合掌
全国各地で連日最高気温を更新するという酷暑が続く中、7月22日(日)に「2018年愛知県少林寺拳法大会」を予定通り愛知県武道館において開催し、無事に終えることができました。今大会の出場拳士は1,050名。昨年より約90名少ない規模での開催となりました。例年の開催場所である愛知県体育館に比べて観客席は約1/3の1,500席。官庁街で日祝日の路上駐車が広範囲にわたって許されている県体育館周辺の駐車事情に比べ、県武道館は地下駐車場と隣接する高架下駐車場を合わせても圧倒的に駐車台数が足りないため、周辺駐車場(東海建設㈱所有の臨時駐車場)の確保に加えて名古屋競馬場の臨時駐車場も確保し、加えて他団体との無用な混乱を避けるため全館を借り切って臨みました。会場から延々と続く車の列、入り口での混乱等々、最悪のスタートも予想してはいましたが、7時30分過ぎには滞る車列もなくスムーズに入館することができました。かなり早い時間から現地で待機されていた車両もあったと聞いておりますが、はじめての会場で何とか無事に開催することができましたのは偏に参加拳士や保護者の皆様の絶大なご協力に加え、前日の準備を含めると延べ約200名のスタッフの皆様の献身的なご協力の賜物であると、実行委員会を代表してあらためて心より感謝申し上げます。
さて、今大会は来年の全国大会開催を睨んで会場の確保が大きな検討課題でした。当初描いていたのは今年、来年と全国大会会場を2回使用することで会場の使い勝手や運営プランを実際に試してみて、大会計画をより確実性の高いものに仕上げていくつもりでいました。しかし、結果的に“スカイホール豊田”の使用が難しいとなった時点で7月度の昇段・武専会場として確保していた県武道館を急遽県大会の会場に振り替えることで何とか開催にこぎつけることができたという綱渡りの開催でもありました。
大会では演武審査が一部昼食時間にズレ込み、出場拳士や審判の方々には慌ただしい休憩時間となったこともありましたが、何とか時間内に退館まで持って行けたことも皆様のご協力のおかげと深く感謝申し上げます。ただ、表彰式の最中にエアコンが切れて会場内の室温が急激に上昇したことや審査結果に対する厳しいご意見も寄せられ、個別に順次説明、回答しているところです。大会後に寄せられたご意見やご相談の中には今回も他の所属拳士から心無い言葉を浴びせられたといった内容も含まれており、あらためて日々の指導、修練の大切さを痛感させられました。このところ頻繁に本部から注意喚起を促すメールが届いています。熱中症予防に関するものと“各種ハラスメント”に関するものです。大会成績を修練の一つの目標として取組むことを否定はしませんが、全てであってはならないと思います。私たちは“何を目指しているのか?”“修行の偏りはないのか?”を常に振り返っていなければなりません。今大会を午後から観覧していただいていたCBCテレビと東海テレビの事業部の方から大会運営もさることながら、「競い合いの場で互いの健闘をたたえて拍手を送り合う姿は綺麗ですね」との感想をいただきました。単なる武道やスポーツではない「行」としての在り方の一端を大会という場を通して部外の方に少なからず感じていただけたことに誇らしさを感じました。
また、当日会場ロビーにて行いました『西日本豪雨被災者支援』の募金活動には多くの方々がご協力くださいました。合計130,208円は愛知県大会での募金活動結果として本部に報告させていただきます。支援先等の活用結果については後日ご報告します。
出場申込み段階での課題、演武審査の課題、会場設営や進行上の課題等々、満点を目指して毎年取組んでいる大会ですが、なかなか万々歳で終えることができていません。しっかりと総括し、次回大会、そして全国大会に繋げていきたいと考えています。一般拳士からも全国大会運営への協力の申し出もいただきました。次世代にいい形で“バトンタッチ”できるような大会を県内が一体となって取り組めるような環境づくりを進めていきたいものです。
来年は、6月9日(日)にスカイホール豊田で「東海大会」に格上げして開催することが内定しています。
『2019年少林寺拳法全国大会inあいち』は2019年11月23・24日に開催します。引き続き拳士各位の絶大なご協力をお願いします。
※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。
(愛知県連盟サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)
■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)
(愛知県教区サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)
■54道院サイト掲載
再拝
2018 年 7月 25日
愛知県連盟理事長 多月 文博