「理事長通信」カテゴリーアーカイブ

2023年9月理事長通信

合掌

猛暑・酷暑もここにきてようやく終焉を思わせる兆しがうかがえるようになってきましたが、時々の台風の影響や相変わらず突然の局地的な雨にさらされることもあって、“秋晴れ”には程遠い鬱陶しい日が突然現れます。収穫期を迎えた“天の恵み”にも大きな被害が及ぶ等、“天が下す試練”はどこまで続くのでしょうか。世界に目を転じても、シベリアやアラスカなどの高緯度地域やヒマラヤのような高山地域における永久凍土の融解、ハワイの大火災、直近ではモロッコでの地震や北アフリカのリビアでも暴風と大雨による大規模洪水によって壊滅的な被害が報道されています。世界各地で頻発している先の見えない内戦に加えて自然災害の追い打ちと、今地球上で起きていることに対し、果たして人類は利害を超え結束して立ち向かうことができるのでしょうか? “忖度”は安倍・菅政権時代の「モリ(森友学園)、カケ(加計学園)、桜(桜を見る会)」で官僚に対して連日使われたキーワードですが、特に最近の国際会議における「共同コミュニケ」作成の裏には必ず何某かの意向が付加されて、結局は形式的な当り障りのない内容に落ち着かせているように感じます(国家間の軋轢を表面化させないための、元々そういうものなのかもしれませんが)。欧米対中露の構図は一層“大所高所からの是々非々の対応”にはなっておらず、お互い自国のメンツと利害をぶつけ合っているだけで妥協点探しにもなり得ていません。ロシアのウクライナへの武力侵攻以降、それは一層明確になっているように思います。国が違えば歴史観も価値観も違う、そこを越えての是々非々論は存在しえないのかもしれませんが、最近特に存在感を増してきたインド・モディ首相の唱える「人間中心のグローバリゼーション“世界は一つの家族”」の実現を見てみたいものです。

さて、先週9日(土)に東海地区4県の教区役員と大澤管長以下本山役員(飯野宗務局長、柳川瀬責任役員、青山東海地区総代)との意見交換会が行われ、予定時間いっぱいの議論が交わされました。また来月28日(土)には全国都道府県連盟理事長地区別懇談会(東海地区)のリモート開催が予定されていますが、タイミング的に公益財団法人化についての何らかの説明があるものと思っています。組織を取り巻く社会環境が変化する中で、組織の独自性を生かしつつ開祖が目指された社会の実現に向けて様々な決断がされていくものと思います。公益財団化で何がどう変化していくのかまだまだこれからの対応です。地方組織としてこの問題にどう関われるのかわかりませんが、十分な検討を重ねていければと考えます。11月11日(土)・12日(日)に愛知県武道館にて地域指導者研修会(日本武道館主催)が開催されますが、川島一浩(前・(一財)少林寺拳法連盟会長)講師が確定しています。昨年5月に健康上の理由から突然退任されて以来久々の表舞台となります。多くの方々の参加を期待しています。他に本部からの派遣講師として永安職員が同行されます。

県内における最近の支部設立状況ですが、愛知県教職員支部の活動開始に加えて愛知県警支部の設立に向けて動きがありました。県連としてもできる限りの協力を惜しみません。

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2023.9.16

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




 2023年7月理事長通信

合掌

最近、通勤電車の「優先席」に座らせてもらう機会が増えました。少し前までは、優先席に限らず小・中学生から普通に席を譲られると「いやいや まだまだ」と、少し見栄もあって複雑だった気持ちもここにきて素直に「ありがとう」に変わっています。でも、何ともすっきりしないことが。座席を本当に必要とされている例えばヘルプマークのタグを下げている方や妊婦の方が優先席の前で気付かれずに立たれている姿を見ることがあります。本当に気付いていないのか、気付いていないふりをしているのか定かではありませんが。雨の横断歩道、傘を差して自転車に乗ろうとして倒れた人に、間髪入れずに駆け寄ろうとした高校生もいて、私自身の45年間に及ぶ通勤時間はいろんな場面を見せてくれました。残念ながら、他者を思いやる心が急速に後退していっているように思えてなりません。

