降、それは一層明確になっているように思います。国が違えば歴史観も価値観も違う、そこを越えての是々非々論は存在しえないのかもしれませんが、最近特に存在感を増してきたインド・モディ首相の唱える「人間中心のグローバリゼーション“世界は一つの家族”」の実現を見てみたいものです。
さて、先週9日(土)に東海地区4県の教区役員と大澤管長以下本山役員(飯野宗務局長、柳川瀬責任役員、青山東海地区総代)との意見交換会が行われ、予定時間いっぱいの議論が交わされました。また来月28日(土)には全国都道府県連盟理事長地区別懇談会(東海地区)のリモート開催が予定されていますが、タイミング的に公益財団法人化についての何らかの説明があるものと思っています。組織を取り巻く社会環境が変化する中で、組織の独自性を生かしつつ開祖が目指された社会の実現に向けて様々な決断がされていくものと思います。公益財団化で何がどう変化していくのかまだまだこれからの対応です。地方組織としてこの問題にどう関われるのかわかりませんが、十分な検討を重ねていければと考えます。11月11日(土)・12日(日)に愛知県武道館にて地域指導者研修会(日本武道館主催)が開催されますが、川島一浩(前・(一財)少林寺拳法連盟会長)講師が確定しています。昨年5月に健康上の理由から突然退任されて以来久々の表舞台となります。多くの方々の参加を期待しています。他に本部からの派遣講師として永安職員が同行されます。
県内における最近の支部設立状況ですが、愛知県教職員支部の活動開始に加えて愛知県警支部の設立に向けて動きがありました。県連としてもできる限りの協力を惜しみません。
再拝
2023.9.16
愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博
(愛知県UNITY運営委員会委員長)