9月10日(土)の修練。 | 刈谷北道院

9月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。まだまだ夏の暑さの残る気候の中、鍛錬に励みます。

副道院長のNさんが、最近体調不良で休まれる事が多く、今日も欠席。普段の道院修練では、Nさんの車で6人くらいの小学生を乗せて移動して下さいますし、小4黄帯のR君が土曜日の15時からスイミングの教室が有り、道院修練の時は専有道場までお母さんが迎えにみえるので、数人乗せて移動して頂いているのですが、今日はスイミングが休みと言う事で、他の保護者の方に2台の車を用意して頂く事にしました。

1年程前から、道院修練の際は参座のタイミングと送迎の協力が出来るかどうかの確認も事前にする事にしておいたので、今回も早めに協力の依頼が出来て、小6茶帯のH君のお母さんと小2白帯のA君のお父さんお母さんが、短時間に専有道場までの2往復をこなして下さいました。これを当たり前の事と思わず、またそれだけの手間を掛けて頂いただけの意味を、参座してくれた人達の成長によって生み出したいところです。

今日は専有道場でのデジカメでの撮影係を、小5緑帯のA君に御願いしていたのですが、鎮魂行の最中に、年季が入っていて作動不良が多く成ったデジカメが、やたらとピピピッと作動音が鳴り始めます。背中でその音を聞きながら文言の唱和を続けたのですが、その音に気を散らしたり、笑い始める人も居る中で、基準の位置にいた小6H君が「気を散らさずに集中しよう」と言う意識で声を出し続ける気を出していたのを感じました。また撮影係のA君もそのまま撮影係の役目を続けていたので、鎮魂行後のミニ法話で「不動心」について話そうと思い付きます。

鎮魂行後に、鳴っていたのはデジカメではなく、マンションの隣りの部屋の方のアラーム?だった事が判明しましたが、A君がその音に気を取られる事無く撮影係の役目を果たしていた事には変わりは有りませんので、A君やH君の「不動心」についての賞賛の言葉を伝えると、その後のA君は普段よりも集中して法話を聞いていました。ミニ法話では、「不動心」と共に「行動力」も求めて修行に励む様に説きました。周りの状況の変化に影響され右往左往する事の無い「不動心」と、状況の変化を鋭敏に察知し、その変化に適した対応を瞬時に判断し行動に起こす「行動力」。相反する様なこの2つが共に手に入る様な修行が出来れば、自分も周囲の人も共に幸せになれる気がしますが、果たして皆の取り組みを、そのレベルまで引き上げる事が出来るでしょうか。

場を変えて、易筋行を。4人が新たに参座してくれました。道院修練も大切にして貰いたいですが、考えてみれば部活動やその他の習い事を済ませ、更に少林寺拳法の修練に顔を出すと言うのも、なかなかに大変な話で。それだけの甲斐が有る空間を、提供しないといけませんね。

この数か月ほど、私自身の生活の乱れもあり、それ以前に作成していた個人別の修練メニューを、一切作成せずに修練を構築していました。先日久々に作ってみると、その前が半年前のものであり、一回ペースを掴み損ねると再度復活させる事の難しさを実感したものです。今日の修練メニューでは、廻蹴と足刀蹴の練習方法を伝える事に成っていましたので、皆で数回反復します。身体の向きや足の動かし方、それを手伝うパートナーの意識等、簡単にはこなせない廻蹴と足刀蹴のレベル向上の為に、皆で協力していきたいものです。

法形演練では3つにグループ分けして、反復を。今月末に予定していた昇級試験が日程調整により10月半ばに変わりましたが、その分夏休み明けに体調不良で休む日が多かった小4白帯のE君には、水準を高める良い機会です。周囲の人達の在り方も含めて、大いに活用したいですね。

なかなかの気温の高さと日差しの強さが有り、「残暑」の厳しさも感じますが、時間が経つに連れ、市民館のホールに差し込む光の角度が変わり、陽が落ちるのが早くなって来た事も感じます。その時間の経過に見合ったレベルアップをしたいものですが、そこは全く比例しないのが現実で。それでも、せめて自分の時間と体力と意識を費やすだけの価値と意義の有る空間を、皆で創り上げて行きたいもの。迎えにみえた保護者の方や、道衣姿で自転車で変える小5白帯のA君を見送りながら、その想いを強くしました。

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