さて、最近の文科省の発表によると、小・中学校が把握した2021年度のイジメ件数は615,315件。このうち、小学校が81%、中学校が16%と大半(全体の97%)を占めるらしい。同じく文科省発の新任教諭の退職者数が2021年度は539人で総退職者数の1.61%にあたるとか。団塊世代の大量退職者によって新任の先生たちの心のケアに手が回らなかったせいとかの分析も出されています。“働き方改革”が叫ばれてはいてもなかなか思うように改善されず、新任の先生方に対するメンタルヘルス支援が不十分だったということらしい。子供たちの“心のケア”の前に先生たちの“ケア”が足りていないとは、いやはやエライ時代になったものだと驚かされるやらあきれるやら。もちろん先生方もスーパーマン(今や子供達には通じない古い表現ですね)ではないわけですから、当然心を病むこともあるでしょう。とはいえ、この現状をどう捉えていけばいいのでしょう。日本独特の生涯雇用制度がいつしか後退してしまい、一方で様々な転職サイトが注目される社会の現実。“ひ弱な心”と一言で片付けられない様々な問題が含まれているようにも思います。複雑化している現在社会の歪(ゆがみ)の部分をはたして根本的に改善することができるのでしょうか。加えて驚きの報告がもう一つ。日本の“男女平等”度合いは世界対象国146ヶ国中の125位とか。ちなみに、主な分野ごとの順位も発表されており、政治138位、経済123位、教育47位、健康59位とのことで、トータルすると先の125位ということです。なるほど、そういえば記憶に新しい広島でのG7サミット開催に合わせて議長国としての体面を整えるために急遽取り繕った「LGBT理解増進法案(LGBT法案)」。誰のための何のための政治? 識者からも異論が出る“行き当たりばったり”感の強い政策と評されました。遡れば原発再稼働の問題もそうですし、「安全保障政策」についても大転換が行われましたが、果たして議論は尽くされたと言えるのでしょうか? 国民のための政策ではなく単に党利党略の産物でしかないのでは? の思いを強くしてしまいます。“なし崩し”や“核論先送り”といった小手先だけのお茶の濁し方では残念ながら世界からの信用も得られず、潮流から取り残されていくのは明白です。一方で、訪日観光客がこぞって日本人の人間性や徳性の高さにリスペクトしている現実もあるのに何とも“不思議?”が増す国かもしれません。

さて、定期総会に続いて東海大会、そして全国中学生大会・全国大会「小学生の部」の県代表選考会と矢継ぎ早に行事を開催し、事務局長を中心に事後の各々の報告や諸手続きといった一連の事務作業や行事総括もほぼ一段落して関係各所へのお礼状送付、ご挨拶も終えたところです。

今週末には東海四県教区の意見交換会、来週は県修練会、そしてインターハイ、全国少年少女武道錬成大会に全国中学生大会と、全国的な行事も控えています。そんな中、今年度は県連・県教区・UNITY運営委員会の事務局長(UNITYは武専担当責任者)を同時に交代し、6月末をもって一応の引継ぎ期間を終えます。本山・本部もそれぞれに重要課題を抱えてのタイミングで愛知県としては久々の大きな体制変更となります。世代交代が叫ばれて久しい中、一気に屋台骨を刷新することはできませんが、喫緊の課題を整理しながら次世代に向けた体制作りを順次進めていきます。

一時的に停滞やミスが起こるかもしれませんが、会員各位のご理解と温かいご協力をお願いします。

 

 

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2023.7.1

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




2023年6月理事長通信

合掌

台風の襲来が危ぶまれた6月4日(日)、スカイホール豊田に宗 昂馬・(一財)少林寺拳法連盟会長をお迎えして「2023年少林寺拳法東海大会」を無事に開催することができました。

当日は、前々日までの荒天からはとても想像できないような“台風一過”の青空が広がり、使用制限が解除された駐車場も含めて何とか当初の予定通りに運営することができました。終日屋外での車両整理等で対応いただいた西三河地区のスタッフ諸氏、前日からの準備を含めて各地区運営スタッフのご尽力にあらためて感謝いたします。また、県外(静岡県・岐阜県・三重県)からは約30名の拳士にも参加していただき、コロナ禍が明けた今大会は“マスクなし・気合あり”の大会で、久々に館内に気合が飛び交う活気ある大会となりました。少年部拳士の拘束時間を少しでも短縮するため午前中に小・中学生の「発表の部」を行い、午後からは開会式をはじめ一般部の競技種目を中心に行いました。これによって入館時間も例年より遅らせることもでき、時間的な負担感も少しは軽減されたと思っています。少年部(発表の部)種目のコートごとのメダル授与や、午後の一般部種目については結果発表を読み上げではなく掲示することで、表彰式の簡素化も図ることができました。しかし、発表の部のメダル授与では個数不足が、競技の部では印刷ミスによる賞状が不足するという事態も発生し、受賞者にご迷惑をおかけすることとなりました。少年部受賞者へのメダル、一般部への賞状の不足分については7月9日(日)にお渡しできるよう作業を進めています。大変ご迷惑をおかけしてしまいました。

