10月14日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。今にも雨が降り出しそうな曇り空の中、鍛錬に励みます。

今日は近隣小学校の一つで運動会が有る事もあり、欠席者も多かったのですが、久々に「掛かり稽古」をやろうと予定していた日。4年生以上が一人ずつ前に立ち、交代で攻撃をし続けて来る相手を捌き切るなかなかに過酷な練習です。「強化合宿」の名物的な催しにしていたのですが、ここ何年かやれていませんでしたので、半年に一度ぐらいやるかと画策。「僕もやりたい!」と言っていた、小6五級のY君と小4七級のA君が運動会で休みでしたので別の日にしよう後も思いましたが、先日少年三級に合格した小6のY君が塾に備えて今日を境に休眠する為、ラストチャンスの今日としました。

Y君が15時過ぎの参座と言う事で、それまでの時間を来月少年四級を受験するE君の習熟も兼ねて、後ろの手で「上受」・「外受」・「打上受」をして順突を返す練習を反復しました。手での受けに意識が囚われがちですが、「正中線を外す」防御やそもそも「正中線を合わせて向き合う」と言う事も伝えて行くと、少し雰囲気も変わります。また新しい科目表に図解されている「裏・表」を説明しながら行うと、各法形の共通点と相違点が理解しやすかったようです。

15時過ぎにY君が到着したので、学科・法話で挨拶について話し、合格証書授与と茶帯の贈呈を。小2の夏に入門し精神的な脆さは度々見せながらも、4年間続けて来ただけあって、しっかりした挨拶をしてくれました。Y君には「あなたには恐らく鍛錬の時間が必要だから、自分で本当に修行が必要だと思った時に戻っておいで。その時が大人になってからだったりしたら、子供だけ習わせるんじゃなくて、自分も再開するチャンスだよ」と伝えました。

暫しの休憩を挟み、防具を着けて「掛かり稽古」を。今日は全員で5人でしたので、1人50秒で4人を相手にする事にしました。撮影係を小3八級のA君に御願いすると、初めての撮影係に嬉しそうです。近付き過ぎたり座り込んだりしていましたが、逆に良いアングルの写真を多く残してくれました。

3分強の動き詰めの時間はやはりキツい様で、中1一級のH君でも終えた後はかなり切迫した表情をしていました。「ビビるな!」「前に出ろ!」、「声を出せや!」と声が飛ぶ雰囲気の中、小6三級のY君は2人目を終えた時点で号泣。しかし、その後もギブアップせずに最後までやり切りました。途中、小5白帯のK君と小2白帯のRちゃんの兄妹が参座してくれましたが、「あなた達もしっかり応援して」と御願いして見学させます。

その後も過酷な状況に襲われるものの、右膝の打撲の痛みに苦しみながらも、攻撃役も含めてやり切った小6五級のA君や、中1一級のH君の上段廻蹴をモロに食らってふらついたものの、その後の3人の相手をしのぎ切った小6六級のA君と、全員が顔を真っ赤にしながら誰一人断念する事無く終えました。終了後に全員で車座に成り、「今日みたいな辛くて苦しい瞬間に負けずに乗り越えられたんだから、あなた達は大抵の事には負けないぞ。自信持って頑張れよ!」と伝え、K君・Rちゃんの2人に「あなた達はまだ先だから大丈夫だよ」と伝えると、Rちゃんは「あ~、良かったあ」とホッと胸を撫で下ろし、撮影係を務めてくれたA君に「あなたはいつも背中を向けて逃げてばかりだけど、4年生に成ったらやるんだよ」と伝えると、何故か「僕やる!」とやる気に成っていました。

ラストはK君・Rちゃんと小3八級のA君の3人で順突や内受突をやり、他の人には「動けそうなら逆小手か送小手をやって」と伝えると、各々が防具を片付け合ったり「キツかったなぁ」と声を掛け合いながら良い雰囲気で練習していました。また、締めの気合い出しと作務の後に皆を見送りながら、それぞれの人に「よく頑張ったなあ」と声を掛けると少し精悍さを増した嬉しそうな表情を見せてくれました。たまにはこんな練習もアリですね。

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