10月21日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冷たく強い風の吹く中、出向きます。

今日は達磨祭も挙行しました。毎月の道院修練の際は、参座の有無と送迎の協力の可否を前もって確認しているのですが、今回は流行り病やケガ、部活動にキャンプ等々、相当参座者が少ない状況でした。日延べしても同じ人数の可能性も有りましたのでそのまま行いましたが、顔ぶれを考えて導師法話の内容をイメージします。

相変わらずの「行き当たりばったり」の段取りでしたので、式次第を貼り付けるテープを忘れてしまったなと思ったら、そもそも式次第と司会進行の紙をプリントアウトしていませんでした。と言う事で、開祖忌法要の際の式次第を土台にして達磨祭バージョンに応用します。

この2週間程、学科・法話の時間に読本の達磨に関連するページを読んでいましたので、そこを基に法話を展開。達磨の示した「諦めない強さ」と開祖の人造りへの想いも交えて、修行に励む際の心構えを説きます。ここ数回の小3八級のA君の話の聞き方に、集中しようとする意識を感じ、少し成長しているのかなと今後の更なる支えへの意欲が湧いて来ます。

場を変えて、易筋行を。市民館からの参座の3名も加えて行います。小3八級のA君の「上受突」の裏・表の習熟と、来月少年四級受験予定の小5五級のE君の習熟の為に、「上受」・「外受」・「打上受」の3種と中段順突の組み合わせを反復します。その後、その3種を差し替えて連続する移動稽古と3連攻の動きを続けてから、相対での反復に。「上受突」・「外受突」・「打上突」の3つの法形を行いましたが、ふと思い付き2回ずつ3種続けて6回行ってから攻守を交代する様にしたら、「連続複数法形修練」の形に成りました。人によってはただ雑に繰り返すだけに成ってしまいますが、人によっては各法形毎の違いやポイントを踏まえた変化を付けられていましたので、良い練習に成るなと実感します。

その後、小5五級のE君の相手を同級生であり、同じ「参与道院長候補」でもある小5六級のH君に御願いして少年四級に向けた習熟を。残る3人を副道院長のNさんに任せて、「上受突」の裏・表を行いました。誰よりも進歩に対して意欲的に取り組んでいるE君ですが、やや他人との向き合い方に「怯え」の様なものがあり、それが技術にも受けをぶつけに行く形で現れています。格闘的な強さとしては問題無いのですが、「人生に通じる強さ」としては意識して向上したい部分ではありますので、本人にもそう伝えます。また、言葉を発する事に対しての組み立てと回転が遅く、それで体の動きが止まる事もありますので、そこら辺りも強化したい部分です。相手をしているH君は、あまり考えず覚えようとの努力もして来ないのですが、修練時の手本やアドバイスに対する見方・聞き方やその際の感受性が高いので、技術に対する吸収力は実に高いです。この2人が協力して向上してくれる事を、期待したいですね。

一方、Nさんにみて頂いている3人ですが、どうしても小3八級のA君に着く時間が長く成る為、小6六級のA君と小4七級のA君は「自分達で練習する」時間が長くなります。来月少年六級を受験予定のA君と既に合格しているA君ですが、ただダラダラと「遊び」の時間を過ごすだけになりがちです。結局は、同じ空間で同じ時間を過ごしていても、本人の目的意識でその行動の質が決まるのだなと思いますが、そこを少しでも自分の意識で高めて行こうと出来る様に導くのが、伝える側の使命と言えるでしょう。1人でもそんな人が育つ空間にしようとの想いを強め、キックミットを使用しての当身を経て、締めの気合い出しと作務を行い、帰路に着きました。

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