 一方、今大会は秋に行われる世界大会と連動しているため、審査基準において多くの変更がありました。特に、「女子護身技法の部」だけでなく男女ペアに対する演武構成や団体の部の単演基本法形(第1・6構成)に関する注意事項が厳しく示されており、大会前の愛知県修練会を利用してその運用(審査基準)について説明会を開催し、各所属での指導時と大会での審査時の混乱を回避しようと試みましたが、熟知するには至らなかったところも見受けられました。今大会は8コートで行いましたが、審判員の控えは結果的に“0”人で、実行委員会でも対応することを覚悟した状況でした。審判員の養成は待ったなしの状況であり、多くの所属長からも厳しいアドバイスをいただいております。喫緊の課題として取り組まなければならないと考えております。今後の様々な呼びかけに対してご協力をお願いします。

 大会を終えてしっかりと総括し、課題解消に向けて引き続いて取り組んでいきます。引き続きご意見をお寄せください。

 大会開催にあたり多くの拳士各位にご協力をいただきました。所属長からも“感謝のお声掛け”をお願いします。

再拝

 

2023.6.4

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




2023年5月理事長通信

合掌

4月30日に開催しました県連・UNITY運営委員会定期総会、並びに県教区全体会議にはゴールデンウイーク中の開催、しかも雨天にもかかわらず多くの先生方がご出席くださいました。結果については資料の差し替えも含めて早々に一斉送信でご報告しましたが、おかげさまで2022年度事業報告・収支報告、並びに2023年度事業計画案・収支予算案をご承認いただくことができました。日頃の運営に関してご理解、ご協力をいただきあらためて感謝申し上げます。尚、県連・県教区の収支報告・収支予算案に対してご質問・ご指摘がありましたので、念のために当日の答弁内容(要旨)をまとめたものを以下に記しておきます。

Q)県連議案書(9P)2022年度支出報告書の「運営助成金1,647,438円」の主な内訳は?

全中助成(78,000)・全国大会助成(555,500)・祝金(60,000)・県大会補填(770,282)  他

2023年度収支予算書(19P)の「運営助成金2,000,000円」の主な内訳

全中助成(80,000)・全国大会助成(600,000)・祝金(60,000)・県大会補填(605,000)・預り金(570,000) 他

※県大会補填は参加者が半減したことによる

Q)県教区議案書(10P)2023年度収支予算書の「その他収入」(雑収入100,000円)の内訳で公認講習会からの繰入75,000円以外の25,000円は何か? 修練会への参加費なしでは?

ご指摘のように25,000円の繰り入れは修練会参加費を加味していました。参加費なしを決定したタイミングと議案書印刷のタイミングにズレがあったため予算に計上したためです。訂正します。尚、年3回の開催を予定している修練会への参加費は求めません。

 

 

さて、世界を席巻した新型コロナウイルス感染症ですが、我が国においても発生から3年4ヶ月を経てようやく一つの節目を迎えました。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5月8日に5類へ引き下げられ、法的には季節性インフルエンザと同等の扱いになります。しかし、日頃の修練はもちろん、来月に開催される東海大会におけるマスク着用をはじめとした感染拡大防止の取扱いは「個人に判断が任される」部分も多く、色々と悩むところでもあります。ご意見をお聞かせください。

4月22日(土)、本部にて全国理事長会議が対面で開催されました。冒頭の会長挨拶では話題の「Chat GPT」に会長自ら接続されて、5秒で出された「少林寺拳法の今後の戦略」についてその回答(返信文)を読み上げられました。①指導者の選抜(資質の向上) ②広報戦略 ③伝統と革新の両立 ④コミュニティ(地域)への貢献 ⑤世界的な交流 の5項目についての説明でした。『生成AI』への対応については乱用を防止するために国際基準の設置に向けて各国で議論されていますが、個人情報の不正収集や誤情報の拡散等が危惧される中、我が国は活用に前のめりのようです。国会答弁書作りにも活用しようという意見もあるらしくて、ある意味政治の成熟度を測ることができるような気がします。公文書の偽造や廃棄等、政権下で行われた(とされる)信じられない行為もはるか昔の出来事ではありません。ポピュリズム(大衆迎合主義)は世界的に急速に拡大を続けていますが、使い方によっては一瞬で情報操作が行われる危険性に益々さらされるようになっていくのではと危惧されるところです。

 今回の全国会議での主な議題は「公益法人化」と「部活動の地域移行」でした。大半が公益法人化に関する説明でしたが、組織を取り巻く環境の変化に対応していかなければならない状況についての説明が多かった様に感じました。詳細については現時点で不確定な内容も含まれているため別の機会にご報告させていただくことになると思いますが、中央と地方組織の役割分担を明確にして取り組んでいかなければならない大きな課題です。また、部活動の地域移行化については各自治体の対応がまちまちの状況なので、まずは各団体に対して指導体制を含めた受入れ体制に関するアンケート調査が行われているようです。愛知県においては各市町の教育委員会やスポーツ協会からの問い合わせが少しずつ聞こえてくるようになってきました。各市町の動向に注目して情報共有に努めていただきたいと考えます。ご協力ください。

 

