2023年3月理事長通信

合掌

 2月19日(日)、岡崎中央総合公園体育館にて開催しました「2023年度 考試員・審判員講習会」には近隣県からの受講者も含めて257名の資格者がご参加くださいました。丸一日かけた講習会でしたが、最後までご協力くださり感謝申し上げます。大変お疲れさまでした。ご承知のように、年1回のこの講習会は四段以上の資格者の受講が義務付けられており、昨年(2022年)の受講実績では全国の対象者5,972名に対して4,069名(受講率 68.2%)の受講となっています。未受講者が全国で1,901名にのぼり、所属内に考試員・審判員の有資格者(受講者)が一人もいないという事例もありました。大会審判員や昇格考試員のためだけの必要資格という目的だけではなく、各所属内における適切な指導責任を果たすためにも受講対象者(四段以上の資格者)には受講義務があることを認識していただきたいと思っています。ちなみに、愛知県における受講状況は、受講対象者405名に対して受講者が273名(受講率67.4%)と、全国平均より若干受講率が低い状況です(全国32番目)。愛知県では年1回のこの「考試員・審判員講習会」だけではなく、年9回開催する昇格考試時(毎回9時30分~10時10分の40分間)の“考試員研修”を同時開催している武専授業の“基本実技”としても参加者を拡大して実施しているほか、年3回開催する“愛知県修練会”のなかでもフォローする等、恒常的に復習する機会を設けています。ぜひ活用していただきたいと思います。

さて、先の講習会の中でも説明させていただきましたが、今年4月1日から新しい科目表が適用されます。従来の科目表との大きな変更点は昇格考試(昇級・昇段)に関する内容が削除されることです。そこで、新科目表の発行に合わせてUNITYより昇格考試の実施内容に加えて、受験条件、受験時必要修得科目一覧などが掲載された「考試要綱」が発行されます。3月下旬より、各所属の基幹システム(手続き画面)からダウンロードできるとのことです。

そこで、「考試要綱」の活用方法について少し説明を加えておきます。

「考試要綱の使い方」

金剛禅修行科目表、少林寺拳法修練科目表(一財)に掲載されている科目は昇格考試の必要修得科目を網羅しているため、日頃はこの科目表内容に基づいた修練を行い、昇格考試を受験する準備の段階で受験資格に必要な修得科目に漏れがないか、レポートや当日の学科(筆記・口述)審査に必要な内容を履修しているか、審査科目の修得レベルが合格レベルに達しているかを確認するために「考試要綱」を配布する等して活用する。

 

※旧科目表の販売期限が3月末日までとされているため、急ぎ旧科目表の購入を検討されている所属長もいらっしゃるかもしれませんが、昇格考試に限って言えば上記の対応でも問題ないのではと考えられます。

ロシアによるウクライナへの突然の軍事侵攻から1年が経過しました。ますます激しさを増す戦火の苛烈さによって日々奪われていく多くのかけがえのない命と歴史。当事国のみならず世界を分断する(民主主義国家と権威主義国家)この戦争に勝者はあり得ません。しかし、非道の限りを尽くしていると言われるロシアに対する国際社会からの非難がこれ以上ないほど高まっていても、残念ながら収束への道筋は現時点で全く見えない状況です。あらためて国際秩序を維持することがいかに困難かということを感じさせられます。“力の均衡”を保つことだけでは残念ながら争いの抑止力にはなり得ないということなのでしょう。

2022年度末をもって現県連役員の任期が終了することを受けて次期役員の改選手続を行いました。その結果、立候補者が役員定数だったために無投票での選出となりました。日頃からの県連運営に対するご理解、ご協力にあらためて心より感謝します。世代交代を進めるための大事な二年間となります。会員各位の更なるご協力をお願いします。

再拝

※忌憚のないご意見を県連事務局にお寄せください。

2023.3.1

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




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