再拝

※忌憚のないご意見を県連事務局にお寄せください。

2023.5.1

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




2023年3月理事長通信

合掌

 2月19日(日)、岡崎中央総合公園体育館にて開催しました「2023年度 考試員・審判員講習会」には近隣県からの受講者も含めて257名の資格者がご参加くださいました。丸一日かけた講習会でしたが、最後までご協力くださり感謝申し上げます。大変お疲れさまでした。ご承知のように、年1回のこの講習会は四段以上の資格者の受講が義務付けられており、昨年(2022年)の受講実績では全国の対象者5,972名に対して4,069名(受講率 68.2%)の受講となっています。未受講者が全国で1,901名にのぼり、所属内に考試員・審判員の有資格者(受講者)が一人もいないという事例もありました。大会審判員や昇格考試員のためだけの必要資格という目的だけではなく、各所属内における適切な指導責任を果たすためにも受講対象者(四段以上の資格者)には受講義務があることを認識していただきたいと思っています。ちなみに、愛知県における受講状況は、受講対象者405名に対して受講者が273名(受講率67.4%)と、全国平均より若干受講率が低い状況です(全国32番目)。愛知県では年1回のこの「考試員・審判員講習会」だけではなく、年9回開催する昇格考試時(毎回9時30分~10時10分の40分間)の“考試員研修”を同時開催している武専授業の“基本実技”としても参加者を拡大して実施しているほか、年3回開催する“愛知県修練会”のなかでもフォローする等、恒常的に復習する機会を設けています。ぜひ活用していただきたいと思います。

さて、先の講習会の中でも説明させていただきましたが、今年4月1日から新しい科目表が適用されます。従来の科目表との大きな変更点は昇格考試(昇級・昇段)に関する内容が削除されることです。そこで、新科目表の発行に合わせてUNITYより昇格考試の実施内容に加えて、受験条件、受験時必要修得科目一覧などが掲載された「考試要綱」が発行されます。3月下旬より、各所属の基幹システム(手続き画面)からダウンロードできるとのことです。

そこで、「考試要綱」の活用方法について少し説明を加えておきます。

「考試要綱の使い方」

金剛禅修行科目表、少林寺拳法修練科目表(一財)に掲載されている科目は昇格考試の必要修得科目を網羅しているため、日頃はこの科目表内容に基づいた修練を行い、昇格考試を受験する準備の段階で受験資格に必要な修得科目に漏れがないか、レポートや当日の学科(筆記・口述)審査に必要な内容を履修しているか、審査科目の修得レベルが合格レベルに達しているかを確認するために「考試要綱」を配布する等して活用する。

 

※旧科目表の販売期限が3月末日までとされているため、急ぎ旧科目表の購入を検討されている所属長もいらっしゃるかもしれませんが、昇格考試に限って言えば上記の対応でも問題ないのではと考えられます。

ロシアによるウクライナへの突然の軍事侵攻から1年が経過しました。ますます激しさを増す戦火の苛烈さによって日々奪われていく多くのかけがえのない命と歴史。当事国のみならず世界を分断する(民主主義国家と権威主義国家)この戦争に勝者はあり得ません。しかし、非道の限りを尽くしていると言われるロシアに対する国際社会からの非難がこれ以上ないほど高まっていても、残念ながら収束への道筋は現時点で全く見えない状況です。あらためて国際秩序を維持することがいかに困難かということを感じさせられます。“力の均衡”を保つことだけでは残念ながら争いの抑止力にはなり得ないということなのでしょう。

2022年度末をもって現県連役員の任期が終了することを受けて次期役員の改選手続を行いました。その結果、立候補者が役員定数だったために無投票での選出となりました。日頃からの県連運営に対するご理解、ご協力にあらためて心より感謝します。世代交代を進めるための大事な二年間となります。会員各位の更なるご協力をお願いします。

再拝

※忌憚のないご意見を県連事務局にお寄せください。

2023.3.1

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




2023年1月理事長通信

合掌

2/1付の朝刊に詩の一節が紹介されていました。交流サイト(SNS)で評判になったという育児が題材の詩だったらしいのですが、今国会で岸田首相の答弁が反発を招いた「育児体業中のリスキング(学び直し)」答弁に対するコメントとして掲載されていたので全文を調べてみました。

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「最後のとき(The Last Time)」
赤ちゃんをその腕に抱いた瞬間から あなたはこれまでとは全く違う人生を生きる
以前の自分に戻りたいと思うかもしれない
自由と時間があって 心配することなど何もなかったあの頃の自分に
今まで経験したことがないほどの徒労感 毎日毎日まったく同じ日々
ミルクを与えて背中をさすってやり おむつを替えては泣かれてぐずられて嫌がられて
昼寝をしすぎてもしなくても心配で終わることのない永遠の繰り返しに思えるかもしれない
だけど忘れないで……
すべてのことには、「最後のとき」があるということを
ご飯を食べさせてやるのはこれが最後、というときがやってくる
長い一日のあと子どもがあなたの膝で寝てしまう
だけど眠っている子どもを抱くのはこれが最後
子どもを抱っこ紐で抱えて出かける だけど抱っこ紐を使うのはこれが最後
夜はお風呂で髪を洗ってやる だけど明日からはもう一人でできると言われる
道を渡るときには手を握ってくる だけど手をつなぐのはこれが最後
夜中こっそり寝室にやってきてベッドにもぐりこんでくる
だけどそんなふうに起こされるのはこれが最後
昼下がりに歌いながら手遊びをする だけどその歌を歌ってやるのはこれが最後
学校まで送っていけば行ってきますのキスをしてくる
だけど次の日からは一人でだいじょうぶと言われる
寝る前に本を読み聞かせて汚れた顔をふいてやるのもこれが最後
子どもが両手を広げてあなたの胸に飛び込んでくるのもこれが最後
だけど「これが最後」ということはあなたには分からない
それがもう二度と起こらないのだと気付くころには すでに時は流れてしまっている
だから今、あなたの人生のこの瞬間にも たくさんの「最後」があることを忘れないで
もう三度とないのだと気付いてはじめて あと一日でいいから、あと一度きりでいいから、と切望するような“大切な「最後のとき」があることを”

※作者不詳

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“詩に教わるまでもなく「最後のとき」はどんな政権にも来る。子は急に育たず、子育ては全てが突然終わつたりしないが、権力の寿命は予測が難しい”と朝刊では結んでありました。
振返って私たちの活動に当てはめてみると、その時々の課題・難題に持てる力を結集して精一杯取り組んできた結果として今があります。そして精一杯のその背中を見て次代の人材が育って取り組みを継承していくという循環が組織を永続させる原動力となつていくのだと思います。しかし、世界的な企業であっても世代交代はより難しいミッションでしょう。比較の範疇にあらずですが、 “世界の卜∃夕”しかり“世界の日本電産”しかりなのでしょう。
さて、先日の所属長会議でもお話ししましたが、来月末をもって県連役員任期満了となるため規約に基づき役員改選が行われます。まさに“比較の範疇にあらず”ですが、別の意味で工ネルギーを要する仕事ではあります。
もう一つ。先月22日(日)に名鉄グランドホテルにて県連新年会を開催させていただきました。コロナ禍ではありましたが、岐阜県の青山教区総代をはじめ県内からは50名以上の所属長がご参加くださいました。会場もゆったりと使用することができ、久しぶりに会話が弾んだようでした。遅くなりましたが、ご参加くださいました所属長各位にあらためて感謝申し上げます。

※忌憚のないご意見を県連事務局にお寄せください。

2023.2.1
愛知県少林寺拳法連盟理事長  多月  文博
(愛知県UNI丁Y運営委員会委員長)




2022年12月理事長通信

合掌

 “教訓はどこへ行った・・・”

日本が焦土と化し日本人だけでも三百十万人という犠牲者を出し、交戦国は言うに及ばずアジア・太平洋諸国にも大きな犠牲を負わせた太平洋戦争が始まった1941年12月8日から今年で81年目を迎えました。大きな犠牲を強いた戦争への反省に基づき戦後の日本は「戦争放棄と戦力不保持」の憲法九条の下で防衛政策を組み立ててきました。自衛隊は専守防衛に徹するという役割分担の下、他国に対して侵略的攻撃的脅威を与えないということが大原則として守られてきました。平和国家としてひたすら歩んできた戦後の日本、憲法九条の精神は国際社会からも高い評価と尊敬を勝ち得てきました。しかし今、この平和国家としての歩みを大きく踏み外すのではないかという議論が岸田政権下で具体的に進められていることはご存知の通りです。先日、岸田首相は2023年度から五年間の防衛費総額を現行の1.5倍超の約43兆円、2027年度には関連予算と合わせて国内総生産(GDP)比2%にするよう関係閣僚に指示しました。財源には法人税を中心とする増税にとどまらず、決算剰余金や東日本大震災の復興特別所得税の流用案も含めて議論されています。コロナ禍やロシアのウクライナへの軍事侵攻もあって物価・光熱費の高騰や社会保障費負担も増える中で私たちの暮らしは苦しくなる一方です。そんな中でのまさに『軍拡増税』は国民にとってとても受容できるものではないでしょう。ロシアの軍事侵攻を受けて「敵基地攻撃能力の保持」を声高に叫ぶことで果たして「抑止力」の向上を目指すことになるのでしょうか? 軍備増強を目指す中国やミサイル発射を繰り返す北朝鮮等の脅威に対して軍事力で対抗することが地域の安定につながるとはとても思えません。過去に学び不幸な歴史を決して繰り返さないという確固たる信念を根底に持ち続けることこそ国際社会の中で日本が果たす役割が見いだせるのではないのかと思うのですが・・・。

去る11月19・20日の二日間にわたって3年ぶりの全国大会が大阪・丸善インテックアリーナ(大阪市中央体育館)にて開催されました。感染拡大第8波が心配される中での開催でしたが、感染対策としての入場制限も含めて前夜の祝賀会、そして本大会と無事に終えることができたようです。大会へは滝 茂夫(タキヒヨー㈱相談役)愛知県連盟会長と大石 幼一(中部日本放送㈱会長)顧問が早朝より参加して下さり、滝会長には二日間にわたってお付き合いいただき表彰式での授与者にもなっていただきました。大会結果としては愛知県勢の活躍が目覚ましく、多くの種目において上位入賞されました。拳士はもちろん指導にあたられた所属長をはじめ関係者各位にあらためて敬意を表します。お疲れさまでした。

県内行事としては11月26・27日の二日間にわたって『地域青少年錬成大会』(日本武道館共催行事)を開催しました。最終的な参加申し込みは二日間で150名弱になりましたが、土日の参加人数に偏りが出たため申し込みがあった所属に対して参加日変更をお願いし、ご協力いただきました。あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。アンケート内容も非常に好評で、三重県の中山講師と北海道からの伊藤講師には感謝するばかりです。

今年度末で2年間の役員任期が終わります。2011年度から6期12年、組織機構改革や武専改革、そして3回目の全国大会開催とコロナ禍での活動、会員各位には本当に支えていただきました。ありがとうございました。役員改選のスケジュールをまだお伝えできていませんが、今しばらくお待ちください。

 2020年当初から増減を繰り返す新型コロナウイルスの感染状況ですが、ワクチン接種の普及による集団免疫の拡がり、そして重篤化しないという安心感からか、感染対策のレベルも格段に変化してきたように思います。何よりも気持ち的に以前の日常生活に戻りつつあると言ってもいいのでしょう。私たちの活動も気持ちのうえではかなり負担感が軽くなっているのは事実です。逆に、感染を防止することが難しくなっていることも事実です。2022年も残り二週間になりました。ほぼ三年間開催することができなかった県連懇親会ですが、新年早々に企画しました。感染対策をしながらの開催となるため会場選定に苦慮しましたが、結果的にご案内のようになりました。ご理解いただくと共に久しぶりに一堂に会し、いろんな話に花を咲かせればと考えています。

 

年末にあたり今年一年間のご協力に感謝すると共に、会員各位におかれましては引き続いてのご協力を心よりお願いします。

 

※忌憚のないご意見を県連事務局にお寄せください。

2022.12.15

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




2022年8月理事長通信

合掌

新型コロナウイルス新規感染者数“世界一”を突っ走る状況の中で、全国高校総合体育大会(インターハイ)や全国中学校少林寺拳法大会(全中)が無事に開催されたようです。特に、全中大会は開催地・開催日が当初予定からが変更になったことや、お盆のしかも台風の影響が報じられる中で“昨年の記憶(豪雨による中止)”が蘇った方も主管する関係者の中にも多かったことと思います。この季節の屋外スポーツの象徴的な位置づけである“夏の甲子園”大会では、感染者を出しながらも試合日程のやり繰りや選手の入替を認める中で大会が続けられています。子供たちの夢の舞台を何としても提供するのだとの主催者側の強い思いと共にその舞台づくりに悪戦苦闘が続いています。

8月6日(土)広島で、8月9日(火)には長崎での被爆77年目を迎えた平和祈念式典。そして8月15日(月)には77回目の「終戦記念日」を迎えた日本。ロシアのウクライナ侵攻や台湾をめぐる米中対立、それ以外にも世界各地で起こっている迫害や弾圧、分断の数々。戦争が遠いものではなくこれほど身近に感じられることは近年ありません。ロシア・プーチン大統領は核兵器の使用も辞さないとあからさまな脅しを世界にかける、対して当事国ではない国の人々でさえ、身を守るためには核兵器が必要だと言い始めています。湯崎・広島県知事が平和記念式典の中で述べられた「核兵器は、現実の、今そこにある危機なのです。・・・核兵器が存在する限り、人類を滅亡させる力を使ってしまう指導者が出てきかねないという現実を直視すべきです。」との挨拶に思わず鳥肌が立ちました。ウクライナの惨状にもいつしか慣れてきてしまっている自分にハタと気づかされました。一方、広島出身の岸田首相の挨拶はといえば8割以上が故安倍・元首相や菅・前首相時代のコピペだったとか。立場の違い、当事者意識の差(欠如)というにはあまりにも違いすぎる内容にただ呆れるしかありません。世界で唯一の戦争被爆国の首相であり、核兵器廃絶に向けてリーダーシップを発揮していくと公言し続けている方のメッセージとしてはあまりにも他人事のように感じられました。

さて、参院選期間も終盤となった去る7月8日金曜日、遊説先の奈良県内で応援演説中の安倍晋三・元首相が凶弾を受けて倒れ、その後亡くなるというショッキングな事件は発生から1ヶ月が過ぎて意外な方向へ展開しています。事件をきっかけに注目を集める自民党と旧統一教会との関係。単なる政治と宗教ではなく互いの「利権」が見え隠れする関係と言えそうです。

プーチンによるロシアの軍事侵攻もトランプ・アメリカ前大統領の国家機密の持ち出しも、そしてレベルは違えど今回の政治家と旧統一教会の関係も、明らかに“やってはいけない”ことをわかったうえでとにかく“やったもの勝ち”的に行動に移したとしか思えてなりません。ロシアの軍事侵攻に気候変動も加わって世界が食糧危機にもさらされ、結局弱者が理不尽な苦しみを背負わされている現実。どれだけ尊い命が失われても国連すら有効な手立てが打てないことに絶望的な気持ちにさせられます。“良いことは良い、悪いことは悪い”というシンプルな世界への途方もない険しさを思い知らされる出来事が続きます。

8月は愛知県にとって一年で唯一県連・県教区の行事がない月です。先月7月の定例行事を初めて体調不良で欠席し、大変ご迷惑とご心配をおかけしました。申し訳ありませんでした。多くの先生方からご連絡いただきましたことに対し、重ねてお詫びとそしてお礼申し上げます。ありがとうございました。体調不良の時は殊更「身心一如」を思い知らされます。気付かないうちに拡がりつつあった自分自身の中でのマンネリ感や停滞感を払拭するための機会を得たと感じています。組織の停滞感に対しても引き続きチャレンジしていかなければと思っています。引き続きご協力ください。

 

2022.8.18

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




2022年7月理事長通信

合掌

最短期間で一気に梅雨が明け、これも気候変動が原因なのでしょうが、日本列島は連日厳しい暑さと突然の天候の急変に見舞われています。加えてロシアのウクライナ侵攻の影響を受けて電力の逼迫をはじめ、エネルギー・食料といった生活に直結した分野での品不足や価格の高騰が私たちに戦火をより身近なものに感じさせるようになってきました。軍事侵攻から5ヶ月近くが経ち、戦況が長期化する見通しもある中でウクライナに対する欧米各国の“支援疲れ”も危惧されています。地球を痛めつけるかのようなロシアの容赦ない無差別攻撃によるウクライナの戦災復興にかかる費用は日本円にして100兆円を超えるとか。原因者にはそれなりに理由があるにしても、あえて言うならたった一人の力の信奉者(市民の犠牲者を顧みない)によって国際秩序が崩壊の危機に瀕していることは言うまでもありません。極論を言えば、一人の狂人の独りよがりな行為に対して心ある人たちが収束のための一手を打てずにいるという構図、核兵器をちらつかせながらの威嚇行為に対して断固たる措置がとれずにいる状況に忸怩たる思いがつのります。

「世界には人間の命より大切なものはなく、あるはずもない。相互の尊重と双方の利益に基づいた交渉と対話のみが最も深刻な対立や問題を解決できる唯一の方法だ」

(2/26付ゴルバチョフ財団声明)

 

停戦に向けたロシアの良心を期待するしかありませんが・・・。二十一世紀のこの時代に誰もこの暴挙を止めることができないばかりか、“命の消耗戦”を前にただ立ちすくむことしかできない無力さは世紀末の様相さえ漂わせているような気がします。平和な日本に暮らす私たちは今の日常にただ感謝することしかできないのでしょうか。

さて6月27日、連盟本部から「役員の変更について」として“6月19日付で川島会長退任”の一報が飛び込んできました。かねてから療養中だったとの退任理由の説明でしたが、正直言って驚きはもちろんのこと私自身は唐突さを感じました。新井前会長の役職定年を受け、全幅の信頼と期待を背負って組織を継承された川島会長(あえてここでは「会長」と呼びます)ですが、実は6月19日に開催した愛知県大会への臨席が一旦は決まっていました。愛知県連盟の部外役員が一新されて初めての県大会ということで、私たちの取り組みをアピールする絶好の機会だと理解していただき、他のスケジュールを調整してまで来名を約束していただいていたのですが、5月9日に急遽変更連絡が入るという経緯がありました。5月14・15日に本山で開催された道院長研修会でもお会いできていたので、療養中だったとはにわかには信じられませんでした。とにもかくにもこの度の一報には驚きしかありません。

そんな中、参院選期間も終盤となった7月8日金曜日、遊説先の奈良県内で応援演説中の安倍晋三・元首相が凶弾を受けて倒れ、その後亡くなるというショッキングな事件が世界中に流れました。銃社会とは無縁の世界的にも治安が良いとされている日本にはおよそ似つかわしくない突然のこの出来事は、まさに世界中に衝撃を与えました。犯人はその場で直ちに拘束され、その後の調べで動機や背景が少しずつ明かされてきていますが、今回の事件はどうやら参院選絡みの安倍元首相の政治信条に起因するものではなく、犯人の家族の宗教活動によるものらしく、事件の全容解明が待たれるところです。ただ、犯人の言う“宗教団体”というフレーズが独り歩きし、取り上げられ方によっては様々な憶測や展開を生み出すことにもなるので注視していく必要があると思っています。当然ですが、“宗教とは何か?”にきちんと答えることが求められます。

2022.7.11

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




2022年6月理事長通信

合掌

三年ぶりの大会となった「2022年愛知県少林寺拳法大会」(ドルフィンズアリーナ)を無事に終えることができました。5・6月は毎週行事開催が続いたこともあり、スケジュール的にも開催準備にかける時間の制約もあって担当ごとに個別に準備を進めていかざるを得なかっただけに、ほぼぶっつけ本番に近い開催となりました。結果、道院長を含む210名のスタッフの皆さんには本当に助けていただきました。大会終了後には、2024年に全国大会を主管する静岡県連盟役員や大会運営視察で来館されていた三重県連盟事務局長からも運営手法に対して高い評価をいただきました。2019年に愛知県で開催した全国大会を経て運営手法そのものがほぼパターン化されており、運営内容はそれなりに完成形に近づけられていると自負していましたが、午前中のスケジュールを終えるまではやはり気が気ではありませんでした。今大会の大会長を務めていただいた滝 茂夫(タキヒヨー㈱相談役)・新会長以下一新された県連部外役員との調整やアトラクションチームの仕上がり具合等の不安要素もある中でのスタートとなりましたが、全体的には表彰式前後で少しもたつきが見られた以外、ほぼ大きなトラブルなしに運営できたのではないかと思います。出場拳士数が例年の半分以下だったことも混乱につながる要因にならなかったとも感じています。服装規定への抵触や大会後に参加資格の問題で違反と判定されて失格者が出てしまいました。髪色や長さについては個人の事情もあって毎回判断が分かれることもありますが、服装規定や参加資格をクリアできていなかったことについては所属長の責任範疇といえます。特に、参加資格の問題では大会終了後に発覚したことから「実行委員会が出場を認めたではないか」という発言もやり取りの中であったと報告を受けています。参加資格についての文章表現を指摘されたようですが、全国大会要項に準じた文章表現であったため指摘にはあたらないと判断しています。該当者にもご理解いただけたものと思います。毎回審判員の採点態度や採点結果に対する厳しい指摘が寄せられます。今回も例外ではなくいくつか寄せられています。動画も送られてくる時代です。大きな課題だと受け止めています。

全中大会選考会、インターハイ予選に東海学生大会と続いてこの度の県大会、そして今週末26日は昇格考試と愛知県修練会と続きます。6月は、新中学生の特例受験可能月の最終月となるため大半が初段受験者のようです。特別理由書対応の受験者も含まれています。並行して五つの僧階講座と特昇対策に特化した技術講習と口述試験対策も展開します。

様々な事情や課題に対してどこに焦点を当てて対処するかを運営側として常に問われますが、我々の取り組みは性善説に基づいて組み立てられていることを常に認識しておくべきだと思っています。一方的な主張に終始することからは何も生み出されません。逆に、今大会でも突然の体調不良者のリカバリー対応もあったように、何かが起こってもごく自然にカバーし合って対処していける人としての力。久しぶりの大会運営を通してあらためて修行の目的を振り返らされた気がしています。突然のトラブルに対しても冷静に要因を分析して対処していくことが常に求められているということを。感情に任せて相手の立場を考えないその場限りの言動は私たちの取り組みの場には全く馴染まないことです。良い結果、悪い結果を受け止めて次にどう展開して生かしていくかが私たちの役割だと思っています。

公益性が求められる活動をどう推進していくかが強く問われています。引き続き、ご理解ご協力をお願いします。

 

(追記)

先日、ある先生から体調について聞かれました。「このところ『理事長通信』の発信がないため心配していました」とのことでした。以前からもありましたが、発信内容に対するご意見・ご指摘に加えてロシアの軍事進攻がもたらした悲惨な状況を見るにつけ、『道院通信』と共に筆が進まなくなったことをお話ししました。理事長職を拝命した2011年から発信し続けた拙文を欠かさず読んでいただいたことに感謝申し上げると共に、今大会を機に「集う」ことと「発する」ことの大切さを再認識させられました。

 

2022.6.23

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)